月別: 2008年6月

推理作家協会賞贈呈式

 昨日は順調に執筆。
 本日は、推理作家協会賞贈呈式&パーティ。
 受賞の今野敏さんは、協会への入会の時に推薦して頂いた理事なので、お祝いと挨拶をする。
 何人かの編集者と立ち話。
 ソフトボールのメンバーと夏合宿の話など。
 最後は久々の第16回サンミストリオ(高嶋哲夫、新井政彦、阿川大樹)で、ガード下の居酒屋。
 内容的に日本では発売されにくい小説をいかに海外進出で発売するか、みたいな話とか。

日曜日

 天気も悪いし、仕事のことが頭から離れない。
 ヨットに行かないと日曜日という気分にならないけど、なんだか日曜日みたいに過ごしてしまう。
 困ったものだ。(て、お読みの方には意味不明ですね)
 妻の実家から庭に成ったという枇杷が届く。15分後には岩手からサクランボ。
 仕事しよう、仕事。

またプール

 TSUTAYA DISCAS をおやすみ。Napster もおやすみにしている。
 これで音楽関係の固定費を月額4000円ほど圧縮。
 かわりに、近所のTSUTAYAのレンタル半額期間を利用する。
 CDは3枚
   Joni Mitchel, “Cloud” (邦題:「青春の光と影」)
   Andres Segovia (クラシックギターのあまりにも有名な大家)
   Jimi Hendrix ”Band of Gypsys” (LPをもっているけど改めて)
 DVDを2枚 (どちらも音楽)
   Norah Jones Live in New Orleans
   Norah Jones and The Handsome Band live in 2004
 合計5枚で当日返しで800円。
 またプール。ウォーキング30分、スイムは25mx4本だけ。
 Jリーグ 横浜マリノス vs ジュビロ磐田 をテレビ観戦。くそ、マリノス負けた。
 夜中から、少し書く気になってきた。よしよし。

バイク

 オートバイの月極駐車場の料金を払いに行かなくてはならない。
 というわけで、梅雨の晴れ間を縫って、ちょっと走ることにする。
 10kmほどのところにあるひとり暮らしの母親のところへ行く。
 少し走らせるのが目的だからいい加減な道を山勘で走っていたら、ほんとに道に迷ってしまって、20kmくらい走るハメになる。まあ、半分、予定のうちだけど。
 ところどころ緑濃いところがあり、6月の雨に勢いをもらった木々の中を走るのが気持ちよい。
 帰宅後、こんどは1kmほどのところにある遠い方のスーパーマーケットに徒歩で買い物に。
 天気のよい日にはできるだけ体を使うのだ。
 いつもそうだけど、ひとりで歩くときには時速6.3kmを目安にしている。そうすると信号があったりするので、ならせばだいたい1kmを10分くらいで歩くことになる。
 仕事はあまり進まない。かなり discourage されている。まだ少し時間が必要。

プール

 今月初めてのプール。
 スポーツクラブの会費がもったいないじゃないか。
 30分、ウォーキング。
 終わり頃には、腹筋が使われているのがわかる感じ。
 25mを3本、泳いでみたけど、うまく泳げない。
 夜中、ウィンブルドンを見る。
 一流の人を見るのはいいなあ。
 最高に癒される。
 僕も一流の人になりたいと素直に思う。
 売れてるとか、人気がある、とかではなく素直に「すごい」と思ってもらえるような小説家に。

スイッチ

 気分を切り替えないと、精神が壊れてしまうので、さっそくアクション。
(こと作品づくりに関しての障害があると小説家の精神状態はけっこう微妙)
 今日も晴れたので、まず、懸案事項だった散髪だ。(そんなことかよ、というツッコミがありそうだが)
 なぜ天気が関係あるかというと、その美容室が徒歩で1kmほどのところにあるから。(公共交通機関を使っても、歩く距離は短くならない地理的な位置関係)
 つぎに、仕事とは関係のない友人と会って、食べて飲んでくつろぐ。

ピンチ

 梅雨に中休み。いい天気だ。
 朝から出版社へ出かけて打合せ。
 昨年から進めている企画なんだけど、ここへ来てどうも編集者とうまくイメージが共有できない。
 それぞれ自明だと思っていることを、お互いにそう思っていないという感じ。
 あまりにもギャップがあり、互いに相手の言っていることがピンと来ないので、ほとんどコミュニケーションが成立しない。
 このままでは、企画自体、存亡の危機だ。
 かなり沈んだ気持ちになったので、気晴らしに楽器屋に立ち寄って Fender Telecaster を弾く。(笑)

ムカイヤマ達也展

R0013543.jpg
 仕事はピークなんですが、一回燃え尽きたので、充電のため、最近知り合ったアーチストの個展に行ってきました。
 ゴールデン街のバーで知り合った人。
 ゴールデン街にはなんちゃってアーチストは多いのだけれど、彼の顔がとっても澄んでいたので、一度見てみたいと思っていたのです。
 場所は、信濃町、または四谷三丁目です。
 22日までだったのが、好評で、ギャラリーの好意で会期が一週間延長になったということで、明日からの客入りが心配みたいなので、お時間のある人は行ってあげてください。
http://www.gallerycomplex.com/home/schedule/ACT4/mukaiyama.html
http://www.gallerycomplex.com/home/index.html
 絵も面白いけど、パソコンとプロジェクターで五秒前の自分、10秒前の自分、....ずっと前の自分と向き合ってしまうインスタレーションが、面白いです。
 美術については素人ですが、それを省みず偉そうにいうなら、まだまだいろいろスキがある作品群だけど、もしかしたら将来大物になる人なんじゃないかと思いました。 テニスでいえば錦織圭みたいな。

