雨の隙間をついて、バイクの駐車料金を払いに行く。
静かに駐まっているバイクを見て、天気のいい早朝にでも、どこかへ走りに行きたいと思う。
けれど、小説を書かなくては。
それが自分の仕事だし、仕事がある幸福を大切にしなくてはと思う。
スタジオに向かう途中で、少し雨が降り始め、身体を小さくして仕事場に辿り着く。
調べものをしながら、考え込みながら書くので、枚数が進まない。
必要な時間だから仕方がないが、頭の隅にじわっと焦りが出る。少しでも早く長編を仕上げなくては。
夕方近くになって、推理作家協会のパーティだったことを思い出すが、小説を書いていたい気分だったので、そのまま仕事をする。出席の返事を出していたのだけど、すみません、事務局の方。
夜になって、少しペースが上がってくる。
よし。
午後11時前に切り上げ、都橋の「華」へ少しだけ寄って帰宅。