日: 2011年1月13日

倹約中止宣言

 二月末までに長編を2本改稿しなくてはならない。
 ひとつはあと10日ほどで仕上げて編集者に渡す。
 次のは別の出版社で4月上旬刊行が決まっているので、絶対に落とせない。
 どちらも限界に近いスケジュールだ。少なくとも未体験ゾーン。
 その間にエッセイの〆切が3本ある。
(小説頭を中断して切り替えなくてはならない)
 たぶん、56年間の人生で一番忙しい。
 しかも会社員時代の忙しさとちがって、部下や上司に仕事は振れない。秘書もいない。
 というわけで、心と体のコンディショニングこそ最優先事項。
 身体と時間の為には金に糸目はつけない。
 というわけで、1997年、会社員を辞めたとき以来の倹約を一時中断する。
 デビュー前は、預金残高が限界まで減らないことが「小説家へのチャレンジに使える時間を確保すること」だったから、金の切れ目は挑戦のギブアップを意味していた。
 デビューしてからも、状況が劇的に変わったわけではなく、簡単には損益分岐点を越えないから、節約に心がけてきた。
 おかげさまで、現時点では執筆依頼をすべて受けきれなくなりつつある。
(注文が多いというより単に書くのが遅いのが主たる原因であるが)
 この時点では、生産性を高めることが第一優先。
 いままで昼食夕食は1食平均500円を目安に考えていたが、その予算枠を撤廃する。
といって贅沢をするような場所もないが;
 800円でコーヒーがついてちょっと気分を変えることのできる店のランチを選択肢に入れるとか。
 予算オーバーの食事をした後、平均を引き戻すために250円の牛丼だけ食べていたところにど~んとサラダもつけるとか。
 490円のカツ丼に温かい豚汁(大)150円を迷わずにつけるとか。
 少しでも心身のコンディションがよくなることをお金より優先度の上位にもっていく。
 腰痛や身体の不調でやる気や集中力低下が下がった状態から早く脱却するために、金で済むことは金で解決する。
 というわけで、真っ先に、出勤途上、50分のマッサージを受けてきた。
 まるで別人の肉体のように身体が軽くなった。
 よし、今日もがんばろう。