日: 2010年8月31日

テレビの取材

 午後4時、ケーブルテレビの取材チームがやってくる。
 午後10時過ぎまで仕事。

Amazon Kindle がやってきた

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 8月30日、はるばるアメリカから kindle が届く。
 kindle を触るのは初めてではないけれど、改めて、e-ink の読みやすさに感動する。
 コントラストも素晴らしいし、文字の大きさが自由に変えられるのも助かる。
 アメリカで kindle の利用者が50代60代が中心であるというのも納得だ。
 手始めに The Los Angeles Times, The Mainichi Daily News を講読してみる。
 パソコンで講読を申し込むと、勝手に kindle に届く。
(もちろん kindle から買うこともできる)
 ネットもパソコンも意識する必要のない仕組みが素晴らしい。
 仏英辞典を購入。これも自動的にダウンロードされる。
 これでフランス語の本を読むときも、辞書引きが簡単になる。
 電子書籍端末として、読みやすさ、購入の容易さ、バッテリーの保ち、など、システムとハードウエア両面で、すばらしい作り込みだ。
 日本で電子書籍の議論をするときに、この amazon の仕組みは、到達すべき最低限の基準として考えていくべきだと思う。
 Amazon Kindle を基準に考えたとき、日本語入力、縦書き、ルビ、など日本固有の解決すべき課題はある。
 それらはそれらとして解決するとして、そのあとにできる、読むときの端末の見やすさ、使い勝手、本に出会う場所としての電子書店の品揃えや使い勝手、買うときの決済システム、など、それぞれの在り方は、amazon の利便性を下回るのではだめだ。
 このような優れたすでにお手本があるのだから、日本の出版業界には、早く日本語の書籍のファイル形式やオーサリングシステムを確立して、少なくとも amazon を下回らない使い勝手を提供してもらわないと困る。
 そもそも文字だけの本に関しては、縦書き、ルビ、など、すでに技術的な問題は青空文庫などで解決済みであるはずだ。
 時代は「どれだけ人と金をかけてやる気を出すかどうか」という実行の段階に来ている。
 kindle では、カラー写真や映像は取り扱えない。
 しかし、年間8万タイトルも発行されている日本の書籍の多くは文字だけの書籍であるはずだ。
 電子読書端末がソフトウエアでアップグレードできる性格のものであることを考えれば、それらの対応は後からでもできる。
 大事なことは、メインストリームである文字だけの電子書籍を、どれだけ早く十分な品揃えで、きちんと流通に載せていくことができるか、だろう。
 文字だけの書籍でインフラが揃っていき、市場が立ち上がっていけば、そこに、あとから雑誌やマルチメディアコンテンツを載せることはいつだって可能だ。
「電子」なんだから、あとからアップデートすればいいのだ。
 早くキンドル(または同様のデバイス)で日本の本をどんどん読みたい。
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さっそく100円ショップで買ってきたポーチがぴったりサイズ