月別: 2008年10月

第三稿大詰め

 編集者の付箋とコメントのたくさんついた原稿を見直す作業。
 指摘事項はほぼ合意できる部分なので、まずは、それを反映させるところまで。
 およそ80枚削る。
 あとは、もっと面白くできないか最後の一押し。
 一部、知りたい中国語の単語があったので、夕方から、中国人のママがやっている行きつけの店へ。
 日曜までに調べてくれるという。ありがたい。

解散すれば民主党が惨敗?

 民主党はさかんに早く解散しろというスタンスでいる。どうやら総選挙になれば自分たちの議席が増えると思っているらしい。
 それはほんとうだろうか。
 僕は、今の状況は「郵政民営化選挙」のときの小泉圧勝の状況にとても似ていると感じている。
 郵政民営化選挙は、メディアや自民党を含む多くの政治家たちの予想を裏切って小泉圧勝だった。「いま解散して総選挙なんかしたら自民党は負けるから解散なんかするわけがない」と郵政民営化反対の自民党抵抗勢力もメディアも野党も思っていたのだ。
 しかし、メディアの予想通りでなかっただけで、国民はそうは思っていなかったのだ。当時の焼鳥屋政治談義をいろいろなところで聞いていた僕は、もし解散すれば小泉自民党は相当いいところに行くと感じていた。飲み屋の話だけでなくネット世論もそういう感じだった。
 結局、森喜朗前総理が干涸らびたチーズの名演技をして「本当に解散するつもりだよ」と人々に暗示したにも拘わらず、それを理解できない人たちがいっぱいいた。
 それらの人々にはびっくりする結果だったが、一方、焼鳥屋で飲んでいれば「やっぱりね」と思う小泉圧勝という結果だ。
 立花隆もネット上のコラムで「選挙をして勝てるはずがないから解散なんてあり得ない」と書いていたが、事実は、その逆だったのだ。
 小泉純一郎にとって、郵政民営化解散は一か八かの博打ではなく、綿密な独自の世論調査で、「選挙をすれば圧勝できる」と確信を持っていて、それに従って計画通り解散したのだと、後に明らかになっている。
 旧来の政治家たちの思っている民意、昔ながらの永田町の空気の中でマスメディアが思っている民意と、実際の民意はすでにこの頃から明確に乖離している。
 最近も象徴的なことが起きた。
「ホテルのバーは安い」と麻生首相の「連夜の豪遊」を報道した新聞各社テレビ各社だったが、民意は自分たちが思ったように「麻生首相は庶民感覚をもっていないだめなお坊ちゃん政治家だ」という反応はしなかった。
 まったく逆で、首相が行く場所としてホテルのバーは高い場所ではなくむしろ適切で、そういうことを取り沙汰するメディアの方の見識の無さを嘆く人たちの方が多かったのだ。
 当然、このメディア批判はメディアの尻馬に乗った野党批判にも向かう。
 麻生首相は就任後一ヶ月で、取り立てて大きな失敗が無く、国際会議など海外へ出ての活動も大袈裟にしないまま身軽にこなしている感じで、これは人々のもつ「仕事のできる人のイメージ」に合っている。
 そこへきて、アメリカ発の全世界的な株価暴落、円高、不景気の到来である。日々、仕事をしている人はその影響を感じ、また、どうなるのだろうかと不安を抱いている。
「解散よりも金融経済対策」は正論であり、国民はメディアの論調や旧式な野党のプロパガンダよりも正論を支持する素地をちゃんともっているから、このことも麻生自民党有利になっている。
 26年ぶりの水準まで株価まで暴落しているときに、「党首討論をしよう」という正論に対して、「解散時期をはっきりさせなければ討論をしない」とか、危機管理の提案することもなしに口を開けば解散解散とだけ唱える民主党がポイントを稼ぐ場所はいまのところ全くない。
 麻生内閣になってから、与党がポイントを稼ぐ機会はあっても、野党が自分のアクションで稼いできたポイントはまったくない。
 あらかじめ特定の政党を支持すると先に決めている人たちをのぞけば、国民の目には、解散解散と叫び政局あって政策なしに見える野党は、ポジティブには映らない。選挙をすることで世の中がよくなるというビジョンが提示されていないのだから当たり前だ。
 ネット世論や、焼鳥政治談義も、麻生批判よりも野党批判の方が強い。
 例えば、ブログを検索して100人分ほど読んでみれば、人々がいかにメディアの報道とちがう目をもっているかがわかるだろう。あとはブロガーが一般化できるのか特殊な階層であるかという評価による。
「ホテルのバー」事件でわかるように、新聞はほんとうの庶民の声を実地取材によって捉えているのではなく、自分たちが頭の中で思い描いた庶民像をもとに、庶民はこうだと書いているだけなのだけれど、野党は報道されている庶民像をみて、それが国民の声だとかんちがいしているのではないか。
 だとすると、同時に起きているメディアの陳腐化と野党の陳腐化は深刻だ。

