月別: 2011年2月

終電でゴールデン街へ出る

 昼食は、餃子の王将で餃子二人前。462円。
 本日も黙々と長編Bの改稿。
 コーヒーとチョコレートで夜までがんばる。
 午後10時過ぎ、編集者から1月末に納品した長編Aについてメール。
 いい感じのようだ。ほっとする。
 一区切りついたので、原稿のプリントアウトをもって、午後11時51分黄金町発の終電車で新宿に向かう。
 実は、朝家を出るときから、今日は飲みに出ようとほぼ決めていたのだ。
 偶然にも長編Aについていい知らせが入ったので、飲みに出るにはちょうどいい。
 なじみの店Aがやっていないと寂しいので念のためと電話を入れると、なんとそこにすがやみつるさんがいて、電話口に出てくる。
(まったく予想していなかったので最初、電話の声がだれだかわからなくて、失礼しました)
 入れ違いで会えないけれど、こういうハプニングも得した感じで楽しくていい。
 
 横浜で乗り継ぎの東横線も通勤特急があって、ラッキー。
 座れたので、 pomera でこの日記を書いたり。久しぶりの電車の乗客観察をしたり。美人に見とれたり(笑)
 新宿到着は午前0時45分。
 時刻から判断してすがやさんはもう帰宅済みだろう。
 夕食がまだなので、西口側に出て、思い出横町(正式名称はしょんべん横町)の「ほぼ立ち食いそば かめや」にて、でっかいかきあげの天ぷらそば(330円)。
 とりあえず、「フェイクゲーム」(徳間書店)の舞台になっている歌舞伎町の定点観測ポイントを回る。
 ナイジェリア人のキャッチを避けながら、区役所通りからゴールデン街へ。
 いつものA店。
「さっきまでみつるくん、待ってたんだよぉ」
 と41歳なりたてほやほやのAママのお出迎え。
 通勤経路には野毛という第一級の飲み屋街があるけれど、家から離れた場所で終電以降の時間に飲む解放感は格別。
 しかも、飲み始めが午前1時だと、午前3時でも疲れていない。(笑)
 午前3時過ぎに店を出て、もう一度、違う時刻の歌舞伎町を定点観測したのち、次は世界的に有名なホモセクシュアルの町、新宿2丁目へ。
 知っている店が健在であることだけ確認して、町をほぼくまなく探索したのち、再び徒歩でゴールデン街へ戻る。
 結局、ゴールデン街が一番落ち着くのだな。
 とはいえ、ここでもくまなく歩いて、店の閉まり具合とか町の空気とかを観察して、最後は Cafe AYA でアイスコーヒー(深夜料金で380円)。
 この店の地下の席は始発まで居眠りをする人がいっぱいだったのだけど、店内を改装してきれいになったせいか、本日、そういう人は皆無。
 この時間帯のこの店は、水商売がはねて始発を待つ「町の中の人」の集まる場所なので、これまた定点観測ポイントなのだ。
 こちらは pomera を取り出して、書き物。
 いつもは5時過ぎまでゴールデン街にいるのだけど、執筆期間中でもあり、新宿発4時42分の山手線に乗る。
 これで、5時50分には自宅に到着。
 わかったこと。
 6時頃から終電まで酒を飲むよりも、終電で出かけて午前1時から午前4時過ぎまで飲む方が疲れないし、体にも心にもよいみたい。
 しっかり仕事もできるしね。

残雪

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 前夜からの雪は、昼にはほとんど融けていた。
 出勤途上、ブッチャーズ・グリルでランチ。
 スタンプカードが3個で一杯になっていて次の一食はどれでも半額。
 ということで、いつもは1050円のブッチャーズ・ステーキ(150g)なのだけど、ここはどーんと和牛サーロイン・ステーキ(200g)2260円(サラダバー&ドリンクバー付)を半額で。
 ダイエットにはよくないが、肉を食べると元気が出るのだよね。
 というわけで、そのまま、まさに飲まず食わずで長編B改稿。
 気がつくと深夜零時少し前だった。
 スタジオでしばらく休息を取って、伊勢佐木町の松屋で今だけ240円の牛めし(並)味噌汁付き。
 夜のみなとみらいに残雪があった。

「文蔵」に阿川大樹のインタビュー掲載


文庫サイズの文芸誌・月刊文庫「文蔵」2011.3 (PHP研究所)に、阿川大樹のインタビューが写真入りで8ページにわたって掲載されました。
特集・小説で「鉄道気分」 にちなんで「D列車でいこう」(徳間文庫)について、鉄道への人々の思いについて、語っています。
目次は こちら から。(pdf ファイルです)

イベント、イベント

 久しぶりに晴れた。
 午前11時、マクドナルドでブランチ。マイアミバーガー(390円)+ナゲット(いまだけ100円)+コーヒーS(120円)+コーヒーのお替わり(無料)
 マクドナルドはコーヒーのお替わりが無料なので、空いているときはSサイズでお替わりするのがお得。
 オープンスタジオ。
「阿川大樹・電子朗読放送局 with 初音の隣の黄金ミク」
    & ワークショップ「小説執筆に於けるコンピュータ技術の応用」
 黄金スタジオ内の大多喜町の野菜販売のところで、50円のおにぎりを二つ買った。
 スタジオでカップの豚汁を作るためにお湯を沸かし始めたら、売っている地元のおばちゃんが大根の煮たのをもってきてくれた。
「協議会の司会をやっていらしてファンになりました」と。
 おかずがついて、急に豊かな食事になりました。ありがとうございます。
 イベントが終了して、しばらく仕事をして、今度は六本木へ向かう。
 途中、恵比寿で富士そば。かき揚げそば380円。
 西麻布の音楽実験室「新世界」で、佐世保の「オトヒトツ」というバンドを旧友の田口ランディがプロデュースして東京初上陸のステージ。
 というわけで招待してもらったので楽しみに本年二度目の上京。(笑)
 オトヒトツはとてもいいバンドでした。
 この人たちの表現に対するスタンスがすごく好き。
 第二部は田口ランディの朗読。
 こちらは次の予定があり時間切れで午後10時までしか聴けなかった。
 どうやら11時過ぎまで続いたらしい。
 というわけで、自分のイベント、友人のイベント、ととにかく盛りだくさんの一日。
 仕事は少ししかできなかったけど、これは折り込み済みなのでOK。

