日: 2009年7月22日

日食観察(0.917 部分食)

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7月22日
 午前6時40分、起床。
 5階大浴場で朝風呂。
 朝食はコンビニのサンドイッチとおにぎり。
 午前8時30分過ぎ、午前9時開園の「東南植物楽園」の駐車場に到着。
 日食観察の場所として「木漏れ日」を求めて植物園を候補に選んでやってきたのだが、太陽には時々雲がかかる。
 日食のピークは午前10時54分頃。いったいその時刻にどこにいれば確実に日食を見ることができるのか。
 青空を求めて別の場所に移動するなら今のうちだ。
 雲の移動方向を考慮して、結局、植物園内での観察に成功を賭けることに。
 9時の開演時間に入園(入場料1000円)。
 トラム(300円)に乗って園内を周り、終点近くの棚の下を本拠地に定める。
 午前9時32分。予定通り(笑)日食眼鏡で見て日食が始まる。
 薄雲がかかっている時間が長いが、雲の奥でもほとんど時間は日食グラス越しに太陽を観察することができる。
 太陽の前を雲が湯気のように流れていく様が見えるところが日食グラスならでは。
 一方、棚からの木漏れ日や、ピンホールを通した太陽の像も代わる代わる観測。
 午前10時、かなり光量が落ちている。
 すでに太陽は中天に近い角度。曇りとちがい、中天の太陽からのスペクトラムのまま、光量が10%以下に下がるので、くっきりとした輪郭のまま、色合いが薄く暗くなる。いままで、見たことのない色彩の光景だ。
 午前10時15分。かなり涼しい。
 午前10時25分、鳥が小さな群れをなして山へ向かって飛ぶ。夕暮れと間違えて帰巣していると思われる。
 午前10時30分、気がつくと蝉時雨が、ほとんど止んでいる。
 午前10時50分。日食のピークが近づいている。白い紙に投影している木漏れ日が、はっきり三日月型になっている。
 午前10時54分。部分食ピーク。太陽はかなり細い。照り返しも弱く、かなり涼しい。色彩は弱くテレビのカラー調整を薄くした感じ。
(朝や夕暮れ時は色温度が下がって光が赤みを帯びて光量が落ちている。曇天では雲というフィルターによって、光のスペクトラムが偏って光量が落ちる。
 日食は、色温度が真っ昼間のまま光量が落ちるので、不思議な色合いなのだ。
 午前10時58分あたりから、嘉手納基地に向けて米軍機が盛んに着陸する。それが植物園から至近に見える。
 輸送機4機以上、F22ラプター(ステルス)を含む戦闘機6機以上。
 時間帯からみて、明らかに、トカラ列島ないしはそれ以西の皆既日食帯にいって日食を見て帰って来たものと思われる。
 悪石島の地上は土砂降りだったらしいが、上空、雲の上なら日食も見えるし、さらには超音速で、日食帯に沿って飛べば、地上よりもずっと長い時間日食を見ることができるはずだ。
(あとで、知ったことだがこの時間帯、市民団体が嘉手納基地の騒音を観測していたらしい。タイミングよすぎ! まさか日食観測でいつもよりも多く軍用機を飛ばしていたのだなんてことは、住民感情を思えばいえない。しかし、実際にいつもよりもたくさんの離着陸があって、そのデータを使われてしまうことになった。ちょっと皮肉な事態だ)
 午前11時20分。
 まだ太陽は欠けているが、気温も上がり、蝉も元通りうるさいほどに鳴き始めたので、園内のレストランで昼食とする。
 なかなか悪くない味。(バイキング料理 1350円)
 昼食後、さきほどと同じ場所で木漏れ日が円形に戻っていることを確認して、今回の日食観察は終了。
 天候も心配されたが、幸い、ほとんどの時刻、雲越しであっても日食グラスを通して太陽の形を観察することができた。
 この「東南植物楽園」は、すごくいい施設。
(ジェット戦闘機の騒音以外は)とても静かで落ち着いたリゾートの光景を楽しむことができるし、南国の植物が繁茂しているから、昆虫などもたくさん見ることができる。蝉時雨は圧巻だし、色とりどりの蝶が舞うのも楽しい。自分が埋もれてしまうほど背の高い蓮の間を歩く体験もできる。
 圧倒的な自然の豊かさがすごい。
 もっと有名になってもいい、阿川大樹お奨めの場所です。
 午後からは、車で「美ら海水族館」へ。
 見学後、レストランでアイスコーヒーを飲みながら休憩。ここの開放的な景色もいい。
 帰宅後、休憩してから、夕食のためにパルミラ通りを通ると、テーブルを出して飲んでいる知人グループに捕まる。
 すでに、我々夫婦がコザに来ていることはそこにいた人たち全員が知っていた。
 ビールをご馳走になって、しばしゆんたく。
 夕食は、ゲート通りの「オーシャン」でタコス
 さらに「PEG」でビール。
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