選挙の争点のひとつでもある(らしい)TPPについて、十分知識がないことに気づいたので、関連書籍を読み始めた。
僕は政治経済に関心の高い方だと思うけど、TPPの内容自体があまり報道で語られていないので、よくわからない。
その割に「TPP反対!」の声はよく聞こえてくる。
みんなが知らなそうなことなのに反対の声だけ妙にたくさん聞こえてくることがなんとなく不自然な感じがするので、以前からずっと気になっていた。
反対の人の意見の中には「アメリカの陰謀」「アメリカだけが有利になる」というような言説が多い。だけど、特定分野で国情によって有利不利は出るだろうけど、相互的な国際合意で、そもそもアメリカが全面的かつ一方的に有利になんてなり得るのだろうか、というのも大きな疑問だった。
日本の国民皆保険制度が危ないなどという意見も聞くが、通商協定でどうなったら健康保険制度に危険が及ぶのか、というのも僕の50年の人生の常識では腑に落ちない。
TPPについては「亡国」だの「売国」だのの扇情的な言葉も多く、経験的にはそういう言語感覚の人の論説は信用できないことが多い。
そうはいっても、そもそも内容が分からないので僕自身は反対も賛成もしようがない。
というわけで、TPP賛成反対のそれぞれの立場だと思われる本をとりあえず1冊ずつ読んでみている。