日: 2007年2月21日

小旅行 湯河原梅林

 高島屋の地下の店へ。
 幸いなことに10時発売(一日限定三回売り出す)ニューヨークチーズケーキがまだあった。手みやげゲット。
 東海道線で小田原へ。
 車でピックアップしてもらって、某自動車修理工場へ。
 知り合いのメカニックにバイクのメンテナンスの段取りをつける。
 海岸沿いを湯河原まで。梅林は七分咲き。平日だというのに、たくさんの人がきている。年配の人がほとんどだが、立派な一眼レフをもっている人が多い。
 梅林の中に岩場があり、ロッククライミングの練習をしている人が数人。これも白髪の人たちだ。女性も。
 おすすめの蕎麦屋でおすすめの天丼を食べる。ドライバーには悪いけど、ビールも。
 夕方、小田原駅でドロップ。
 豊かな小旅行だった。

新規開店のヘアサロン

 午前4時半、目が覚めた。いきなり朝型だ。
 簡単な仕事を少しして午前10時半、本日オープンのマンションの向かいの男性向け美容室へ。
 前からあるその隣の美容室はシャンプーとカットで4200円でちとお高いので、駅の近くの3800円の理容室まで行っていたのだが、新規開店のこちらは2800円。
 開店して第一号の記念すべき客になる。
 仕事も速いし、値段も安い。しかも、美容院方式でシャンプーは仰向けで楽。仕上げもナチュアラル。いいかもしれない。
 美容院だと行った直後がいちばんいいのに、床屋の場合、仕上がりは「床屋に行きたて」にできあがる。顔を剃っても洗い流さず拭き取るだけなので、必ず吹き出物になるから、顔なんて剃って欲しくない。前屈みでシャンプーすると、顔に水が回って、鼻の穴に水が入ったりして不愉快。旧来の床屋のシステムというのはどうもいろいろ不合理なところが多いし、ちまちま慇懃に作業をするので時間もかかる。
 昭和のゆるやかな時代、おそらく床屋は一種の社交の場だった。
 祖父は床屋が好きで、よく行っていて、そこでずっとお喋りをするのが楽しみだった節があり、その床屋に僕が行くと、理容師が我が家族のことをよく知っているのに驚いたものだ。いまほどプライバシーに社会が敏感ではなかったころの話である。
 いま、美容院だと、カットの作業はけっこう大胆でスピード感がある。スピードも腕のうちだ。女性は男よりも頻繁に美容室に行くし、パーマをかければ否応なく時間がかかるから、カットを慇懃にやっている場合ではない。
 というわけで、慣れてしまえば、理容室よりも美容室の方が快適なのだ。
 
 切ってもらっているうちに、花屋がやってきて、なんたら会社の代表取締役なんたらさんから、店に花が届く。一方、どうやらいくつかの化粧品が足らないらしい。会員カードを発行する機械の操作がわからないらしく、スタッフが機械を覗き込んでいる。
 終わってお金を払うと、会員番号1番の会員カードをくれる。
 ポイントが溜まるとなにがうれしいのかという説明は特にない。(笑)
 預けたコートは着せてくれたが、荷物のことは忘れている。
 受け取って店を出る。店主は外まで送りに出てなんども頭を下げる。銀座のクラブのようでもある。
 歩き始めて20m。気がついた。眼鏡を置いてきた。
 再び店の扉を開けてもスタッフはまだ気づいていなかった。
「あの、眼鏡を」
「あ、すみません」
 さっきまで座っていた席に前の棚に僕の眼鏡がそのままあった。
「いきなり、ペナルティですね。もうしわけございません」
 おもしろい体験だった。けっして不愉快ではない。
 一所懸命お店を始めた感じ。また利用します。がんばって。