月別: 2006年4月

TOTO三昧

 仕事の予習で一日中”TOTO”聴きまくり。
 iPod Shuffle の中もほとんど TOTO にしました。
 最新アルバムは iTunes Music Store で買いました。
 80年代のアーチストは、空白地帯なので、意外に新鮮です。
 僕の70年代後半から80年代前半は長時間通勤と長時間残業で音楽聴いてる時間がなかったのです。乗り物に乗っている時間は眠る時間だったから、通勤路の車窓の景色すら覚えていないくらい。
 布団で寝る時間と食費を削って音楽機材と音作りに費やしました。わずかな時間はそのなけなしの金で買った4chのマルチトラックレコーダーで、音楽を聴くよりもつくっていました。いま残っている曲は全然ないけど。
 給料日前には、金がなくて鶏のレバーとモヤシと社員食堂の定食で生きていた。シンセサイザーやレコーダーに安月給をつぎ込むからシワヨセは食費に来るんです。エンゲル係数が低かった。(笑)
 エンジニアの仕事は好きだったけど、仕事だけしている人生なんてまっぴらだと思って、平日はそうやって暮らし、たまの休日は体力の限界まで城ヶ島のディンギーハーバーに通いました。
 仕事だけでも過労死しそうだったのにね。

頭の整理

 たったいま、「ロングテールの法則」を読了。知っていることだけれど本を読むと頭の中が整理されてくる。
 経済小説第二弾のアイデアを固めている最中なので。
 いったん寝ましょうねえ。(沖縄の表現で「いったん寝ます」という意味。別に誰かをさそっているわけではない)
 起きたらプールへ行きたいなあ。運動不足。

今日、届いた本

執筆資料
“Six Degrees”
The Sience Of A Connected Age
Duncan J. Watts
W W Norton & Co
 地球上のあらゆる人があいだに6人を隔ててつながっているという、いわゆる「Small World 理論」の原典。
「ロングテールの法則」
菅谷義博
東洋経済新報社
 売れないもののたくさんの集まりが売れるものを凌駕する、というインターネット時代の考え方。 

「彼のオートバイ、彼女の島」

 大林宣彦監督。
 だめ、最後まで見ることができずに最初の20分みて消去。
 観念的でありながら、作り込みがあまりにも雑。
 たとえば、主人公が女性と出会うシーン。レンジファインダーのカメラなのに、ピントを合わせようともしないし、ファインダーに指がかかっている。もちろん明確にシャッターを押す、という瞬間も表現されていない。シャッターを押す、という行為を理解していない映像監督なんて信じられない。
 片岡義男の原作は、いわゆる片岡義男ワールドができているのだけど、この大林映画は、「太陽の季節」みたいな映画を1986年に撮ろうというただの時代錯誤。71年の「8月の濡れた砂」(藤田敏八監督)の方がずっといいです。
 僕は映画のこと、あまり知らないんだけど、大林宣彦って名前はよく聞くので、この人、有名なんでしょ? どうして? 83年の「時をかける少女」はそんなに悪くなかったと思うんだけど。

十四代

 歌舞伎役者の襲名ではありません。お酒の名前。
 昨夜は、半導体業界の人の飲み会に初参加。お店は京王線の仙川。
 例によって、一時間ほど前に仙川に着き、どこで仕事をしようかと少し歩き回ると目に付いたケンタッキーフダイドチキン、もう何年も行っていないような気がするけど、ケイジャンホットチキン(220円)の垂れ幕に誘われて。うん、なかなか美味しかったです。でも180円のコーヒーはいただけない。やっぱりフライドチキンにはコーラでしょうか。(ここで健康のことなど持ち出すのは野暮というもの)
 で、いよいよお目当ての店にて、昔、仕事でお世話になった人や、初めて会った人などと美味しいお酒を飲みながら上機嫌。そもそも飲み屋で酒を飲むこと自体、久しぶり。なんと4月に入って27日にして始めてではないか。
 11時に散会となったあとは、新宿で朝まで寄り道。ゴールデン街で飲み明かして朝帰りとなりました。

