日: 2015年5月5日

済州島に到着するが降りない

朝はカフェテリアにする。子供が多い。
11時、コンコルドプラザで弦楽四重奏のミニコンサート。
12時からのランチは、友人一家と合流して、今日もフルコース。
ランチが終わる時刻に、韓国・済州島に到着。
我々は降りずに、船内でくつろぐことに。
済州島はよいリゾートらしいのだが、南側のリゾート地区には大きな船は着けないので、北側の都心部のはずれの港湾施設に着岸する。
いってみれば、本牧のコンテナ埠頭に着くようなものなので、降りても何にもない。
客船クルーズは、船自体がリゾートなので、到着地などどうでもいいのだ。
というわけで、着岸した岸壁のようすを船の上から少し見ただけで、あとは船内で過ごす。
図書室へ行って、劇版『黄金町パフィー通り』の脚本を読んだり。
Costa Victoria でクルーズに出る度に出会う人たちがいる。
僕らはすごくおいしい思うのだけど、船のレストランの料理が口に合わない人もいる。
今日も「よくもこんなまずいもの作るよなあ」といいながら、コースの料理を残してハンバーガーを頼んで、それを食べながら、「おいしいおいしい」という人がいた。
船の料理はイタリア料理にしては、やや塩分が多いと思うけど、それでも日本の食べ物に比べると、圧倒的に塩味は薄い。そのかわり、トマトやチーズの旨味とか、いろいろな種類のハーブの香りを使って複雑な味を出している。
口に合わない人たちからは苦情が出るのだろうなあ。
でも、そういう人たちの味覚に料理を合わせてしまったら、イタリアの客船に乗る意味がない。なので、いまのままで運行して欲しい。
イタリアの船に乗るのだから、イタリア料理が口に合わないのなら、あまりお勧めしない、ということに尽きると思う。
イタリア料理は西洋の料理の中では日本人の舌にあう方だと思うんだけどね。
(イタリアに数ヶ月住んだとき、毎日、現地の食材で現地の料理の手法でつくった料理を食べて、途中で「日本の味を恋しい」などとはまったく思わなかった。醤油もあったけど、一度も使わなかった。むしろ、日本にいるときに比べて、毎日、おいしいものを食べることができて幸せだった)
多くの人が下船して、船内が空いているので快適。
観光に出た人が戻ってくる前に、レストランで夕食を摂ろうということになり、午後5時半に夕食スタート。
まだそれほど空腹ではないので、コースのうちパスタは省く。
前菜、スープ、魚介の料理、最後はレモン・シャーベット、と軽めに。
夜11時過ぎ、ピッツェリアに麺を食べに行く。
本日は味噌ラーメンとピリ辛シーフードラーメン。
これが実に面白いラーメンで、味噌ラーメンの具は、豆腐、わかめ、油揚げ、椎茸、エノキタケ、刻み青ネギ。白味噌の汁に麺が入っている。「味噌ラーメン」というより「味噌汁ラーメン」。でもって、ダシは昆布や鰹節や煮干しではなく、チキンスープ。
へんなのだけど、けっこうおいしい。
イタリア人が自分の舌でおいしいものを作った感じ。いやはや面白い。貴重な体験だ。