身を削る

 沖縄から帰ってきたら2.5kg増えていました。
 運動しない(暑くてできない)で美味しいもの食べてましたから。
 で、昨日から今日の昼近くまで、徹夜でプロット書いてました。
 どのみち編集者と摺り合わせるので、あえて最後までは詰め切らないで、最後の落とし前は保留のままなのだけれど。
 昨日の着手時には30枚ほどだったものが、提出時には65枚。
 物理的に一晩で原稿用紙35枚分書いたのは新記録、パーソナルベストじゃないかなあ。
 プロットで35枚だから、完成原稿にすると300枚分くらいの中身を書いたことになる。
 風呂に入ろうと、給湯中に、体重測ったら1.9kg減ってました。
 よく身が削れたみたいです。(笑)
 体重落とすには、原稿書きがいいようです。
 ただし、脂肪が減らずに体重だけ減ったので、体脂肪率は「なんじゃこりゃあ」というくらいに高まっている。
 そうでなくても、フラフラになるまで仕事したので、あんまり健康的じゃないです。
 なんだか、目のピントが合いません。というか目が痛い。

コザの魅力と難しさ

 人というのは、未知のものを見るときに、何か知っているものと同じものを発見し、まず最初にそこから類推して仮説を立てる。こういう場所はおそらくこうであろう、という具合に。
 この方法は十分に経験を積んでいる人なら多くの場合、それほど精度は悪くない。
 ただ、あくまでも経験を基準にする以上、経験したことのないものがあれば類推は困難になるし、群盲象を語るようにサンプル地点がちがうことで結論が変わることもある。
 時間として53年間生きてきているし、地理的にアメリカには60回くらい、その他の国や地域にも15ヶ国くらい行ったことがあるから、僕はそれほど世間知らずではないと思うけれど、コザはまったく想像を超えている。
 一言でいえば、平準化されていないために、ある測定結果をもとに延長線上に類推することがほとんどできないのだ。
 週末と平日でまったく異なる町になる。夜と昼とも全然ちがう。店の構えと中がちがう。夜でも、午後10時と午前2時は全然ちがう。
 見た目は、きわめてさびれている。都会と比べれば特にその差は大きい。
 都会なら看板のペンキが剥がれて読めなくなっている店はふつうまったく期待できないが、コザでは外装と店の満足度はほとんど独立していて無関係だ。なので、看板や外装で判断すれば、コザはただのさびれた活気のない町にしかみえない。
 週末だけオープンする店が有り、その店が特別なにぎわいをもつ。
 看板もボロいし、平日にどの時刻に通りかかってもつぶれて営業していない店に見えるだろう。営業している時刻に店の前に立っても掠れた看板に照明が当てられている程度で、まあ、それほど見栄えはかわらないかもしれない。
 だが、金曜の午後11時から午前2時にその店に行けば、チャージなしドリンク500円で、世界でも一流のロックを聴くことができて、アメリカ兵も日本人も入り乱れて熱狂している。
 午前1時にオープンし、午前2時からライブが始まって午前5時までそれが続き、ずっと満員の店がある。昼間はもちろん、午後10時に前を通っても、ただのつぶれた店にしか見えない。実際、僕は4年間もその店は営業していないと思っていた。
 たいていは午前0時に開くが開かないこともあるバーがある。
 何もないときはただ無愛想な店主が飲み物を出しているだけである。
 平日でも午後2時を過ぎると、カウンターに数人の客が並ぶことがあり、そのほとんどがプロのミュージシャンだったりする。それだけならそういう客層であるというだけだ。
 が、そこにアメリカ人がやって来て、壁のギターを弾いてもいいかと言いだす。
 彼は軽くつま弾き始め、やがてちょっと歌い出す。
 ライブハウスでもないのに、その店にはギターが3本あり、時には客がギターを携えて来店している。歌い始めたアメリカ人にカウンターの客が合わせる。代わる代わる全員がギターを持ちかえてセッションになる。
 ひとしきり終わってから、自己紹介をする。
 そのアメリカ人のことをだれも知らないがミュージシャンだというので、店のパソコンで検索してみると、全米でCDを500万枚売っているグループのボーカルだとわかる。彼に加わってセッションをした客はみなプロのギタリストだから、500万枚アーチストよりももちろんギターが旨い。
 口には出さないがビックリして帰ったはずだ。
 別な店では、カウンターの日本人客が、黒人兵にブルースギターの弾き方を教えているのを見たこともある。
 たぶん、そんな町は日本のどこにもない。
 コザはどこにも似ていないから、いろいろ類推するのがほとんど不可能だ。見た目はただのシャッター街で、実際、空き店舗も多いのだけれど、見た目からは絶対空き店舗だとしか見えないけれど、実は営業している店もたくさんあり、中ではそんなことが起きているのだ。
 貸店舗を返すときに原状復帰をしないみたいだから、多くの空き店舗にも看板が掲げられている。営業している店でも造作にほとんどお金をかけない。突然の夜逃げの店もある。
 ようするに、店が閉まっているときに、空き店舗かどうかを判断する方法がまったくない。確かめたかったら2週間くらいにわたって昼間や深夜や早朝など色々な時刻に定点観測してみる必要がある。
 これほど外観で判断できない町も珍しい。
 だからこそ探検が楽しいし、町はアドベンチャーに満ちている。
 その上、それによって発見できるもののクオリティがとても高いから、コザという町はものすごく魅力的なのだ。