日: 2007年11月15日

悲鳴

 このところ、書き下ろしの引き合いをよくいただく。
 全部ひきうけると*冊になる。既刊の*倍だ。
 ありがたい。ありがたいが、戸惑っている。
 いままでの執筆ペースでは全部こなすのに何年もかかってしまう。それでは出版社も困ってしまうし、こちらも立ちゆかない。
 職業作家としての執筆体制を確立しなければならない。
 質を落とさず、マンネリに陥らず、それぞれに渾身の作品を、年に4冊書くことを目標値として決めた。
 資料集め、取材、打合せ、書くこと、ゲラ、など、かなり同時並行でやっていく体制にする必要がある。
 ちゃんと切り捨てるべきことは切り捨てて、日常生活を「戦う小説家」に改造して行かなくては。
「うれしい悲鳴」という言葉があるけれど、じっくり考えてみたら、ほんとに悲鳴を挙げたい気分になってきた。なんとなくニヤニヤ喜んでいる場合じゃなくて、むしろこれは本当にピンチだ。
 どうする阿川大樹。