日: 2010年7月14日

本格上海料理「揚子江」

 書店回りでも立ち寄った紀伊國屋書店横浜みなとみらい店は、ちょうど家から仕事場の黄金スタジオへ向かう途中の通勤路にある。
 というわけで、ちょっと立ち寄る。
 新刊本のコーナーで伊坂幸太郎さんの本を見ていると、店内を循環している店長の古矢さんに会った。
 昼時だったので、JR桜木町駅の立ち食いそばで、冷やし天ぷらそば(430円)。
 12時過ぎ、スタジオに到着すると、前にトラックが駐まっている。
 午後1時から2時の間、というのが約束時間だったので、僕が遅れたわけじゃない。
 何はともあれ、一日でアーロンチェアが修理を終えて帰ってきた。
 修理代は約4万円。買えば13万円だし、中古でも7万円位するので、仕方のないところ。何より、12年間ヘビーデューティに使って、さらにそれが修理できる、というのが立派なことだと思う。
「第三企画室」もそろそろ大詰めで、ハイライトシーンなので、少し時間をもらって最終回までのイメージを固めることになっている。
 それとは別に完成度8割の原稿を挿絵の木内達朗さん向けに送る。
 6時過ぎまでに区切りがついたので、手じまいして、関内へ向かう。
 途中、有隣堂の伊勢佐木町本店の文庫売り場を確認。
 みなさん、「D列車でいこう」は、2階文庫売り場B9の棚にありますよ~。
 午後7時半少し前、関内弁天通りの本格上海料理「揚子江」へ。
 まもなく徳間書店の編集者TさんとMさん到着。
 Tさんは「D列車でいこう」の親本の産みの親、Mさんは文庫版の担当で徳間の営業を巻き込んでプロモーションをしかけ、発売一週間で「たちまち重版!」への仕掛けをしてくれた立役者。
 出版界の商習慣から、いつも著者は出版社にご馳走になっているで、今回は僕がホストで、ふたりにお礼をする席を設けた。
 重版かかったことだし、僕なりのお財布の範囲で、金に糸目を付けずに(!)こだわりの上海料理。
 シェフの黄さんも、腕を振るって他では食べられない料理を出してくれた。
 昼食を立ち食いそばで済ませても、こういうお金の使い方ができる程度には、小説家業をやっていけているささやかな幸福を勝手に噛みしめる夜であった。(笑)
 編集者二人と別れた後、ずっと不義理をしている馬車道の飲み屋に顔を出して帰る。