diary2012

沖縄ロード 2日目

 午前9時半、電話の着信音で起こされる。
 琉球新報の記者から電話。新刊について取材したいとのこと。
 デイゴの悟さんから話が伝わっているのだ。
 沖縄は東京から遠隔でやるとなかなか話が進まないが、現地に来ると、友人知人がするすると連携して、話がドンドン進んでしまう。
 最上階の大浴場で少しゆったり。スコールの音を聞きながら。
 遅い朝食を摂ろうと思ったが、まだスコールが来て外へ出られないので、ホテルでランチ。
 1000円。
 食べ終わった頃には雨は上がって、外は湿度100%に近い。
 日焼け止めを塗り、サングラスをして出かける。
 やたら広い家に引っ越した照喜名薫の家を訪ねる。
 わお。ほんとに広い。今度からここに泊めてもらおう、という算段。
 音市場の3階の事務所へ立ち寄って、音楽プロデューサーの徳さんにあって献本。
 一昨年、ピースフル・ラブロック・フェスティバルのバックヤードを取材させてもらった。
 昨夜に続き、宮脇書店に行くが、ちょうど店長は休憩時間で不在。
 ついでにサンエーの洋品売り場で、かりゆしウエア(島田順子デザイン!)を買う。
 午後3時、カフェ「オーシャン」で琉球新報の取材を受ける。
 取材の最後に写真撮影とのことで、ポロシャツをさっき買ったかりゆしウエアに着替える。
 撮影後はポロシャツにもどる。(笑)
 コーヒー、お替わりしたから700円。
 午後4時過ぎ、3度目の正直で宮脇書店へ。
 店長に会って、今後のメディア露出のことなどを話す。
 オンラインでは在庫が在ることになっているが、まだ、店舗に本は届いていないらしい。
 まだオーシャンのタコスを食べていなかったので、すきま時間に、もういちどオーシャンへ。
 タコス2個(1個なら複数形のタコスでなくタコなのだよ、みんな!)と生ビール。1100円。
 午後9時、パルミラ通りのパーラーりんりんへ。
 りんりんにも1冊、献本。
 待ち合わせたベーシストのコウゾウさん(『インバウンド』ではドラマーになっている)に献本。
 りんけんバンドのかーつーも一緒に飲む。
 
 ここで、コザでの全タスクは終了。
 中の町のSHUNで少しまったり。この店お通しが300円なのだけど、4品も出て来る。そのどれもが美味しい。
 午前0時を回ったところで、へとへとになってホテルへ戻る。

デイゴホテルにチェックイン

 デイゴホテルにチェックイン。
 さっそく社長の宮城悟さんに会って、『インバウンド』を渡す。
 今回のロードは、コザでお世話になった人たちへのお礼の旅でもある。
 今後の取材される予定を話すと、「琉球新報は予定はないのですか?」
「ない」というと、「それならなんとかしましょう」
 スーパーサンエーの上の宮脇書店へ。
 女性が一人でレジに居たけど、文芸の棚の担当は店長だと言うことで、リリースとサインしたポップと名刺を置いて、また来ることに。
 ひがよしひろに電話すると、高校の同級生とモアイをしているから来ないかと。
 パークアベニューの新しくできた日本食の店(コザに似合わずきれい!)。
 なぜかそのコザ高校の集まりにいた人たちも初対面ではない。(笑)
 その筆頭が30分前には一緒にいた、デイゴの悟さん(爆笑)
 午後9時半、ひがよしひろと共に、開店14周年というライブバー「微風(そよかぜ)」のパーティへ。初めて行く店だが。(笑)
 ひがよしひろが歌った後、僕を紹介してくれて、『インバウンド』のお披露目。
「サンエーの上の宮脇書店で売ってますよ」(実はまだ棚に出ていないが)
 会費3000円。
 午後11時過ぎ、執筆場所でもあるゲート通りのオーシャンへ。
 店主のヤッシーに献本。
 琉球新報の記者が僕を探しに来ていたらしい。
『インバウンド』でてくる「ラストパラダイス」という店はこのオーシャンととなりのファーストチャンスとが一緒になったような店だ。
 午前0時過ぎ、次はPEG。
 この時点で酒は休みにして烏龍茶。
 そのまま、午前5時までみんなでギター弾いたり歌ったり。
 プロもアマも店のお客さんも、黒人も白人のハーフもヤマトンチュもウチナンチュっも、隔てなく一緒に音楽で遊ぶ、コザの夜の光景。