ボランティア

 唯一所属しているボランティア団体の世話人会。
 ふつう世話人会なんていうと、なんとなく飲み会の口実のような響きがある(なんて感じるのは僕だけか?)けど、会員330名ほどを束ねるこの会はものすごくきちんとした運営がされている。まるで仕事みたいな感じもするので、もう少しゆるゆるでやって欲しいとも思うのだけれど、メンバーが有能で仕事のプロトコルが確立しているので、ごくふつうにやるとかっちりしてしまうんだな。
 それはそれでむろん美点でもあるのでもちろん悪いことではないんですけどね。
 午後9時に終わった後は、野毛の中華屋さんで飲み会になるのだが、僕は、カツオのタタキを食べてしまわなければならないので帰宅。(食べ物をダメにしてしまうのがすごくきらいなのだ)
 昨日、母に携帯でこの日記を見る方法を教えたのだが、ちゃんとできているようで、メールが来た。
 どうやら、母は、自分の携帯の中にこの日記が詰め込まれていると思っているようだけど、まあ、いっか。(テレビの中にコビトが入っていると思っているみたいなもの)
 USBの4端子のハブのうち、よく抜き差しするひとつが壊れたので、ヨドバシのポイントで買ってきて交換。古い方は3端子のハブとして、別の用途で使うことにしよう。
 プロット、イメージ的には出尽くした感があるので、ストーリーの形に再構築する作業に入ろうかな。連休明けに、編集者と会うことにでもしておこうか。
 あとは、6月にやる大学の講義に関するやりとり。文庫の新刊に関するやりとり。音楽雑誌のコンサートの取材に関するやりとり。など。

母親に筍

 我が家が筍だらけで、筍に呑みこまれてしまいそうだったので、筍を持って母の家へいって置いてきた。
 ついでに、このblogを携帯で見られるように教えてきたのだが、はたして、僕がついていなくても見ることができるだろうか。(これ、読んでいたらメールください。母上)
 帰りには、スポーツクラブによって今年初めて水中ウォーキングと水泳を1時間ばかり。体が軽くなった。もっとコンスタントに運動する余裕が欲しいなあ。
 さらには、みなとみらいで各種買い物をして8時に帰宅したら、ちょうど妻から電話で、駅まで迎えに行く。
 昨夜は26分しか寝ないで今朝仕事に出て行ったというので、とりあえずすぐに寝かせて、その間に夕食をつくる。主夫の鏡だな(笑)。
 40分後、夕食完成。鰹のたたき、筍と三つ葉の清まし汁、筍の炊いたん、グリーンサラダ、ふきの炊いたん。ほとんど和風だがサラダはアチェートバルサミコとオリーブオイルのドレッシング。

よし、1本!

 日曜は寒かったけど楽しいセーリング。
 キャビンでチリのカベルネとフランスのシャルドネも空けたし。
 睡眠サイクルめちゃくちゃのまま、月曜の朝には宅急便に起こされるパターン。ふだんなら居留守でやりすごすところなんだけど、三重の知人から取れたての筍が大量に届いたので、寝ている間もなく茹でたりなんかして。
 で、緊張感の出ないままだれている小説書きのあいまに〆切の1600字、いま書き上げました。
 これがちょうどいいビルドアップになって、今夜は小説も進みそうな予感。
 いくぜ~、いくぜ。

「酒呑童子」航行不能

 昨日、グアムへ向けて出航した酒呑童子。
 本日午後、 Stella Maris がハーバーにもどってみると、八丈島近くでデスマスト(マストを折ること)して航行不能となり、漁船に曳航されて八丈島へ向かっているとのニュースが無線で入ってきた。
 現在わかっているところでは、乗員は全員無事で、原因は金属疲労ではないかということ。
 地球を何周もしているヨットだから72歳の斉藤実さんよりもさきにへたばってしまったわけだ。
 実はうちのヨットも数年前にマストを折ったことがある。さいわい怪我人も出なかったけれど、かなり精神的なダメージは受けた。自分の船の心臓部のようなものを失う喪失感はかなりのもので、いまでも、思い出すのがいやだ。
 酒呑童子に乗っていた仲間は全員よく知っているので、とにかく無事でいてくれてありがたい。そう、無事であったことを、感謝したい気持ち。

斉藤実さん、グアムへ

斉藤実さんが「酒呑童子」でグアムへ向けて、本日1200JST、横浜から出航した。
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(上左)船体中央部のドッグハウスに書かれた名前
(上右)前週のパーティで、清酒「酒呑童子」を抱えてゴキゲン
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(右)風に対して自動的に同じ角度を保つウィンドベーン。電気を使わない単純な仕組みが信頼性を生む。グアム船籍なので、星条旗が掲げられている

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(上)バウ(船首)にも清酒「酒呑童子」
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(上左)ラット(舵輪)につく斉藤さん
(上右)横浜の運河から東京湾へ向かう。その先は一路グアム。世界を7周もしている斉藤さんだから、グアムなんてすぐそこなのだろう。でも、海には魔物が住んでいる。気をつけて。
Bon Voyage !