寝床から起きあがるのが昨日よりさらに楽になっている。
50歳を過ぎると、初めて体験することが少なくなっている。そうすると何をやっても、短い間で長足の進歩を体験するということが少ない。
肋骨骨折のようなケガをすると、これがもう、毎日昨日よりも状態が変化して、めきめき進歩するものだから、生きているのが面白くてしょうがない。
こういう喜びに比べたら多少(でもないけど)の痛みなどなんでもない。
くしゃみをすると痛いけど、それで自分を笑うのもまた楽しいのだ。
義母が退院するので、妻は朝から車で迎えに出ていった。
こちらは、昼に家を出て秋葉原へ。
3日連続で電車に乗って都内へ出るなんて、1996年に会社員を辞めてからはじめてかもしれない。(正確には未確認)
オノデンで開催中の「PDA博物館」をチラ見。
駅に隣接してアトレがオープンしている。秋葉原デパートだったはずの場所。
おかげで、讃岐うどんやお好み焼きを安く手軽に食べられる場所がなくなってしまった。
きれいで高級な秋葉原なんて、すごくへん。
メイド服でチラシを配っている女たちを見ると無性に腹が立つ。
やっぱりパーツ屋が落ち着く。
「かあさん、あの夏の日、1円でも安い部品を探して一日中歩き回った、あの僕の秋葉原はどこへ行ってしまったんでしょう」
秋葉原デパートでお好み焼きを食べようと思っていたのに……。
「繁華街」を離れて、昭和通り沿いの「ココ一番」でロースカツカレー。700円。
秋葉原はこういうジャンクフードじゃないとね。
次は中野へ向かう。
なかの芸能小劇場で小林淳子さん一門の歌の発表会。
淳子さん、最近、歌わないから、彼女の作品は彼女の歌というより、「彼女が育てた歌い手たち」のような気がしてる。
感じたこと。
人はみな誰でもライトを浴びるためにステージに登るべきだ。