月別: 2011年5月

黄金町新作落語、完成

 午前10時、2時間ほどの睡眠で起床。
 推理作家協会のパーティ参加は諦める。
 昼過ぎになって、別のオチに着地させるアイデアが生まれてきたので、前の部分に複線を埋め込んだり。
 午後4時過ぎ、ほぼできあがったので、いったんプリントアウト。
 その間に、コンビニへ出て、サンドイッチと野菜ジュース。
 頭がフル回転でまったく食欲がなくて、起きてからの食事はこれが最初。
 気合いを入れ直して、午後6時前、完成。
 結局、原稿用紙39枚。
 小説と単純比較はできないけど、3日通しでの執筆枚数としては自己最高レベルだ。
 金原亭馬吉さんとのインタフェースであり、新作落語企画の仕掛け人の室津文枝さんに電話。
 馬吉さんと室津さんの二人分のプリントアウトを作成したものを、スタジオまで取りに来てくれた室津さんにわたし、1時間ほど雑談。
 雨降りが続いたので置きっぱなしの自分の自転車があるが、抜け殻状態で危険なので、どっかで軽くビールを飲んでタクシーで帰ることにする。
 久しぶりに竜宮美術旅館の Lcamp へ立ち寄り、生ビールとエリンギのレモンバター炒め。
 身体に滲みる。エリンギ、美味しい。
 ビールとエリンギで少し元気が出て、食欲も出てきた。
 というわけで、ちょっと野毛で彷徨することに。
 都合2軒目、「鳥芳」で、偶然だが先日の横浜x楽天の試合をスタジアムで観ていたらしい店のオヤジと野球談義。冷や酒と焼き鳥6本(1500円)
 野球好きの年配男性と話をすると、死んだ父親と話をしているみたいだ。
 都合3軒目。立ち飲み系の店(店名忘れた)で、ホッピー(中、お替わり)と串揚げ2本(1200円)。
 午後10時、予定通り(?)タクシーで帰宅。
 家について間もなく頭痛がしてきて、そのまま爆睡。
 金原亭馬吉さんによる阿川大樹の新作落語の初演は、来る7月10日(日)午後4時30分から、黄金町の「試聴室その2」で行われます。

徹夜で、落語の追い込み

 いよいよ新作落語の追い込みの日。
 順調に明日31日朝までに完成したら、夕方から都内で開かれる推理作家協会賞贈賞式&パーティに参加するつもりだけど、はたしてどうかな。
 いつものように(?)baybike で関内まで。
 途中、本日限りのユニクロの特売へ。
 シルキードライの下着(690円)、ポロシャツ(990円x2)、靴下(4足で990円)を購入。
「トンカツを食えば原稿が書ける」を実践して、「かつや」でカツカレー。
 順調に面白い場面をつないでいくが、夜中になっても当初予定したオチにつながらない。
 しかし、がんがん書けると言えば書ける。
 翌午前6時過ぎ、体温が低下。
 食欲はないがとりあえず食事を摂って仮眠を取ることにする。
 午前7時前の伊勢佐木町は、夜の残像が残っていて、夜の女性とか酔っぱらいとすれちがう。
 飲食店が出したゴミをカラスがつつき、通りにゴミが散乱している。
 低空飛行するカラスが視野の中で巨大。
 結局、マクドナルド。
 クラブ系(語尾上げ)ファッションのグループ客、それもひどく容姿の醜い男女が酒の臭いをさせながら、大声で会話しながらマクドナルドのレジに並んでいる。
 フィレオフィッシュセット。
 元気が出た。
 スタジオの戻って寝袋に潜り込む。

落語、執筆開始

 新作落語。
 かなり好調で1日で原稿用紙17枚。
 面白いことをどんどん思いつくので、話が先に進まないでどんどん長くなる。(笑)
 午前3時、目が痛くなったので、今日はここまで。
 24時間営業の「中華一番」で五目カタ焼きそば(650円)を食べて、タクシーで帰宅。

ゲラ、到着

「幸福な会社 II」のゲラが届く日。
 午前10時に編集者からメール。
「10時45分ごろにうかがいます」
 おい、まだ家で起きたばかりだよ。
 自転車はスタジオに置いたままなので、急ぐ手段がなく、あわてて身支度をして、タクシーで出勤。
 タクシーは予定外だけど、体力限界でやっているので、実はほっとしている自分がいるた。
 約束の時刻ぴったりに編集者来訪。
 小一時間雑談。ゲラの戻しは6月6日。
 落語のあらすじを手書きで紙に書いてみる。

