月別: 2010年11月

京都を巡る 24800歩

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 午前7時過ぎ、目覚める。
 団体が居て早い時間は食堂が混んでいる、というので、部屋でゆっくりしていたら、いつのまにか9時になっているではないか。
 あわてて朝食を食べに行き、軽くシャワーを浴びて、10時ちょうどにチェックアウト。
 高倉通りを上って、朝の錦市場へ。
 京都の食文化は、漬け物、干物、焼いて売っている魚。
 氷や冷蔵庫のなかった時代の内陸文化。
 それでも、海の魚があるのも都だったからではないか。(この一文未検証)
 京都文化博物館別館(旧日銀京都支店の建物)にあるギャラリーへ。
 芝居をやっていた時代の仲間が、中のギャラリーのひとつで働いている。
 しばし雑談をして、博物館の招待券をもらい、荷物を預けて、京都見物に出る。
 まずは、文化博物館の「カポディモンテ美術館展」。
 長い時間を経た作品の輝きに心を洗われる。
 アルテミジア・ジェレンティレスキの「ユディトとホロフェルネス」を見ることができたのは大きな収穫。
 次は寺町通りを上って、「清課堂ギャラリー」へ。
 木瀬浩詞展。銅板を打って創った不思議な作品群。
 木瀬浩詞さんが作り方を説明してくれたり、座敷でお茶を戴いたり。
 清課堂は表が銀細工の工房と店になっている。
 菓子を切る銀の楊子など美しいものがあった。
 そば屋で京都名物「にしんそば」。800円。
 これも、かちかちに固くなった燻製にしんをそばのつゆで柔らかくして食べる、内陸文化だ。
 御池通りから、京都市役所を越えて、ホテルオークラでトイレを拝借。
 錦天満宮、蛸薬師でお参り。
 神社仏閣で手を合わせて願うことはいつも決まっている。
「いい小説が書けますように。それぞれの人が自分らしい人生を送れますように」
 そのまま徒歩で祇園へ出て、原了郭で黒七味袋入り(367円)を買い、八坂神社から円山公園の紅葉を見る。ここでは知人が一人で3つも提灯を出している。
 紅葉はイマイチなので、どこへ行こうかなとあまり当てもなく歩いているうちに、目的地は高台寺に落ち着いた。
 拝観料600円を払って、登ったり下ったりの庭園を巡ると、やっと紅葉を見た気分になった。
 平日でもかなりの人出だった。週末は大変だっただろう。
 もう少し歩けば清水寺だけど、昼夜二度ほどこの季節に訪れたことがあるし、混雑が予想されるので祇園に戻る。
 南座の前は、市川海老蔵が出演するはずだった「吉例顔見世興行」初日で人でごったがえしていて、テレビカメラが着物を着たお客さんにインタビューをしている。
 四条通りのマクドナルドでコーヒーを飲みながら休憩。コーヒー120円。
 向かいに「都そば」という立食いそば屋があって、かけそば220円と書いてあるので、それほど空腹じゃないけどそば好きの僕は食べないわけにはいかない、と、本日2杯目のそば。
 改めて高倉通りを上って、ギャラリーに戻り、パソコンをピックアップして、烏丸通りのスターバックスで仕事。コーヒー290円。
 この時点で、歩数計が21000歩を越えた。
 Plastic Ono Band の “Merry Christmas and A Happy New Year” が流れている。
 年末だなあ。仕事がんばらなくちゃ。
「D列車でいこう」の京都各書店での扱いは、
  四条 ジュンク堂 3刷
  四条 ブックストアDAN 初版
  烏丸 大垣書店 扱いなし
 ギャラリーの閉店を待ってJR伊勢丹10Fのイタリアン「ザ キッチン サルヴァトーレ・クオモ 京都」で食事。
 これが意外にも駅ビル内とは思えないほど美味しかった。
 やがて、最終「のぞみ」の人となる。帰宅時までの歩数24800歩。
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京都出張

