日: 2007年1月17日

3連続リハビリ 新記録!

 三日連続でリハビリ。
 リハビリがいいのか、トラックボールがいいのか、その両方か、あるいは気のせいか、腰が良くなったような気がする。
 整形外科の隣がブックオフなので、ついでに処分する本を5冊売りに行ってみたら710円で売れた。
 物書きの側からすると、古本が何度取引されても一銭もお金が入ってこない。だから、自分は本屋で買えるうちは、安くすんでも古本を買わないようにしている。古本を買うのはすでに絶版になったものだけ。
 しかし、本棚の整理は必要だし、本をただ捨てるのは忍びないし、いろいろと物入りでもあるので、ある意味、断腸の思いで、生まれて初めて「古本屋に本を売る」ことに踏み切ったのだ。たとえ読者は古本屋にお金を払っていても、古本は著者から見ると印税が入らないから「本のタダ読み」だ。古本を売るのは、そのタダ読みに加担しているわけで、書いた人には申し訳ない気持ちで一杯。ごめんなさい。
 小説家のひとりとしては、まあ、タダでも読んでもらえればうれしくないことはないのだが、お金を払って新本を買って読んで頂かないと、こちらには一銭も入らないわけで、これで生計を立てていく(いや、立ってないけどさ)側からすれば、どうにもこうにもにっちもさっちもいかない。
 みなさん、本は、古本や図書館ではなく、本屋さんで買って読んでください。著者全部を代表してのお願いです。(て、いっても何の効果もないだろうけれども)
 じゃ、著者全部を代表するのはやめて、せめて阿川大樹の本は、新本を本屋さんで買って読んでくださいね。(と、半強制)
 本の中身に価値があるのに、「もの」として本の販売を続けてきた出版界の体質にも問題はあるのだが。
 本の売り上げ710円で、リハビリの210円を払っても本日は500円の黒字。
 でも、そんなわけで本を書く側として、思いは複雑だ。
 あとは執筆。
 外貨口座に、1800カナダドルの入金があった。
「窓を開ければ港も見える」の1年分の原稿料。
 これは僕の生活費およそ一ヶ月半分。ほっとひといき。(笑)