夏らしい晴天。
ヨットハーバーに着くなり、「暑いね」が挨拶代わり。
それでも海に出れば、さわやかな風。
昼は、八景島マリーナにつけて、くつろぐ僚艇にまじって昼食。
帰りは十分な追い風で快走。
夏は暑すぎて、長時間野外にいるヨットには厳しいシーズンなのだけれど、まあ、6月7月が日曜というと雨ばかりだったので、1日ぐらいは夏らしい日にヨットに乗るのもいい。
沖縄取材の代わり、という感じで、沖縄の映画ばかり作っている中川陽介監督の作品を3つ続けてみた。
「青い魚」(1998)
「Departure」(2000)
「Fire!」(2002)
カメラを固定して長回しをする。タイプとしてはあまり好みじゃない鈴木清順みたいな映画。でも、鈴木清順が「画をつくっている」とすると、中川陽介は「目が貼りついている」感じがする。空気の中で見つけたフレームを「ほら、こんなのを見つけたよ」と切り取って見せようとしている。
テンポも悪い。ひたすら淡々としている。 映画学校の卒業製作みたいな映画とでもいえばいいか。
実際、井坂聡監督といっしょに見た日本映画学校の卒業製作作品にも、同じ雰囲気をもつものが結構あった。
つまんない映画との共通点がこんなにたくさんあるのに、なんだか魅力的な映画たち。
なんなんだろう、と思ったら、「切ない気持ち」をもつ自分を渇望するための映画のような気がしてきた。
Fire! は渋谷で見ようと思っていたら先週で終わってしまって悔やんでいたところ、Gyao! で放映が始まったので、昨夜、すかさず見た。
僕の好きなコザが舞台。
知っている風景がたくさんあって懐かしかった。
生まれても育っても住んでもいない町で、瞬間、その景色を見て懐かしいと思うのは、シリコンバレーと沖縄コザ。
きっとシリコンバレーが第二の故郷で、コザが第三の故郷なんだと思う。
そして、東京生まれで転勤族の家に育った僕には第一の故郷はない。