月別: 2009年2月

プロフェッショナルの試金石

 家に籠もって連載の原稿。
 午後、三重県の知り合いから大量の「サンマの一夜干し」が届く。
 原稿のほうは、全体のイメージが固まっていないままの現在の段階で、3日で1本書けている。まったく無理はしていないので、いまのままでも2日に短縮することはできそう。これなら回っていきそうな感触にはなってきた。慣れれば1日1本に近いペースで行けるような気もする。そうすれば小説の連載を同時に2本もちながら、並行して書き下ろしの長編を動かしていくこともできるような気がする。
 単行本に換算すると、年に4冊くらいのペースだ。
 継続的に執筆の依頼をもらえる、という根本的な前提が必要であり、経済状態が厳しい中、版元では「出版点数を絞れ」「売れない本は出すな」というかけ声が飛び交い、知っているだけでも編集部にいた人が営業へ異動になっていたりするので、いろいろな意味で楽観はできない。
 いままで連載を引き受けるのはかなり恐くて、いろいろ話をもらっても積極的には進めてこなかった。僕自身の能力としては、案ずるより産むが易し、か。
 連載のように、〆切さえあれば間に合わすようにやる、そういうテンションが出てくるであるともいえる。あとはそういうスケジュールの中に、どうやって取材や仕込みの時間を組み込んでいくか、という課題がある。
 このあたりは自分で見つけていくしかないのだろうと思うけれど、機会があったら先輩の作家にも聞いてみたいところだ。
 と、自分の力を計りながら、あるいは、計るために仕事をしている、今日の阿川大樹であった。

黄金町から伊勢佐木町

 内緒の事情(笑)でバスにて黄金町へ。
 用事を済ませた後は、歩いて伊勢佐木町へ。
 朝ご飯がまだだったので、吉野家で新メニュー「親子丼」(480円)。
 まあ、美味しかったけど富士そばの「カツ丼」(460円)の方が内容的にはいいような気がする。
 馬車道のスターバックスで仕事。
 第二話を書くはずだったのに、第一話を読み直していたら直したくなって、結局、直しただけだよ。やれやれ。
 さらに徒歩にて帰宅。
 歩いた距離、5.2Km。
 家に着いたら、推理作家協会新年会でお目にかかった新津きよみさんから、新刊「ひとり」(角川ホラー文庫)が届いていた。
 ちらっとみたら、面白そうな設定。連載4回分クリアしたら拝読させて戴きます。(て、実はサボって読んじゃうかもしれないけど)
 新津さん、ありがとうございます。
 さらにひかわ玲子さんから、ウィーン放送交響楽団のチケットも。なんだか、今日は女性作家さんからいろいろ戴く日だ。
 ひかわさん、ありがとうございます。
 夜はいよいよ第二話。

阿川大樹の本もよろしく

VAIO type P と pomera の関係

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 先日、字が小さくて使いにくい、と書いた VAIO type P ですが、チューンナップで実用域に入りました。
 システムフォントは 120dpi で少しマシになったていどでヨシとする。
 次の問題は、秀丸で原稿などを書いている時。
 というわけで、秀丸の表示を 14pt MSゴチック にしたところ、なんとかくっきり表示できて、縦の狭い画面でも24行くらいは表示されるので、十分実用になります。
 ということで、妻にもどす前のフィールドテストとして、さっき、マクドナルドに iPod touch と VAIO type P をもっていったのですが、実は touch でウエブもメールもできてしまうので、原稿書きは「パソコン」である必要がない。
 つまり、pomera で間に合ってしまうということがとてもよくわかります。
 たしかにPCというのは文章も書けるし、ウエブブラウジングもできるし、メールの送受信もできる。音楽も聴くことができるし、ビデオを見ることもできる。
 だけど、一台で何でもやろうとする必要はないのですね。
 高機能な携帯をもっている人は、よっぽど込み入ったメールを書こうというときでもなければ、携帯電話で間に合ってしまうでしょう。音楽は専用のプレーヤーで聞く方がいい。適材適所、餅は餅屋。十徳ナイフみたいなものでなんでも間に合わせるのは、キャンプ生活の場合で、都会生活でそういうことをするのは、どちらかといえば貧乏くさい行為であって、豊かではない。
 
