日: 2023年3月11日

卒業式

妻の勤務先の卒業式のため、人工透析を午前中に変えてもらっていた。
終了を待って病院に迎えに行き急ぎ帰宅。
すぐに着替えて大学へ向かって出て行く妻を見送る。
これで長く勤めた大学教員の仕事もいよいよ終わりだ。
Bay Quater の seria へ文房具を買いに行き、ついでに KALDI でコーヒー豆を買う。久しぶりに行くと店が変わっている。
歩き疲れてベンチに座っていると、妻から連絡が入っていた。
今夜は外食にしようという提案。
一旦帰宅して、野毛のレストラン「イグレック」に席を予約。
妻、フルタイムは昨年退職していたが、ゼミの指導が残っていたので非常勤で1年勤務して、今日は、いよいよ妻も大学の仕事を全面的に卒業。
慰労会として食事に出るのは節目になる。
その後、都橋の「華」へ行こうとしたが満員で諦めて帰宅。

忘れられるならその方がいい

今日は3月11日
 大震災があったこと、どんな被害がどんなことが原因であったのか、それは忘れてはいけないことだと思う。次には被害を小さくするために。
 だけど、こんなにつらかったとか可哀想だとか、そういうことは忘れた方がいいよ。震災がある度に「忘れてはいけない」とセンチメンタルな(=精神を攻撃するような)報道は繰り返さないでほしい。
 僕はあの日、横浜にいて、黄金町の仕事場で大きな揺れを経験して、家族の安否確認のために徒歩で自宅に帰り、エレベーターが使えず非常階段で昇って、テレビをつけて津波でたくさんの人が死ぬ瞬間を見た。
 それからしばらく精神を病んで小説が書けなくなって、逃げるように沖縄に行って、沖縄の人たちまでテレビ映像で傷ついているのを知った。
「わすれるな」じゃねえよ。
 忘れられるもんなら忘れたいけど、忘れることなんてできないんだ。
「こんなにつらい」をわざわざ心にリプリントするなんてくだらないし、精神に悪いから、今日はテレビを見ません。