日: 2012年9月1日

サッポロラーメン

 時々、サッポロラーメンが食べたくなる。
 ところが一時は興隆をきわめたサッポロラーメンも、いまは絶滅危惧種になりつつある。
 代わりに九州系の豚骨ラーメンばかり増えている。
 僕が中学生の頃から増えつづけたサッポロラーメンは、高校時代から大学時代にかけてどんどん増えていった。
 中華料理屋はともかく、ラーメン専門店といえば、ほとんどサッポロラーメンだった。
 通っていたのが都立戸山高校だったから、一番近い「えぞ菊」にはよく行った。
 その頃は別に有名店じゃなかったと思うし、ラーメンに有名店が存在するという概念自体がなかったと思う。
 今はどうだ。
 本格中華とはまったく関係なく、横浜はラーメン激戦区。(らしい)
 自宅から徒歩通勤の約3kmの路上に、ラーメン屋はたくさんあるけど、サッポロラーメンの店はまったくない。
 というわけで、遠回りして、ランチの時間帯に関内駅近く常盤町の「味の時計台」へ行ってきた。
 ラーメンごときに750円なので、僕としてはプチ贅沢だけど、久しぶりに食べる味噌ラーメンはとても美味しかった。
 僕は、トンコツより味噌ラーメンだし、細い麺より、太くて縮れた麺の方が好き。
 基本、ラーメンには600円までしか出す気がない人。
 だからシャーシューメンは57年の人生で3回くらいしか食べたことがないし、その他のトッピングも載せない。
 他に店がない場合をのぞけば、行列ができているような店は素通りする。
 なので、たいていは「そこいらのただのフツーのラーメン」を食べることがほとんどなのだけど、あまりにもサッポロラーメンが食べたくなった日だったのでした。
 トキよりも、僕はサッポロラーメンの絶滅を危惧している。