月別: 2006年9月

今週のアメリカウォッチング

“State of Denial, Bob Woodward”
 注文しました。
 僕が買うまでランキングが「なし」だったので、日本のアマゾンで最初に注文した人になったみたい。(だからなんなんだ)
 “Bush at War” , “Plan of Atack” につづく、ワシントンポストの記者 Bob Woodward の第三部です。 (ウォーターゲート事件のスクープでピューリッツァー賞を獲っている人)
 でも、いつ読むんだ。
 読まないうちにペーペーバックがでちゃうような気がする。
 ヒラリー・クリントンの自伝 “Living HIstory” もハードカバーで買ったんだけどねえ。
 映画 “United 93” の原作の元になった本だとおもう “Let’s Roll!” もハードカバーで買ったんだけど、よまないうちに映画までできちゃった。アメリカでは DVD も出ている。

『バブルと寝た女たち』

1998年 日本映画
監督 新村良二
製作 円谷粲
プロデューサー 米山紳 関根房江 前島真理奈
原作 家田荘子
脚本 山上梨香
立河宜子(梶井みどり)
升毅(須賀崇之)
かとうあつき(関谷歩美)
中尾彬(大森七郎)
小野みゆき(水島真知子)
 たしかにあのころ、家田荘子は時代の寵児だったなあ、と昔を偲びたい気持ちになる映画。
 描いている世界がバブルなのに、どこか微妙に上品な仕上がりになっていて、けっこう切ない映画だった。
 どういうハコガキで脚本を作っていったか、作り手としてとてもわかりやすい。それは単純だけれど悪いことではない。わかりやすさのなかに「ある視点」があればそれで映画は成立するから。
 たぶん、この映画で出色なのは素材としての立河宜子という女優と、彼女の変化を一瞬で表現しているメイクだったと思う。
(メイクの人、タイトルロールで名前を見損なってごめんなさい)

心の疲労

 執筆ペースが上がってきて、心と体の疲労が溜まってきている。
 朝、起きると泥のような身体と精神。
 4時間ぐらいかけて外観上はふつうの人間。そこで30分体操をして、やっと身体がもどる。
 身体はもどっても心が疲れている感じだったので、映画「バブルと寝た女たち」をみる。
 産み出すのではなく受け止めることでこころの疲労がすこしだけ癒される。
 リハビリして、翌午前9時まで高水準をたもち、緊張を解くのに2時間かかって午前11時に就寝。

生産管理

 原稿を書いた枚数について4日間の移動平均を毎日算出して、小説生産ラインとしての自分の生産性を数値化して管理している。
 小説の執筆は長丁場である。
 一日だけがんばっても次の日にへたってはだめなので、4日単位ぐらいの平均を取るのがいいのではないかということ。根拠はないのだけど、まあ、4日間もなにかを引きずるということは肉体面ではともかく精神面ではあまりないので。
 で、今朝方までの4日間が、最高値に達したという話。
 数字がよくなると、それで自己暗示をかけて、好調を維持しやすいのだ。(単純なやつ)
 夕方、懸案のエクスパックをやっと入手。
 中身を詰めて投函しにいきつつ、妻の携帯電話購入につきあい、手続きが始まったところで待っていられないので、ひとりいつもの “Blenz Coffee” へ出勤して、原稿書き。
 夕食後、ストレッチして、またいつものように原稿書き。
 果てしない戦いは続くのである。

信じられない郵便局

 午後、郵便局へ「エクスパック」を買いに行った。
「売り切れです」
「???」
「きのう大量にお買いになる方があって」
 おいおい郵便局だぜ。
 昨日の夕方に注文してどこかの在庫を「翌朝10時便」で届けられないのか?
 使い走りを近隣の局まで走らせて、最悪、500円だせば買ってこれるだろう。
 儲けはなくなるけど客に不便はかけないですむ。
(どっちにしろ、そういう発想がないのだな)
 妻が外食なので、夕食はトンカツ。(妻はトンカツが嫌いなので通常の献立には入れられない)
 夜はひたすら原稿。すこしばかり「小説性下痢」。いいかんじ。この調子を維持しなくては。

第三回ダイヤモンド経済小説大賞・贈呈式

 昨晩は、この長編に取りかかってから最高の日産枚数を記録。
 毎日こうならざくざくできてしまうのだが、そうは問屋の妊んだオカミが堕ろさない。
 雨。
 新橋駅から帝国ホテルまで歩くあいだにかなり濡れる。
「孔雀の間」にて第三回ダイヤモンド経済小説大賞の贈呈式とひきつづき(公式)出版記念パーティ。
 今回の大賞受賞者は1944年生まれの元大手保険会社取締役。
 1年前には、同じ場所で「受賞のことば」を述べていたなあ。
 幸田真音、安土敏、両先生に近況報告。
 相場英雄さん、汐見薫さん、とも四方山話。
 ダイヤモンド社の編集さん数人とも久しぶりに話をする。
 もちろん主役ではないし、営業をかける他社編集者もいないので、寿司2皿、ローストビーフ、ローストチキン、フルーツ、ワイン5杯にビール、なんて感じで、けっこうたっぷり戴きました。
 