 午前9時、骨折以来、始めてベッドで目覚めた。
 我が家はウォーターベッドなので、体重が完璧に分散され、体のどの部分にも同じ圧力がかかる。それ故に寝心地がいいのだけれど、圧力を受けたくない場所を守ることができない。弱いところをいたわる手段がない。
 というわけで、骨折以来3週間ずっとソファで寝ていたのを、昨夜、始めてベッドへ戻ることにしたのだ。
 本日より一泊で京都へ出張。昨晩、京都から帰ってきた妻とは入れ替わりだ。行く目的はまったく無関係だけど。
 地域予報を見ると、朝の最低気温は3度。これは寒い。
 オンタイムとオフタイム、どちらもそこそこ快適に過ごせそうな服装プランを考える。
 ふだんは仕事場と自宅の往復も徒歩だし、100%普段着のままで暮らしている。下着姿で歩き回ったりしないだけで、それはもう「世界がすべてオレ様の居間だ」といわんばかりの生活である。
 午前11時前、出発。
 みなとみらい線が遅れている。菊名駅の緑の窓口が混んで行列している。やっと順番が回ってきたら次に座れる新幹線は30分後だという。
 人生、寸分違わず予定通りに行くわけじゃない。
 不景気だけど、人々は動き回っているらしい。(ここ、民の竈{かまど}に煙が立つのを喜ぶ高貴な人になった気分)
 新横浜駅の新幹線構内はマイナーチェンジして、待合室が使いやすくなっている。時間調整のため、いつもは車内で食べる崎陽軒のシウマイ15個入りをここで。
 パソコンのための電源もあり、無線LANも使えるではないか。
 11時49分、「のぞみ」の人となる。
 車掌さんがみんな女性になっている!
 会議を終えて、木屋町のフレンチレストランで9人の会食。
 何階建てだろう、京都にしては高い建物から町並みを見下ろすお店。
 その後、先斗町のなじみのおばんざい屋さん「長竹」で、午後11時過ぎまで。
 30分ほど、例によって裏道探検の遠回りしながら歩いてホテルへ帰る途中、過食なので、ヘルシア茶を買ってみた。
(写真はあとでいれますね)

小説家はアスリートである

「作家の日常」などという駆け出しのものとしてはちょっと気恥ずかしい連載が始まりました。
 第一回は「小説家はアスリートである」
 無料でお読みになれます。
 Sohzine という電子書籍。
 ただし、ePub 形式の電子書籍なので、ビュアが必要です。
  iPhone や iPad だとハンドリングが簡単ですが、そうでないとちょっとメンドクサイかな。
   http://mica.whizzo.jp/

理事の仕事、お役ご免

 午前7時起床。
 最後に飲んだ泡盛がまだ体に残っている。足下が少し揺れる。
 I feel the earth move under my feet.
 午前9時より、先日APECが行われていたパシフィコの大会議場でマンション管理組合総会。
 こちらは理事で説明する側なので、ステージの上なのだけど、なんとか開始時刻には酒が抜けていた。(と、思う)
 理事の仕事もこれで終了。
 終了後、路上で同じマンションに住む友人に会ったので、「阿里城」で酢豚のランチ(750円)
 帰宅後、頭痛に見舞われる。
 4時間弱しか寝ていないのでそのせいだろう。
 とりあえず、1時間、寝る。
 午後5時、マンション内のホールで、理事の慰労会。
 午後9時過ぎ、一次会を終えて、二次会に流れる。
 行き先は、またしても「阿里城」だ。
 マンションの理事会メンバーだから、全員、家が徒歩3分のところにあるので、帰りの心配などまったくしない。
 というわけで、午前1時すぎまで、飲んだり食べたり喋ったり。
 とにかく社会で活躍している(いた)優秀な人たちばかりなので、話していても楽しいし、それぞれの物事の捉え方がとても洞察力に富んでいたりする。
 理事の仕事はたいへんで、それをボランティアでやるのは、ふつう割に合わないことなのだけれど、しかし、それを上回る楽しさがあった理事活動でした。
 小説の仕事が人生の佳境でなければ、もっと続けたいくらいだ。

崎陽軒でシウマイざんまい

 夕方、5時より長編の打ち合わせ。
 その後、編集者と崎陽軒地下のビアレストランで、シウマイをつまみに飲み。
「シウマイ盛り合わせ」を注文した後、それが届く前に「昔ながらのシウマイ」を頼んだら、ウェイトレスさんが戻ってきて、「さきほど、こちらをお頼みになりましたけど」と盛り合わせのことをいうので、「うん、こっちは追加で」。
 なんて会話をして飲み始め、さらにその後,ボジョレ・ヌーボーのフルボトルを飲みながら、「昔ながらのシウマイ」を2回追加注文。
 ふたりして、崎陽軒のシウマイが大好きなのでした。
 妻が出張中ということもあり、一人で野毛へ流れてさらに2軒をハシゴ。
 同じマンションに住んでいる人(初めて会う人)とカウンターで出会ったり。
 午前1時半、帰宅。
 最近にしてはかなり飲んだ。