YAMAHA NTX1200R エレガット

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 ことの起こりはふたつの事件(?)だ。
 ひとつめ。
 この冬、スタジオに置いてあったタカミネのエレガットをケースから出したら、壊れていた。
 乾燥のために、表板が割れ、ブリッジが飛んでしまった。
 木でできている以上、直して治らないわけではない。
 けれど心臓部が壊れたようなもので、修理には相当の期間と金額がかかる。
 治ったところで、音は変わってしまう。
 それほど高級な楽器というわけでもないし、強い思い入れのある楽器というわけでもない。
 痛々しくて見ていられないけれど、それを無理に直すモチベーションもない自分に気づいた。
 ふたつめ。
 4月にコザへ行ったら、シンガー・ソングライターのヤラ・ヤッシーが新しいギターを買っていた。
 ヤマハの10万円ほどの楽器だけど、これが思いの外いい。
 レスポンスも音のバランスもとてもいいのだ。びっくりした。
 30年以上前、ヤマハのギターはあまり良くなかった。
 ヤマハだけでなく、その頃は20万円以上出さなければ無条件で「いい」と思える楽器なんてなかった。
 10万円以内では、選択肢は「ヤマハ以外」だった。
 ヤッシーのギターを弾いてみて、ヤマハのイメージはまったく変わった。
 4月に予定外に連載の仕事が入った。
 その金額の範囲内で、気に入った楽器を買え、という啓示だ。(笑)
 というわけで、書籍の〆切をクリアしたら、エレガットを買おうと思っていた。
 候補は YAMAHA NTX1200R もしくは NCX1200R だ。
(型名だけみるとヤマハの1200CCのオートバイみたいだ)
 23日、明け方にS社向けの長編を脱稿した僕は、いったん帰宅して睡眠を摂ると、夕方から横浜駅西口のヤマハにいって、この2台のギターを試奏して NTX を買うことにした。
 どちらにしようか少しだけ迷ったが、どちらかを買うことに迷いはまったくなかった。
 たかだか10万円ほどの楽器とは思えないほど良かった。
 どの弦のどの音もバランス良く鳴る。
 レスポンスが良くて、弱い音もちゃんと出る。
 スタジオに持ち帰って数日になる。
 まず、弾き方が変わった。弱い音を積極的に使えるということは、それだけニュアンスが細かくなる。
 次にアドリブのフレーズが変わった。
 アドリブのフレーズには、楽器がもっている「いい音」をたくさん使おうという自然な選択が含まれていたことに気づいた。
 いままで弾いていた楽器よりいい音のする場所がたくさんあるから、いままで知らずに避けていた音を使うようになったのだ。
 新品の楽器を買ったのは30年ぶりくらいだ。
 新品を買っていないから、僕は30年間の楽器製造の技術の進歩を知らなかったのだ。
 スチール弦のエレアコも買い換えたくなっってしまった。困ったものだ。

