長編の推敲二日目。
退職金削減による教員の早期自己都合退職が問題になっている。
早くやめないと損する制度を作ったのだから、そういう結果になるのは当たり前で、それを教員個人のボランティアに頼って、「損をしても学期末まで辞めないでくれ」と個人の問題に押しつけるのは社会のシステムとしてまずい。
生徒たちが困る、というなら、年度末まで非正規雇用して担任を続けてもらえばいいだけだよね。何が問題なのかわからん。
アルジェリアのテロで死亡した日本人の実名発表問題。
こと、報道に限定するなら、亡くなった個人個人は事件の本質とは無関係。
つきあいのある人には伝わるし、つきあいもない人が知る必要のある個人情報ではない。
結局、報道がやることといったら、犠牲者の関係者のところへ行って、遺族の悲しむ様子や、故人の人となりを報道して、事件をいかにも悲しげに作り上げることばかり。
家族の死を悲しむのは当たり前で、それを報道しても何の問題提起にもならない。
亡くなった方が立派だったかどうかも事件の本質には関係ない。
たとえ立派でないダメ人間だったとしても、事件に巻き込まれて死んではいけないのだ。人間の尊厳や命の重みはみな等しく個人に備わっている。
長編の通し読み、完了。
直すところはあるけど、よい小説になったと思う。