日: 2007年7月10日

雨音はショパンよりバリだった

 目黒の人と打合せなので、ほぼ中間点である田園調布で会うことにした。
 ちょっと長い話になりそうなので、煙草の吸えるところ、と思うがなかなかなくて、ウェンディーズの3階。
 いろいろな人生にかかわるいろいろなことを3時間以上にわたって聞く。
 善意の人が善意ゆえに人を傷つけることもある。それが切ない。あとからならば「こうしておくべきだった」と総括することはできるかもしれないけれど、人生、その瞬間瞬間はのっぴきならないものなのだ。
 話し終わって別れた後、近くに住む人と軽くビール。なんだ、テラスなら煙草を吸える店が近くにあった。
 テラスの屋根になっているキャンバスに雨が当たって、雨音と湿った空気が、ちょっとヘビーになっていた心を癒してくれる。
「雨音はショパンの調べ」という、もと歌はだれだかわからないけど小林麻美がカバーで唄っていた曲があったけれど、ガラス窓の内側で聞くのではなく、オープンエアで聞く雨音は、なんだかバリ島かなんかにいるような気分。(バリに行ったことないけど)
 山田詠美の『熱帯安楽椅子』という小説を思い出す。あらすじとかではなく、その小説のもっている「空気」として。
 午後8時45分に帰宅。