日: 2012年8月19日

イタリア生活最終日

 早起き。
 ついにイタリア生活最後の日だ。
 午前中、COOPに買い物に行く。
 インスタント・リゾット、アチェート・バルサミコ、乾燥ポルチーニ茸、など。
 日常の食材ではなく、お土産。
 午後、空港行きのバスの時刻、そのバスに間に合うバポレットの時刻の確認。
 午前6時4分のバポレットに乗るのがよさそうだが、けっこうギリギリなので、バポの回数券が余っているのを利用して、実地で乗り継ぎの確認。
 家の最寄りの San Stae から16分後に Piazzale Roma でバスに乗らなくてはならないところ、実地では12分で可能だった。
 余裕は4分。
 バポレットの運行はイタリアとは思えないほど正確なので、大丈夫だと思われるが、あまり余裕はない。
 30分遅いバスでも、おそらく大丈夫だろうけど、そちらだと、バスと飛行機の乗り継ぎの余裕がなくなる。
 なにしろ、今回の場合、何があっても8月20日に飛行機に乗れないと「不法滞在」になってしまう。その結果、将来の人生にどう影響するかわからない。
 ただの「乗り遅れ」とは、まったく意味が違う。
 もしかしたら、(可能性として)将来ヨーロッパに移住したいということになるかもしれないから、その時に障害になるような悪い滞在実績を残すわけにはいかない。
(過去に、不法滞在したことのある人間を移民として受け入れる国は普通はないからね)
 さて、あとは、イタリア生活最後の夜を楽しもう。
 日が暮れて涼しくなったところで、リアルトのバーカロでちょいと立ち飲み。
 帰宅してから、最後のイタリアおうちご飯。
 サン・ダニエルの生ハムとメロン、水牛のモッツァレラ・チーズでカプレーゼ。ワインはピノ・グリジオ。
 やっぱりイタリアの食生活といえば、ハムとチーズなんだよね。
 毎日、何かしらのハムとチーズとトマトを食べていたけど、まったく飽きるということがない。
 
 住み慣れた町、住み慣れた家を離れる、ちょっと感傷的な気分。
 最後はいよいよ問題のパッキング。
 季節の違う3ヶ月の生活用品を持ち帰る。
 さらに一ヶ月残る妻の持ち物で、今後使わないものは、今回、僕が持ち帰らないと、一ヶ月後に帰る彼女一人では、残りを持ち帰ることができない。
 というわけで、スーツケース大小2つ。
 気になるのは荷物のチェックイン。
 アリタリア航空の場合、エコノミークラスで預けられる手荷物は1個、重量は23Kgまで。(スイス航空なら2個まで預けられる)
 機内持込手荷物は、25x35x55。重さ8kgまで。(スイス航空だと、25x40x55)
 2個めのスーツケースが、スイス航空ならOKでアリタリアでは駄目なサイズ。
 もともとスイス航空で帰るつもりが、ビザの関係で早く帰ることになり、8月20日に東京へ帰る便で一番安いのがアリタリアだったのだ。
 20日より前はさらに料金が高く、21日ならスイス航空が安いが、それではビザが切れて不法滞在になってしまう。ギリギリの選択。
 そのギリギリの選択が荷物のサイズにまで影響してくるとは。
 さて、4時間くらい眠れるかな。