 帰り道の自由が丘に友人を呼び出して、自由が丘のゴールデン街ともいうべき「自由が丘デパート」にある日本語のあまり通じないベトナム料理屋でベトナムコーヒーを飲んだり。
 帰宅して酔いを覚ましながら居間にいると…… 視野の中に、なくしたはずのヨット用の時計が!!
 もう少し早く見つかってくれたら、新しいのを買わずに済んだのに。
 後悔先に立たず。航海前に買うべからず。
 クルージングで不便だからと、急遽新しいのを買ったらクルージングは中止だから、買わなくてもよかった、という結果。
 いやあ、いかにも「人生とはそういうものさ」と運命の女神に爆笑されている感じだ。
 のち、いつものように執筆。

東南の角部屋

 マンションの東南の角部屋、などというといいロケーションみたいに聞こえる。
 たしかに悪くないのだが、あつい。
 今朝方も室内で冷暖房なしで26.9度ある。(書いているのは26日午前7時)
(それでもやっと27度を切ったじゃないか!!)
 高層マンションなので、周囲に日差しを遮るモノがない。
 数日前にも書いたけど、夏の間に、建物自体が温まってしまっているので、窓を開けて多少冷たい空気が入ってきても、すぐに壁に温められてしまうのだ。
 というわけで、本日も短パンにタンクトップ。
 というか、ほぼスリーシーズン、仕事場では短パンだ。
 25日は、ひきこもりにて、ひたすら執筆。
 寝て起きたら、帝国ホテルの「第三回ダイヤモンド経済小説大賞贈呈式」に出席。

太極拳の申込みに5Km歩く

 午後、横浜市神奈川スポーツセンターへ。
 ためしに歩いてみたら早足で50分ほどかかった。距離にして5Kmほどあるようだ。
 受付で、太極拳教室の申込み(10回分4000円)を支払う。
 10月から始まる教室に申し込んで当選したので手続きにきたわけ。
 三ツ沢上町駅前の蕎麦屋で「大もりそば」(670円)を食べ、帰りは横浜市営地下鉄で高島町まで。
 行きつけの “Blenz Coffee” で原稿書き。
 午後8時前に帰宅して、近所の公園で妻のリハビリにつきあってストレッチ。
 少しの距離なら杖なしでかなりスタスタ歩けるところまでになった。家で筋トレ、公園で歩行訓練を繰り返していると、目に見えて進歩するところが子供の成長のようだ。
 コットンハーバーにオープンした「コットンマム」の最初の週末のせいだろう、近所のスーパーに客が少なく、惣菜や魚類などが大量に売れ残っていて、鉄火丼200円、天ぷら盛り合わせ半額などと投げ売りをしていたので、夕食は天ぷらに鉄火丼になった。
 コットンマムで毎日の食材を買い続けることができる人がそんなにいるわけないので、まあ、需要が一巡したら、ここのスーパーもすぐに客足がもどることでしょう。
 夜は原稿書き。

台風模様

 台風14号のためヨット協会の合同クルージングは中止。
 さいわいにも台風は早めに東へ逸れたので、午前10時、ハーバーへ。
 11時過ぎに出航。
 やはりそれなりに風がある。セールを縮めて快走。
 1時間ほど走ったところで風がかなり上がってきて海面に兎が跳び始める。(強風で白波が立つことを船乗りの用語で「ウサギが跳ぶ」と言います)
 空を見ると、天気図のは現れない小さな寒冷前線ができているようす。急に気温も下がる。
 昼食を摂るにはあわただしいコンディションなので、ハーバーへ引き返すことに。
 都合2時間ほどセーリングして帰港。船を浮き桟橋に舫ったまま、昼食。前線が通過してしまうとかえって穏やかな天気になってきて、陽も差してきて周囲の緑も空も美しい。空気が澄んでいる。
 午後4時頃までそのままだらだらして船を陸上に引き揚げ、片づけを済ませると、他の船の仲間たちがキャビンでくつろいでいた我々に合流。総勢7人のちょっとした宴会。
 午後7時少し前、帰路に就く。
 夜は原稿書き。

コットンハーバー

R0011660.jpg
 南極観測船「宗谷」をつくった日本鋼管浅野ドックの跡地が、コットンハーバーという名前で開発されている。
 タワーマンションで、みなとみらいを向かいに見る景観が売り。マンションはまだまだ建設中だけど、まわりの共用地だけオープンして、スーパーもできた。家から15分くらいなので散歩に。
R0011662.jpg
R0011653.jpg
 スーパー「コットンマム」は勘違いしてオープンしたらしい超高級な品揃え。
 近隣は工場だったり、住宅地としても高所得階層の地域ではない。タワーマンションも実は二千万円台から三千万円台中心の庶民的なファミリー向け。
 まもなくつぶれるか大幅リニューアルを余儀なくされるかどちらかでしょう。
 かわいそうなのは、マンションの入居が始まるのがまだかなり先で、「マンションに人が入れば客が来る」と間違った期待をもってしまって赤字に耐え、いざ入居しても、思ったほど売上が延びなくてキズが大きくなること。
 他人事ながら心が痛い。
 タワーマンション、という言葉に惑わされているけど、ここは高所得者の入るマンションではなくて、マンション買ってローンに追われて食費は倹約するようなごくふつうの人たちが入居するというのに、100グラム4200円の牛肉売っても買う人いないって。
 車で10分ほどのみなとみらいにはもう少し高級なタワーマンションがあるけれど、そこにはワールドポーターズもあるし、横浜駅近辺にはデパ地下や成城石井など、いくらでも高級食材が手に入る。
 このスーパーは出店前にどういう事前検討をしているのだろう。不思議。
R0011651.jpg