日: 2012年7月5日

『インバウンド』見本到着

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 午前9時半、まもなく発売の新刊の見本が届きました。
 グラフィックデータで見ていた感じよりやっぱりぐっといいです。(笑)
 寝る前に刷った名刺大の広告カードを某歌手あてに送付。
 コンサートでプログラムと一緒に配布してくださるそうで。感謝。
 見本と一緒に、プルーフを事前に読んで感想や注文(!)を寄せて戴いた書店員さんたちのコメントも同封されていました。
 京都駅近くの某書店さんからは大量注文。ありがとうございます。
 また、沖縄方面では100冊とってくださっている書店さんもあるとか。
 そうなのです。『インバウンド』は沖縄が舞台です。
 近所のダイソーとホームセンターで買い物をして、一旦、自宅に戻り、改めて出勤。
 まず、桜木町の眼科。
 数年前から発症している飛蚊症が、最近、ひどくなったような気がするので、経過の検査。
 結果は問題なし。
「いま、矯正視力は1.2と0.9だけど、もっと眼鏡の度は合わせられますよ」と。
 何はともあれ、よかった。
 目は商売道具。目が見えなくても生きていけると思うけど、音楽家と違って小説家は廃業せざるを得ないと思うので。
 薬で瞳孔を開かせるのがわかっていたので、陽が弱くなる夕方からの出勤にしたのでした。
 午後6時過ぎ、野毛のなじみの店2軒に立ち寄って新刊のポスターを貼ってもらうお願い。
 夢の遊眠社の時も、こうやって都内のいろいろなお店を回って、ポスターを貼らせてもらったのを思い出します。
 遊眠社はそうやってやがて「最もチケットがとれない劇団」と言われるようになり、85万人の観客を集めました。
 すべての仕事は、最後にお客様からお金を頂戴するところまできて、やっと終わり。
 作品は作りっぱなしでは受け手に届きません。
 沖縄に行きはじめて8年、この作品の為の最初の取材が4年前、どこからが始めかわらないけれど、そうやってたった一冊の本のために時間を積み上げてきました。
(もちろん、その間に別の小説を書いたりもしていたわけですが)
 それでも、書いていればやがて書き上がります。
 でも小説は書くのよりも売る方がずっと難しいのです。
 いや、エンジニアとして言わせてもらえば、テレビも自動車も半導体もコンピュータも、作るよりも売る方がずっと難しい。
 あ、そうだ、一緒に届いた契約書もチェックして捺印しないと、出版社から印税がもらえないのだった。売るだけじゃなくて集金も重要です。
 午後7時前、黄金町の事務局に立ち寄って、8日のイベントのチラシを渡してから、やっと事務所に到着。