日: 2007年11月29日

寒かったらしいけど

 夕方、バイクの月極駐車場の料金を払いにいったついでに、バイクで銀行まわり。
「気温が10度を下回る寒い一日」だったらしいけど、30分くらい走る限りでは全然寒くありませんでした。
 寒いときは、手に指先とか、足のつま先とか、膝とか、空気力学的に流速が速くなる場所で顕著に冷えるものなんだけど、黒い色つき軍手(100円ショップアイテム)でぜんぜん冷たくなかったし。
 原稿のペースの上がらない日でも、毎日必ず書く。
 千里の道も一歩から。

『ガイシの女』(汐見薫 講談社)

 汐見薫さんの新作が出ました。
 デビュー作『白い手の残像』(ダイヤモンド社)以来、満を持しての新作です。
『ガイシの女』(汐見薫 講談社 1785円)
 外資系銀行に勤める岩本杏子(34歳)負け犬キャリアウーマンが企業犯罪の犠牲になった兄の死の真相をさぐっていく物語。
 汐見さん自身、東京外語大卒業後、外資系銀行で働いていたので、いわばかつてのホームグラウンドに舞台をもってきての作品ですね。楽しみです。阿川で言えば『覇権の標的』で半導体業界を舞台にしたようなもの。
 実はまだ読んでいません。これから入手予定。
 ご承知のように阿川はいままで(それから多分次も)「仕事のできる女」というのをメインキャラクタにして作品を書いてきているので、もしかしたら、相通じるところがあるかもしれない予感がします。
 前作『白い手の残像』でも気持ちのいい読後感がありましたが、何しろ小説家でしかもミステリー作家のくせに、お酒が飲めなくて、推理作家協会のパーティでも、真っ先にケーキに手を伸ばしてハリウッド系作家の隣でひたすら「ひとりケーキバイキング」をしているような人なので、たぶん、本作もふつうではない形で楽しませてくれるのではないかと期待しています。