日: 2011年11月21日

明るい闘病生活の練習

 18時間のベッドから起き上がると一応体温は36度代に下がっていた。
 平熱は35度代なので、まだ微熱状態。
 朝食を食べて、試しに外出。
 UNIQLOが今日までウルトラライトダウンのジャケット3990円だったのだけど、どうにも色もデザインもピンと来ない。まるで実用性だけのジャージみたいなのだ。
 身体によさそうだと Soup Stock Tokyo でサムゲタンを食べて(飲んで?)みるけど、ラージカップにしたら途中でギブアップ。食欲はすごくあるのだけど、食べ始めるとだんだん食べたくなくなる。たぶん、病気のせい(あるいは薬のせい)で味を感じにくくなっているのだ。
 そういえばこれは病人が体力を失う原因の一つでもある。
 抗がん剤で癌の進行を遅くしても十分に食事を摂れず身体が弱っていって負けてしまう、というような例をいっぱい見てきた。
 美味しくなくても、食べたくなくても、食べるのが自分にとって課せられた責務だ、8時間働いて生きてきたなら8時間食べるために時間を使ってもいいはずだ、と思うくらいに、無理にでも、どれだけ時間をかけてでも、食事をしっかり摂る。そういう人は生き残る。
 18時間ベッドにいただけで、熱が下がっても、なんだかふらふらする。
 これも病人が体力を失うパターン。
 というわけで、用もないのにこうして歩いて外出してみている。
 横浜美術館前の公園で作業をしている人を見ていたらふと目が合った。
 なんと全員知人!
 一人の女性は美術館の学芸員、残りの3人の男性は黄金町のアーティストたち。
 どうやらアルバイト中らしい。
 無理をしないうちに帰宅して、コーヒーと甘い物を摂取。
 ベッドには入らずに起きてパソコンの前に居ると、そこそこ元気になった気がする。
 仕事場のスタジオでは iTunes からアナログでオーディオにつないで聞いているけど、久々に家でCDから光デジタルで出して BOSE のスピーカーで聴く。
 とてもいい音。疲れない。
 ただし存在感ありすぎて仕事中の「ながら音楽」としては微妙かな。
 夕方から症状の中心が次に移って胃腸がゆるゆる。
 スーパーにボジョレヌーボーを買いに行こうと思ったがお腹の安定度に自信が持てないので中止。