晴れ

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                            photos with Canon 20D / EFS 10-22mm
 秋晴れ。空気がきゅんと締まった感じ。
 小股の切れ上がった季節とでも申しましょうか。(笑)

ヨットで鍋、家でも鍋

 ヨット。
 ゲストがあったので昼は鍋。
 はじめのうち、少し雨がぱらついたり風がなかったり。
 八景島で係船してキムチ鍋。最後はうどんを入れて。
 帰りは追っ手で8ノットオーバーでかっ飛び。
 楽しい一日でした。
 帰宅後、めんどうなので夕食も鍋、最後はおじや。
 全身を使ったので、久々にバスタブに湯を張って入浴剤をいれてほぐす。

長編第3稿の準備

 編集から付箋がいっぱいついてもどってきた原稿をチェック。
 小説を一人で書いているとたくさんの迷いが出る。編集者はたくさんの原稿を読んでいるし、仕事として小説もたくさん読んでいる。そういうプロの目に助けてもらえるのはとてもありがたいことだ。
 指摘事項のほとんどはこちらも気にしていたことなので納得できる。
 ざっと見直したところ、100枚ほど削る感じだろうか。
 それとは別に、こちらの意志として、もう一山、緊迫感のある場面を作り込みたいところがあり、それらを含めても、さいわいそれほど大きな変更は必要ないようで、やっと収束に近づいてきた感じがする。
 三重県の知り合いから電話。
 NPO法人を作って地域振興をしているなかで、プロの競技団体と連携してスポーツイベントを開催するための書類を書いたのだが、見直してくれないかという。お世話になっている人だし、幸い逼迫した仕事もないので、プロポーザルの書類を書き直してあげる。(というかほとんど新たに書き起こしたのだが)

メディアの没落と情報格差

 麻生首相が頻繁にホテルのバーに行っているということを、ぶらさがり取材をした北海道新聞の長谷川綾という記者が指摘した。
 いわく「高額な店で毎晩飲食していて、庶民感覚からずれている」と。
 麻生さんは、ホテルのバーや、(記者も知っている)麻布十番の店の名を挙げて、「高いところだとは思っていない」と答えた。
 それを聞いたぶらさがりの時にいた多くのメディアが、麻生首相のネガティブキャンペーンのネタとして、「ホテルのバーは高くない」という首相の発言をきわめて恣意的に歪曲して一斉に取り上げた。
 その尻馬に乗った民主党や社民党や共産党が、「国民が生活に苦しんでいるのに……」というコメントを発表した。
 で、国民の方はどうしたか。
 mixi のこのニュースへのコメントでは9割以上の人々が、
  「ホテルは高くない」
  「お金を持っている人が自分のサイフでどこへ行こうが問題ない」
  「首相が居酒屋や焼鳥屋へSPや報道陣を引き連れて来たらかえってみんなの迷惑」
  「一国の首相が、和民に通っているとしたら、そんな情けない国に住みたくない」
  「金持ちには金を使ってもらわないと景気がよくならない」
  「もっと大事なことがあるのにくだらないネガティブキャンペーンにはうんざり」
 とメディアに批判的な反応をした。
 一部の、ホテルのバーの値段を知らない人は、メディアの論調の通り「毎日高い店に出入りするなんて」と反応した。
 ところが、そうしたコメントのほとんどには、他の人が「ホテルのバーは高くない」と、帝国ホテルやニューオータニのバーの値段表や、麻布十番「馬尻」のメニューの写真などを示して、事実関係を教えてあげていた。
 ぶらさがり取材のやりとりの全文は、ネット上に文章で、あるいは you tube などの映像で参照でき、それを見た上で、麻生首相の行きつけの店の値段を知れば、メディアの報道がいかに事実を曲げているかということを誰でも、直接確かめることができる。
 メディアの死が近づいている。
 ネットコミュニティが健全な発展を示し始めている。
 むろん、いつもそうではないけれど。
 問題は、情報格差。
 インターネットを使わず、新聞テレビだけを情報源としている人たちの中には、メディアの的外れな報道を真に受けてしまう人が少なからずいる。

