スタジオに出ないことにする。
買い占め品不足が報道されているので、定点観測をかねてスーパーを回ることにした。
よりによってトイレットペーパーの在庫がほとんどなくなったので補充が必要。
他は通常の食料品の購入だ。
最初は TESCO。
トイレットペーパーは4つで297円というふだん我が家で使っているものの3倍の値段のものが少しだけあった。
とりあえずこれだけ補充すれば基本的には困らない。
ママ友さんグループが、大きな鞄を肩から提げて買い漁っている。売り場から携帯電話で「こっちに**あったわよ。買っておく?」などと話してる。
この人たちは昔の1973年のトイレットペーパーパニックの時代を知らないのだ。
家庭の主婦として「自分の必要なものを決して切らさない」ことについて、何の疑問もなくまっしぐらに「がんばっている」つもりなのだ。
それがどれほど反社会的な犯罪的行為であるかなど、まるで意識の中にない。
人類が歴史に学ぶことがどれほど難しいのかを思い知る。
トイレットペーパーの他は牛乳と解凍もののサンマを買って帰宅。
このご時世にトイレットペーパーを持って外を歩いていると、「自己中的で頭の悪いヒト」と思われそうで、とても恥ずかしかった。
改めて出直す二軒目はプラザ栄光生鮮館。
こちらも売り場のあちこちに空間ができている。
少し前から切らしている中華スープの顆粒、それに豆腐、大根、揚げ物。
ついでに、隣のセキチューで、アタックとミューズをひとつずつ。
いつも巨大な壁一面を占めているトイレットペーペーがまったくない。
どうやら地震が起きるとみんなよっぽどウンチが沢山出るようになるらしいのだ。
生理用品も少なくなっている。
地震で周期が狂ってしまうのかな。
身体のメンテナンスの為に野毛へマッサージを受けに。
50分、上半身を中心にほぐしてもらう。
50代も半ばを過ぎると、お金を使って他人に頼まないと疲れが取りきれない。
終了後、本日三軒目の観測点である「ちぇるる」の地下にある「あおば」。 どこもそうだったけれど、野菜や魚はまずまず在庫があるし、フルーツ類も豊富に揃っている。
米、パスタ、インスタントラーメンなどがない。
インスタントラーメンはともかく、停電になってインフラが途絶えたときに米なんかは食えないのになあ。生米を食べるつもりなのか。
スパゲッティだって、茹でるのに沢山水と燃料を必要とする。
どういう基準でまとめ買いしているのかまったく理解不能。
節電のために照明が暗くなっている商店で空っぽの棚に囲まれると、殺伐とした気持ちになるのは確かで、たしかに不安感が募ってくる。
意識して自制しないと余計なものを買いたくなるのは確かだ。
こういう気持ちになるのは初めてだったので、よい取材になった。