 ということで、pomeraに通信機能をつけてメールの読み書きができるようにしよう、などという貧乏くさい考え方はやめてくださいね。絶対ですよ。キングジムのみなさま。
 メールは携帯かパソコンでやればよろしい。pomera様に、そのような下賤のものとは関わらない方がいいのです。
 さて、執筆環境として、残るは、辞書ですね。
 専用の電子辞書にすれば、やはりパソコンはいらない。
 そうじゃなくて、広辞苑などを検索する DDWIN をパソコンに入れて使うか。
 僕の執筆用ノートパソコンには、広辞苑、英和/和英中辞典 クラウン仏和辞典が、入れてあります。
 それとは別に、
    フランス語が使える電子辞書(国語と英語も入ってはいる)
    イタリア語 同上
    スペイン語 同上
 以上3点が家にはあるのですが、ひとつでフランス語とスペイン語の両方は使えない。パソコンに入れられるフランス語辞書はあっても、スペイン語やイタリア語は電子辞書があってパソコンには入らない。
 まあ、英語とフランス語が入っていれば、ほぼOKなのだけど。
 というわけで、VAIO type P に一応辞書を入れれば、pomera よりも有利な点ができます。書くのはやはり pomera にして、辞書は専用の電子辞書をももつ、という貧乏くさくない(笑)解決法もあります。
 ということで、とりあえず妻の新しいコンピュータの最適設定はおしまい。
 連載の一話分、完成。
 執筆は一部 Sharp MURAMASA、一部 SONY VAIO type P、一部 EPSON ST-110 で書きました。今回は pomera 使わず。

フットサル見学

 午前7時就寝、午後1時起床。
 午後の散歩。
 行き先は、みなとみらいスポーツパーク。うちのチームのフットサルの日、なのだけど、僕は見学。(て、中学女子か?)
 仲間たちが試合をしているのをみながら、横でストレッチしたり軽く走ったり歩いたり、シャドウピッチングしたり、球拾いをしたり。
 上半身の捻りを意識して、1時間ほどごく軽く体を動かして帰宅。
 夕食は、タイ米でチャーハン。
 あと、小説。
 翌午前0時半から午前2時までは、スターバックスへ出勤して執筆。

新作に着手

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 午前0時を過ぎたら、バレンタインデーということで妻が虎屋の黒砂糖羊羹「おもかげ」をくれた。おいしいからうれしい。
 寝ている間に宅配便が3つ。起きて直ぐにマンション一階の宅配ロッカーへ。
 妻宛の本、スポーツホルスター、それから女性編集者から FIAT の赤いミニカーの入ったチョコレート。
 気を遣って戴いてありがとうございます。
 やたら暖かくて、気温20度を超えている。
 夕方、さっそくスポーツホルスターを身につけて、散歩。
 みなとみらいから、ポートサイド公園まで歩き、時々ジョグ。公園でストレッチを20分ほど。時計も携帯電話も忘れてきたけど、公園からはコスモクロックが見えるので時間がわかる。
 中央市場へ抜けて、新しくできた橋を渡って帰宅。一周3.2Kmの新コース。
 日が暮れてから、いよいよ新作の冒頭部分を書きはじめる。ちょっとワクワクして楽しい瞬間。

我が家のPC遍歴

 午前9時半に目覚ましをかけたが、8時半に目覚ましをかけていた妻が、一度で起きず、スヌーズでたびたび目覚ましを鳴らすものだから、まったく寝られず睡眠時間4時間弱で仕方なく起きた。
 妻が仕事に出て行ったあと、ヨドバシに注文してあった SONY VAIO type P が届く。小型軽量のパソコン。妻が研究用だか発表用だかのために公費で買った物だが、パソコンに関しては、機種選定や初期設定などは僕がやることになっている。
 我が家のパソコンは、発売されたばかりの NEC PC-9801F2 を妻が嫁入り道具にもってきたことに始まる。
 以来、妻用、僕用、私物や会社支給の物など、いったい何台のパソコンが我が家にやってきただろう。
記憶が曖昧だけれど、
 PC98 とその互換機が全部で4台かな。
 そのあとは、シリコンバレーで買った得体の知れない台湾製のノート、TOSHIBA Dynabook J-3100SS、IBM PS/2, 富士通FMVがたしか2台、自作機3台くらい、フロンティア神代1台、SOTEC のノート、エプソンダイレクト2台。SONY VAIO 2台、SHARP MURAMASA、Panasonic Let’s Note、HP200LX、SHARP Zaurus SL-C750 と、25年間でたぶん22台。わ、すごい数。
 いちばん最初の時以外は、夫婦二人で、それぞれ最低でも2台か3台は常時使っているので、平均すると1台を4年くらい使っている感じ。
 25年前から、別にパソコンは趣味じゃなくて、通信と仕事の道具だけれど、初期の頃は性能が不足していたので、新しいのが出るとわりと手を出していた。
 最近は、文章を書くにはとっくに十分な性能になってきているので、壊れないとなかなか買い換えないのだけど、昔よりもパソコンは壊れやすくなっているので、なかなか4年以上はもたない。
 一日平均15時間稼働として、4年だと22000時間くらいか。寿命、そんなものかもしれません。
 OSは、N88-BASIC から始まって、CP/M、MS-DOS(NEC)、MS-DOS(TOSHIBA)、PC-DOS/V, Windows 3.1, OS/2、Windows 95/ME/2000/XP/Vista, Linux は、Fedora Core, Turbo Linux, Knopix, Zaurusのは何だっけ。
 手だけは出しましたね。Linux 系は基本的に居間で使う古いマシンでネットブラウジング用。マイクロソフトのライセンスが高いから仕事用でないマシンは無料のOSで間に合わせるため。
 でも、マックはまったく触ったことがない。
 趣味のためにコンピュータを買ったことがないからかな。
 なんてぼんやり考えながら、VAIO type P の初期設定。
 他のことをしたり、スポーツクラブで泳ぐのを間にはさんだりしながらだけど、でも、実時間としても、Wndows Update なども入れて、5時間くらいかかった。それでも自分が使うソフトは入っていなくて、OSにログインできるだけの状態。
 ユーザーの設定くらいはこちらがやるのはしょうがないけど、せめて、電源いれたらそのまま使えるようにして出荷して欲しいな。
 そんなこんなの隙間時間に仕事をしている感じの一日、13日の金曜日でした。