できること、できないこと

 ここのところ、社交旬間、雑用旬間という感じ。
 車を点検に出すことになっているので、そのついでに港北のIKEAに。
 自宅用の仕事用イス。
 各種あったけど、メインの仕事用ではないので、結局3490円とリーズナブルなやつ。
(仕事場用は13万円)
 IKEAはセルフサービスで棚から梱包箱を取り出してレジに運ぶのだけど、ここでちょっと骨折の体が痛む。
 ついでにレストランでパスタ。499円。
 IKEAのレストランは何を食べても美味しい。
 骨折してから車の運転は初めてだが、ハンドルを切るのもちょっと痛みがある。
 その足でカーディーラーへ。
 点検の間、向かいのブレンズ・コーヒーで仕事。
 帰りにスーパーマーケットに寄ると、駐車場にバックで車を入れるために後ろを向くと身体が痛む。
 まだまだ、できないこと、やりにくいことが残っている。
 まあ、伸びしろがあるってことだね。

国立劇場で清元を聴く

 国立小劇場へ。
 清元延菊音さんの三味線を聴きに。
 国立劇場の楽屋は独特の雰囲気で結構好きです。
 お稽古事の発表会なので、午前11時から夜の9時まで、次から次へとひっきりなしに36組の演奏が続いていく。
 早い時間の客席はまばらで、その時々の演奏者に縁故の者を中心に、入れ替わり立ち替わり。
 京都祇園東の芸妓さんの出番のときには舞台も客席も急に華やかになり、終わるとロビーが華やかになる。
 発表会なのであまり上手でない人もいるのだけど、芸妓さんはさすが場慣れしていて安心して聴くことができる。
 お姐さんの舞台を勉強に来ている舞妓さんも何人か。
 それにしてもここで pomera を開いているのは野暮だなあ。
 午後4時前、いったん抜けて、紀尾井町のタリーズで読書。(これも仕事)
 久しぶりに小説を読む。
 午後6時、萬来軒という中華の店でラーメン。
 麹町でもラーメン500円で食べられる。
 ただし、これ以外のメニューは700円以上と価格の断絶がある。
 再び、国立劇場へ戻って、特別出演のプロの人たちの演奏。
 まさに別格。
 昼からさんざん聴いた後なのに、目の覚めるような演奏。
 最後の市川亀次郎の踊りもすばらしかった。

結婚記念日 上海料理「揚子江」

 27回目の結婚記念日。
 出勤前にスポーツオーソリティで YONEX のウォーキングシューズを買ってレジへ行くと、スクラッチカードをくれた。
「おめでとうございます」
 削ったら当たりが出たので、その買い物がタダになるというのだ。
 というわけで、13650円の靴が無料になりました。
 おかげで5000円以上買うと1000円割引になるチケットが使えなかった。(笑)
 18日には、無料で入った展示会で6500円のイヤフォンが当たるし、この一週間はくじ運がいい。
 オートバイで追突するのを避けて転んで大けがをしたので、代わりのものが当たっているのかな。
 さっそく、その靴を履いて徒歩で出勤。
 ものすごく軽い!
 これは旅行用とか、都内に出るとき用。
 ふだんはもう少し重い靴の方が腹筋を使うからいいんだよね。
 仕事場への通勤は、楽をしたいわけじゃなくて運動をしたいので。
 北朝鮮が韓国を砲撃したというニュースが入る。
 午後6時、関内の上海料理「揚子江」にて、結婚記念日ディナー。
 値段も立派だけれど、それ以上に立派な料理。
 他では食べられないものばかり。
 おいしいだけでなく、食感も味も見栄えもちがう拡がりのある料理。
 食事後、ゆっくり団欒して、まだ午後9時だったけど、もうすでに満足しきっていて、「もう一軒行こう」という気持ちがまったく起きない。

悩める日

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 考え事をして、めげたりする日。
 だいたい僕はポジティブな人間なので、あまり悩んだりめげたりしない人なのだけど、まあ、人間だから年に一度とか、何年かに一度くらい、そういうこともあるよね。
 ひとりで飲んで帰ろうかと思ったけど、一人で飲みに行くと、店の人と話をしたりすることになり、それも面倒なので、まっすぐ帰宅することにした。
 ただし、雨降りなのにすんでのところで終バスを逃し、傘をもって3kmを歩くのもイヤなので、京浜急行とみなとみらい線を乗り継いで電車で帰宅。
 交通費330円かかったけど、傘なしで済ませたぞ。
(バスなら210円。徒歩なら無料)

小説が書けない

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 午前8時前に起床。
 曜日に関係ない生活をしているから日曜日に早く起きても損した感じがしない(笑)
 午前9時から午後1時まで、マンションの理事会。
 総会のリハーサルだ。
 年間管理費予算5億円住人三千人の大規模マンションなので、総会も大きなホールを借り切ってやる。
 ちょっとした会社の株主総会並みなのだ。
 終了後、黄金町へ出勤。
 テンション低い。
 神奈川新聞第4面の「かながわ 鉄道遠足」に阿川大樹、登場しました。
 8段の記事で、阿川史上最大の取扱。(ただし、上半分は写真だけど)