セパ交流戦 横浜x東北楽天

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 午後5時前、横浜スタジアムへ向かう。
 不老町の味奈登庵関内南口店でもりそば(300円)とかきあげ(150円)で腹ごしらえ。
 横浜スタジアム内野FA指定席。
 セパ交流試合・横浜ベイスターズvs東北楽天イーグルス。
 試合前のスピードガン競争の特別プレゼンターに萩本欽一。
 なにかととやかくいう萩本欽一。
 司会者はほとんど無視して進行するも「俺を無視するな」と萩本。
 司会者「時間がありません」とひとこと言って、その後も、事実上無視。
 萩本、投げようとする人を止めてしゃべりを入れようとする。
 ただでさえ緊張して、たった一球を投げ込もうとするところで自分の話芸をむりやり入れようとする萩本欽一。投げる素人さんがかわいそう。
 ここは野球場であんたの番組じゃないの。素人が大スタジアムのマウンドでたった一球を投げることのできる「晴れの瞬間」の邪魔をするな。
 ほんとにTPOをわきまえない不愉快なやつだ。ぷんぷん。
 試合開始前に売店で崎陽軒のシウマイ(10個入り430円)を買う。
 試合開始まもなく、サッポロビール(500円)を購入。
 それにしてもビールの売り子の女の子たちはたくましくて輝いている。
 自分の身体一つ、腕一本、笑顔でビールを売って歩合制で稼ぐ。最高にカッコイイ。
 売れている子とそうでない子は、歩き方、目の配り方、商品とお金の受け渡し、すべてがちがう。売れている子は、たとえ背を向けているときですら商売をしている。まさにプロフェッショナル。
 自分に娘がいたらアルバイトは野球場のビール売りをやらせたいな。
 楽天の先発は田中「マー君」。生マー君を見るのは初めてだ。横浜の先発は加賀。
 ランナーは出すが両者譲らぬ好投。
 5回表、2死1・2塁でバッター山崎対ピッチャー加賀。
 加賀がストライクを投げ続け、ずっと2ストライク・ノー・ボールが続く。 最終的に2-3になるが、13球目で山崎を三振に仕留めた。
 このあたりの緊張感はスタジアムにいるとひしひしと伝わってくる。
 6回の楽天の攻撃2死1・3塁でバッター田中。楽天監督・星野は代打を出さずに無得点。
 その裏、田中は村田に先制2ランホームランを打たれる。
 点こそ取られていなかったが横浜は田中にバットが合っていて、完投できる雰囲気ではなかったけど、監督・星野は投手出身だから0点で抑えていた田中を代えられない。
 ここは勝負所で、楽天が負けるとしたらここで田中に打たせることだろうと思っていた。案の定、星野は代打を出さず、村田の2ランが決勝点になった。
 楽天二番手のサンチェスはほとんどの球が150km/h以上(最高156km/h)の剛速球。これもすごかった。
 というわけで、野球観戦、やみつきになりそうです。
 いつか本がたくさん売れたらシーズンシート買うんだもんね。

落語モード

 シネマ・ジャック&ベティで映画「落語物語」(監督・原作・脚本 林家しん平)を見る。
 新作落語台本のモードなので、勉強のため。
 直接、執筆の役には立たなかったけど、落語の舞台裏(文字通り)を知ることができた。
 昨日から、頭の中が落語モードなので江戸弁。
「するてぇと、なにかい?」
「いやだよう、おまいさん」
 というリズムが頭を支配している。

打合せの日

 午後1時、編集者来訪。
 新しい仕事のオファー。ビジネス的にどうかな、と思うがフィージビリティスタディはする。
 午後3時、黄金町のアーチスト連絡会議。
 午後4時、新作落語の打合せ。

ついに脱稿 そしてギター

 午前6時過ぎ、脱稿。
 編集者にメール送付。
 疲れているけど眠くない。
 ただ休むのではなく、中華街へお粥を食べに行くことにする。
 タクシーで行こうと思ったら午前7時台って、ほとんどタクシーがいない。
 結局、関内駅まで歩いてしまう。
 午前8時3分前だったので、3分待って8時からスタートの baybike で自転車を借りて中華街へ。
 午前7時から営業している「馬さんの店 龍仙」で中華粥。(735円)。
 そこから、また baybike を借りて、みなとみらいまで。
 午前9時前に帰宅。まもなく就寝。
 午後2時起床。
 午後5時過ぎに家を出て、横浜駅西口へ。
 ヤマハ横浜店。
 ギターを2台、弾き比べて、NTX1200R というバイクのモデル名のようなギターを購入。
 この冬に乾燥で割れて使えなくなってしまった Takamine のエレガットと交代。
 新品のギターを買うのは実に二十数年ぶりだ。
(12歳からギターを弾き始めたので、なんちゃってギタリスト歴は44年だ)
 ギターを背負って、黄金町の仕事場へ。
 午後9時過ぎ、帰宅。
 いつもより少し早く寝る。
 夕方、明治大学での社会派のイベントに参加したいと思っていたのだけど、心も体も疲労困憊なので、社会に向けて行動せず、ごく私的に行動することにした。

最後の追い込み

 追い込み中だけれど、週明けからは落語の台本に取りかかるので、勉強のため、落語会へ。
 6席。最前列で聴く(見る)。
 午後五時前、雨になったので、タクシーで黄金町のスタジオへ。
 三年越しの長編、(多分)最後の追い込みだ。
 完成まで帰宅しない予定。