日: 2009年1月22日

焼き鳥スタートは「半どん」

 時々、雨が降る、どんよりと冬ざれた一日。
 大統領になる前のバラク・フセイン・オバマの演説を音声付きで本にしたものが40万部売れている。これからももっと売れるだろう。
 英語の演説というのはとても聞きやすいし、ちゃんとしたスピーチライターが書いた文章で文法的にもきちんとしているし、言語のリズムを活かしているし、ふつうの話し言葉よりもゆっくりであるし、なによりわかりやすい平易な言葉で綴られているから、たしかに英語の教材としても最適といえる。
 日本の場合、政治家の演説はあまり内容がないし、演説のシロウトである官僚が言質を取られないようにすることこそ最優先みたいに書いているし、そもそも演説で国民を動かそうと思っていないし、上手に人心を捉える演説をするとマスコミに「パフォーマンス」だとか「劇場型政治」だとか、いわれのない非難を受けるし、というわけで、演説に学ぶべきところは何もない。
 でもね、言葉が生きている、言葉が人を動かす、ということを言葉を商売にし、言葉を自分の人生にしている僕はとても喜ばしく思うのだ。
 昼過ぎ、担当の編集さんから連載の準備のための資料が届く。
 マンガ本10冊。
 週刊で連載するとなると、一話ごとのストーリーのまとめ方など、参考になるのはマンガではないかと考えた。ふつうの週刊誌にも小説は連載されているが、連載中に小説を欠かさず読む人はあまりいないだろうということで、ストーリ展開のしかたのお手本をマンガに求めてみようと。
 では、読む人があまりいないのになぜ週刊誌に小説が連載されているのか、というのは出版界のとある内部事情による。
 大相撲初場所、朝青龍対杷瑠都。
(このつづり漢字変換に苦労するなあ。枇杷、瑠璃、都、と入力して不要な文字を消しました。朝青龍は辞書登録してあるんだけど)。
 馬車道のスターバックスから、向かいにある全国共済に設置された街頭テレビが見える。がっつり強さを見せて12連勝。いいぞ朝青龍、このまま優勝して欲しい。
 奥の方の席なので、スタバの中でワンセグは受信できなかった。(これは将来のためのメモ)
 今年初めての焼き鳥は、馬車道の裏路地にある「半どん」。
 やや上品すぎるきらいはあるけれど、落ち着くし美味しいし高くないし。結構でございました。