さまよえずオランダ人

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 長編B、改稿のうち、淡々とあまりテンションのいらない作業。
 午後7時から日ノ出竜宮美術旅館にて舞踏のイベント。
 一人で彷徨したい気分でその足で新宿ゴールデン街に飲みに行くつもりになっていたけれど、やんちゃな大人につかまってそのまま焼酎。
 10時に散会となったので、野毛の「よりみち」で串揚げで立ち飲みして帰った。

雪が降る

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 目が覚めてまもなく、雪が降り始めた。
 寒いからバスで行こう。
 バスの時間に合わせて家を出たつもりだったが、今日は祝日でいつものバスがないのであった。
 というわけで、結局、いつものように徒歩。
 日ノ出竜宮美術旅館でコーヒー。
 それから、「阿川大樹・電子朗読放送局 with 黄金ミク」の準備。
 執筆中の小説を自動音声合成システムによって朗読させる試み。
 読んで面白そうな所をかいつまんで、案内のジングルと一緒に、放送用の読み上げファイルを作成する。
 いくつか読み間違いを敢えて残し、いくつかはルビを振ることで正しく読むように教育する。
 午後5時、事務局のスタッフが来てイベントのセットアップの打合せ。
 その後、作業を続けて、長編Bに取りかかったのは午後10時を過ぎてから。
 さあて、月末までがんばるぞ。
 小向美奈子のことより、八百長のことより、エジプト情勢の方が国民の生活に影響があるんだけどなあ。

買いだめ

 夫婦して忙しくて家事が溜まっている。
 少し前から妻が休みになった。
 最初、溜まった疲れを取るためにゆっくりしていたが、元気が出てきていきなり部屋のかたづけを始めた。
 台所周りに溜まったもの、期限切れの食品など。
 こちらも引きずられて、バスタブの外側を外して、中の掃除をしたり。
 と、まあ、家事で始まった一日だった。
 アマゾンから届く荷物が午後3時過ぎにやっときて、それを使った作業を済ませたのが午後6時前。
 寒そうなので、車で仕事へ出ることにして、その前にスーパーに立ち寄る。
 米も乾麺も醤油も切れてきているのだ。
 重いものは車で、ということで一気に買いだめ。
 スパゲッティ1.5Kg、そうめん1Kg、日本そば(乾麺)500g、米5Kg、など保存の利く炭水化物を含め、高級食材は何一つ買わないけど食品だけで7800円ほど。
 まさに買いだめだ。
 午後7時前にスタジオに到着、午後9時半まで仕事。
 13日(日)のイベントでつかう音声合成システムのテストなど。
 仕事は仕事だけど、原稿書きはせず。

大相撲八百長事件

 国の方では大相撲を国技とする規定はない。
 国技館で開催することであたかも国技であるかのようにうまくミスディレクションに成功しているのだけど、そのロジックでいくとプロレス各団体も両国国技館で興行を行っているからみんな国技なんじゃないか。
 と、ツイッターで書いたら「ロボコンもやってる」と教えてもらった。ロボコンなら胸を張って国技にしたいよね。
 僕は相撲を見るのが好きだ。スピードと迫力があって面白いからね。
 八百長があろうとなかろうと、結果として面白い。
 大相撲は興行だから、僕はそれでかまわないと思う。
 土俵は社会的公正さという正義を実現する場所ではなく、見ている人を楽しませる場所だ。
 過去の事件を振り返ってみると、大相撲が八百長を続けてきたことはほとんど明らかなことだ。
 八百長なのにこんなに面白いのは、力士が鍛練を積んで、強さとスピードを身につけているからだ。
 それはダンサーや役者がフィクションを演じるために鍛練を重ねているのと同じことだ。
 八百長をやっているのを承知で僕は相撲が好きだ。
 でも、インチキで薄っぺらな伝統とか品格だとかを口にする相撲協会は大嫌いだ。
 彼らが日本の伝統や品格を語ると日本が汚れるような気がする。
 日本の伝統は相撲協会が標榜しているものよりも何百倍も素晴らしい。

世の中、みんなが思うほど悪くない

 実際は減っているのに「少年非行は増えている」と回答する人が7割いるという。
 こういう基本的事実関係を正しく伝えていないマスメディアは責任を感じて欲しいな。
 世の中はみんなが思うほど悪くない。
 犯罪は減っている。
 ずるいことをする人は少数だ。
 みんな真面目に胸を張って生きている。
 テレビや新聞はそれを伝えない。
「犬が人間を噛んでもニュースにならない、人間が犬を噛んだらニュースになる」と言われていた。
 でも、犬が人間を噛むニュースがまったく流れないと、人々は犬が人間を噛むことを忘れてしまうのだ。
 ほとんどの人は正直で善良なのに、世の中悪い奴ばかりで、正直者は馬鹿を見る、と少なからぬ人が思いこんでいないか。
 それはメディアのせいだ。
 だから僕は、善良な人が真っ当に生きて成功していく物語を書く。

エッセイ送付

 連載エッセイ送付。
 着々と長編Bの準備。