ゲラ、絵本、エッセイ

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 朝型、午前8時起床。
 午後5時半、新宿駅近くでT書店編集者に校正刷りを渡す。
 午後6時、紀伊國屋近くの喫茶店で絵本の打合せ開始。
 午後8時前、終了。イラストレーター、編集者、阿川で海鮮バーベキューのお店で食べて飲む。ゴールデン街には寄らずに(笑)帰宅。
 アホな話だけど、連続で打合せを二件こなすと、とっても仕事している気分になる。(笑)
 行き帰りはノートパソコンを開いて連載エッセイを書く。

映画「チェ 39歳 別れの手紙」

 前に観たチェ・ゲバラの映画の続編。
 109cinemas 10周年価格で、昨日だけ1000円だったので、見に行ってきた。
 キューバ革命の後、チェ・ゲバラがボリビアの革命運動に関わり、追い詰められ捕らえられ殺されるまで。
 キューバ革命で華々しい英雄になったチェが、同じようには成功できなかったという、いわば暗い暗い失敗物語である。
 革命が成功するためには、たぶん、革命を目指す人々の死屍累々が必要なのだ。成功する保証がないならやらない、という人ばかりでは、社会は変わらない。
 社会はチャレンジャーという奉仕者を求めている。

サラリーマン川柳

「仕事減り 休日増えて 居場所なし」
「チェンジしろ! 怒鳴った部長が チェンジした」
「昼食は 低カロリーより 低コスト」
「ガソリンが 決める我が家の 旅行先」
「通勤の 電車の中は ゲーセンか?」
「朝バナナ 効果があったの お店だけ」
「国会より ねじれて欲しい ウエストよ!!」
 第一生命保険は9日、恒例のサラリーマン川柳コンクールの入選100作品を発表した。
 いつも思うけど、こういう情けなさや不幸を共有する精神風土はきらいだな。ネガティブな気分を伝染させるのやめてほしいな。もっと明るく前向きにできないのかなあ。
 ちなみに、上のセレクションは某新聞社の挙げた例で、実際の100選には、もっと楽しいのがあるのですが。
 同じペーソスを表現するにしても、このくらいにしてほしい。
 以下、阿川大樹も作ってみた。
  「20年、ついに課長だ、昇進だ」
  「あと二年、定年、自由を 夢に見る」
  「100円も 意外にうまい ハンバーガー」
  「大盛りで 贅沢気分 たぬきそば」
  「若者の 未来に奢る ウメサワー」
  「義理チョコを 知って笑顔で ありがとう」
  「ママチャリは 重いからこそ フィットネス」
  「こすっても 平気の平左 ボロ車」
  「交付金 増やしてみせる アナ馬券」
  「カラオケに ギター持ち込む オヤジバンド」
  「空振りの 勝負下着も 背筋のび」
  「お茶出しに 笑顔千金 狙い籠め」
  「メシ狙い 部長に悩み 打ち明ける」
  「朝帰り 遅刻してでも 服を替え」

確定申告の準備 その2

 母親に来てもらって領収書の整理、その第2回目。
 ランチ(僕にとっては朝ご飯)は「まい泉」のカツサンド。
 母が領収書を整理して月別の台紙に糊付けしてくれている間、僕は日記を参照しながら、領収書のない電車やバスの交通費をエクセルに入力。
 丸々一年分だけど、あまり電車に乗らないので、数時間で無事終了。
 右のディスプレイに日記、左のディスプレイにエクセル、交通費は iPod touch のアプリで調べる、というマルチディスプレイ環境だ。
(操作性の関係で直接会計ソフトに入れるのは手間がかかるので、詳細をエクセルに入力し、「詳細別紙」で、一件あたりの金額の小さな項目は、毎月の合計だけを会計ソフトに入力するようにしている)
 午後5時過ぎには、母の領収証貼りが完了。
 あとは、僕がパソコンに入力するだけだけど、昨年分はまったく手つかずで一年分だから、かなりたいへん。
 とりあえず連載分の原稿に目途が立たないと手がつけられないな。
 夜は、ゲラ読みの続き。