時々、サッポロラーメンが食べたくなる。
ところが一時は興隆をきわめたサッポロラーメンも、いまは絶滅危惧種になりつつある。
代わりに九州系の豚骨ラーメンばかり増えている。
僕が中学生の頃から増えつづけたサッポロラーメンは、高校時代から大学時代にかけてどんどん増えていった。
中華料理屋はともかく、ラーメン専門店といえば、ほとんどサッポロラーメンだった。
通っていたのが都立戸山高校だったから、一番近い「えぞ菊」にはよく行った。
その頃は別に有名店じゃなかったと思うし、ラーメンに有名店が存在するという概念自体がなかったと思う。
今はどうだ。
本格中華とはまったく関係なく、横浜はラーメン激戦区。(らしい)
自宅から徒歩通勤の約3kmの路上に、ラーメン屋はたくさんあるけど、サッポロラーメンの店はまったくない。
というわけで、遠回りして、ランチの時間帯に関内駅近く常盤町の「味の時計台」へ行ってきた。
ラーメンごときに750円なので、僕としてはプチ贅沢だけど、久しぶりに食べる味噌ラーメンはとても美味しかった。
僕は、トンコツより味噌ラーメンだし、細い麺より、太くて縮れた麺の方が好き。
基本、ラーメンには600円までしか出す気がない人。
だからシャーシューメンは57年の人生で3回くらいしか食べたことがないし、その他のトッピングも載せない。
他に店がない場合をのぞけば、行列ができているような店は素通りする。
なので、たいていは「そこいらのただのフツーのラーメン」を食べることがほとんどなのだけど、あまりにもサッポロラーメンが食べたくなった日だったのでした。
トキよりも、僕はサッポロラーメンの絶滅を危惧している。