日: 2007年11月2日

学校の勉強は役に立つ(理科)

 家の近くに NTT Docomo の電波送信施設があり、その冷却のための音なのか、かなり大きな低周波の雑音がある。ちょうど、寝室の窓のサイズや部屋の広さがその周波数に共鳴するらしく、他の部屋ではほとんど問題にならないのに、寝室だけ、その音をとても大きく感じる。
 そのせいで最近、妻が不眠を訴えている。引っ越してきたばかりのマンションを早々に処分するわけにもいかないのでちょっと困っていた。
 試みに窓ガラスを強く押すと音が消える。
 明らかに、ガラスが共振して、それが部屋を楽器の共鳴箱のようにして共鳴しているのだ。
 というわけで、ホームセンター「セキチュー」で、アルミの角材4本と鉛の塊1個(300g)を買ってくる。
 窓ガラスは二重構造。
 外側のガラスには中央からやや下にオフセットをかけたところに鉛を貼り付ける。これで共鳴する周波数が変わるはずだ。(中央に重りをつけると、そこが節になって倍音で共鳴してしまう可能性がある。)
 内側のガラスには、アルミ角材(正確には「コ」の字型の断面をしたアングル)を下部40%の位置から下まで垂直に二本、中央付近から上部に斜め横に二本、を両面テープで補強する。これはバイオリンやギターのボディの内側に補強材を入れて特定の音に対する共鳴をしないように振動を殺すやり方と同じ。(費用は〆めて2000円)
 効果のほどはばっちり。騒音はほとんど感じられないくらいになった。やったね。
 これって学校で習った理科の知識の応用だ。
 よく「学校の勉強なんて役に立たない」なんて、したり顔で言う人がいるけど、そういう人には「あんたの場合、ちゃんと勉強してないから役に立たないのだ」と言ってやりたいよ。まったく。
 小説のプロットの詰め。