『まぼろしハワイ』 よしもとばなな

 『まぼろしハワイ』(よしもとばなな 幻冬舎 1575円)
 ひとことでいうと、
   同じ形では続かない家族
   自然なやわらかい殻で包んでくれる居場所
   特別な時間と特別な場所
 についての小説。
 「まぼろしハワイ」「姉さんと僕」「銀の月の下で」の3作が収められている。
 「銀の月の下で」で登場するホテルはヒルトン・ロイヤル・ワイコロアのようだ。
  会社員だった頃、その近くのコンドミニアムに何度か遊びに行ったっけ。
 よそもとばななの小説を読むのは初めてではないはずだけれど、以前に何を読んだか思い出せない。

大戸屋ざんまい

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 午前5時、仕事を終えて寝る妻と入れ替わりに起床。
 お仕事開始。
 昼。
 とにかく10月25日までにスタンプ帳を満杯にして、なおかつ、そのスタンプ帳で一食食べなくてはそれまでの努力(?)が無駄になる。(笑)
 というわけで、昼食は、特製大戸屋ランチ(609円)。
 なんとこのランチだとご飯大盛りも無料なんだって。知らなかった。
 おかずも、鶏の竜田揚げ、カボチャのコロッケ、目玉焼き、タンパク質脂肪ビタミンたっぷりではないか。
 一番安い定食が一番ボリュームがあるのか。
 でも、基本かもね。貧乏人はまず栄養が大事だから。
 コロッケもカリッとして美味しいし、竜田揚げも大根おろしがのってさっぱりこってり。
 食後はスターバックスで仕事。
 夕方、カロリー過多なので、wii fit をする。(笑)
 夕食は、妻と、本日二度目の大戸屋。
 525円でスタンプ1つなので、ひじき(150円)を追加でとって、ふたりで1585円にして、スタンプを3つもらう。
 というわけで、無事、スタンプ帳がいっぱいになりました。
 これで、明日のランチは大戸屋でタダで食べられる。(笑)

中日、勝った!

 知ってる人は知ってるけど、僕は中日ファンである。
 生まれは東京だけれど、名古屋の小学校に半年在席していたことがあり、そのときに毎日野球をやっていたので、そのまま中日ファンが直らない。
 今年は優勝を目指していなかったわけではないけれど、最終目標が日本シリーズなら、3位でかまわないというか、むしろ3位の方が有利かもしれないので、3位狙いで十分だと思っていた。
 思った通り、とりあえず阪神を退けて、次は巨人だ。
 優勝してビールかけをやってしまった後に戦闘モードにもどるのは、人間の精神の仕組みからしてかなりむずかしいので、中日有利だと思っているけど、そうはいっても勝負はわからない。
 そういえば、今シーズン、日本のプロ野球の試合を最初から最後まで見たのは初めてだ。(大リーグの試合は随分見ているけど)
 夕食は本日も餃子。
 仕事が終わってない。これから追い込み。

世界食糧危機は大戸屋にも

 うっかりしていたら、大戸屋のスタンプカードがもうじき期限切れではないか。
 というわけで、ランチは大戸屋の「梅おろしチキンカツ定食」(630円)。
 バーミヤンの量と質が下がっていると書いたばかりだけど、少しの間に大戸屋のチキンカツも微妙に小さくなっていた。
 世界食糧危機の影響をひしひしと感じる。
 それにしても、鶏のような小型の動物の肉を、均等でありながら、微妙に小さく切り分ける技がすごいと思う。
 家庭なら、大きさ違ってもそんなに問題にならないけど。
 引き続き、うーんと腕組みしながら仕事。