日: 2007年7月24日

矯正歯科とかハーモニカ横丁とか

 昼過ぎ、家を出て狛江へ向かう。
 武蔵小杉から登戸まで着席することができず、できるだけ腰をかがめて痛みを堪えながら。小田急の登戸駅がすごくきれいになっていてびっくり。
 狛江駅ちかくの矯正歯科にて、年に一度のチェック。リテイナーが傷んでいるので作り直しましょう、ということで型どり。
 狛江の駅に「箱根そば」ができていて、のぞいてみたら椅子に座れるようなので、立ち食い蕎麦のムシが疼いた。かき揚げ天ぷらそば(350円)
 午後6時、関内に到着。
 待ち合わせにはまだ時間があるので、”VELOCE” にて長編のアイデアを考える。二階の喫煙席に座ったのだけれど、冷房が効きすぎて寒い。半袖の客をいじめてやろうという位の攻撃性を感じる。(笑)
 午後7時、改札口で某出版社の編集者2名と待ち合わせ。
 先日の推理作家協会のパーティでの「こんど食事でも行きましょう」が社交辞令でなく実現したもの。有名編集者である彼と知り合ったのは1998年のことで、デビュー前からかれこれ10年近い知り合い。いつのまにやら名刺には取締役の肩書きがついていた。
 まずは「オリジナルジョーズ」で腹一杯に食べながらワイン2本を空ける。
 小説のことについて、プロフェッショナルな会話をするのがこんなに楽しいなんて。みんな本を作るのが大好きなんだよな。
 次は、タクシーに乗り込んで、野毛の「都橋商店街」へ。
 1964年東京オリンピックのための美化事業で、露店、屋台を収納して大岡川沿いに出来たのが都橋商店街で、「ハーモニカ横丁」などとも呼ばれている。東京でいえば、新宿ゴールデン街のようなところ。
 こういう場所、大好きなんだけど、一見で入る勇気がなかったところ、「知っている店があるから行きましょう」ということでH店へ。
 感じのいい女将さんがやっている庶民的な店。野毛地区の他のお店のことをいろいろ教えてもらったり。で、教えてもらった店とか、僕がたまに行く店とか、都合3軒をハシゴ。最後はタクシーで家の前まで送ってもらう。
 まだ駆け出しなのに時間を割いてもらったりご馳走になったり恐縮してお礼を言ったら、「阿川さん、いいんですよ。こういうお金はどんどん活用した方が。売れている作家で稼いだ会社のお金が、これから活躍する人にこうやって順番に流れていくんですから」とのこと。
 そうね、いつか僕の本で、そのときの新人さんにご馳走してあげられるだけ、出版社を稼がせてあげなくてはね。
 久々にゴキゲンに酔っぱらっていて、帰宅すると、そのまま居間のソファで寝込んでしまい、翌午前5時に目覚めたので、一気に朝型に身体がリセットされた。