沖縄遠征

 4時間半ほど眠ったかな。
 朝になってもバタバタして、結局、朝食を摂ることができず、水をコップ2杯飲んで家を出る。
 これから、沖縄へ、販売促進とお礼の旅である。
 睡眠不足でもあり、ちょっと楽をしようとタクシーを呼んだのが大失敗。
 三連休の中日のみなとみらいは混雑していて、信号が青のあいだじゅう歩行者が横断歩道を渡り続けているので、左折に時間がかかる。道路はそれほど混んでいないのに、信号3回待ち。
 さらには、YCATに近づいてから、道が渋滞。
 アンパンマンミュージアムと、最近オープンした原鉄道模型博物館のせいだろうか。
 徒歩と電車なら170円で15分くらいのところを、タクシーで30分かかって1640円。考えたらいままで日曜日に羽田へ向かったことがなかった。
 というわけで、予定より10分以上遅れて YCAT についたせいで、羽田行きのバスが1本遅いバスになったら、今度はそのバスがなかなか来ない。
 バスは首都高をみなとみらいで降りてYCATにやって来るので、僕がタクシーで来たルートと同じ場所を通ってくるのだ。
 11時40分のバスが出発したのが46分。
 この時点で予定よりも25分ほど遅くなっていて、余裕がほとんど食いつぶされていた。
 このバスがいつものように30分で着いてくれれば問題ないが45分かかると、登場手続きまでほとんど時間の余裕がなくなる。
 12時40分までにチェックインしないと、チケットが無効になってしまうのだ。ただでさえ、この時期、飛行機が高いのに。飛行機代もホテル代も自腹なのに。
 しかし、捨てる神あれば救う神ありで、いつもより順調に20分ほどで羽田第一ターミナルに到着。
 早めについて、クレジットカードラウンジでゆっくりするはずが、やっとのことで朝ご飯(カツカレー850円)を食べただけで、スカイマーク517便に搭乗となる。
 悔しいから、ターミナルの傍で崎陽軒のシウマイ15個入りを買った。やけ食いしてやる。
 那覇までの機中で、連載エッセイを仕上げる。
 小説家本来の仕事にもどるとほっとする。

旅行の準備 ダブルで

 イタリアに出発するのが20日で、15日から18日まで沖縄だから、もう、横浜にいるのは2日間しかない。
 というわけで、今日は、イタリア行きの準備と沖縄行きの準備の同時進行。
 持っていくものを揃えるのはそれほどでもないのだけど、夏の間に二ヶ月間家を空けるわけなので、掛け布団やシーツやベッドパッドなど、大物の洗濯が必要。
 
 洗濯は洗濯機だが、乾燥が風呂場乾燥機で6時間かかったりするので、細かなタイムテーブルで勧めていかないと、イタリアに行くまでに始末がつかない。
 とにかく自宅待機状態で洗濯を何度も回しながら、他の準備。
 コザのギタリスト照喜名薫から電話があって、「どこに泊まるの? よかったら家に泊まったら」と。
 ありがたいが、今回は宮城悟社長にもお世話になったので、デイゴホテルに泊まることにしている。
『インバウンド』でギタリストのカールという人物が登場するのは照喜名薫と彼のバーPEGが元になっている。小説の中で、バーはマシンヘッドという名前になっている。
 マシンヘッドもペグも、どちらもギターの弦を巻いて調整する金具の呼び名だ。
 事務所の方も後始末をしなくてはならない。
 午後6時になって自転車で家を出て、日本丸の所まで来たところで、なんとタイヤがパンク。
(直進しているときでよかった。スピードは出していないが、カーブだったら落車したかもしれない)
 しかたなしに、自転車を押して自宅に戻り、Baybike で関内まで。
 伊勢佐木町のユニクロで下着を調達して、かつやでカツ丼を食べて事務所に着いたらもう午後7時を過ぎていた。
 この時刻、ベネチアのアパートで窓の外に巣を作ろうとしているハトと戦っている妻から Skype のチャットで実況中継が入る。
 書店回りの名刺をスキャナーで読み込ませたり、iPod touch の同期をとったりなんだかんだ。
 18日に作業ができない可能性があるので、事務所のゴミを始末して産業廃棄物の袋に入れて出す。
 事務所のゴミは家庭のゴミではないので横浜市が回収するのではなく産業廃棄物業者に有料で回収してもらうのだ。小説書くのも立派な産業なのだと、こういうときだけ思う。(笑)
 午前1時、自宅に戻って、準備の続き。

『インバウンド』 プロモーションビデオ

『インバウンド』(小学館)のプロモーションビデオを作ってみました。

書店回り(2)

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 午前中、『インバウンド』のプロモーションビデオを youtube にアップロード。
 午後1時前、有楽町駅近くで冷やしたぬきそば。
 交通会館の中にある三省堂有楽町店。
 渋谷ハチ公前スクランブル交差点の正面 SHIBUYA TSUTAYA。
 
 あの、紀伊國屋書店 新宿本店。
 小田急デパートにある 三省堂書店 新宿店。
 そして最後は、リブロ池袋本店。
 二日間の間にこれだけたくさんの書店を回ると、それぞれの場所にはわずかな滞在時間しかないとはいえ、それぞれの書店の特色が強く感じられる。
 できれば、それぞれの書店でゆっくりと時間を使いたいものだけれど、そうもいかないのがとても残念。
 ともあれ、書店回りロード section 1 は終わった。
 次は、15日(日)から、沖縄ロードだ。
 昨日の各店に加え、上記の書店でも、『インバウンド』のサイン本がお求めになれます。

書店回り(1)

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 午前11時、小学館。
 段ボール箱1杯の本にサイン。
 サイン色紙もたくさん。
 神保町の小さなそば屋で「大もり」。
 のち、三省堂神保町本店。
 タクシーで新宿へ。
 紀伊國屋書店新宿南店。
 
 山手線で上野。
 BOOKEXPRESS エキュート上野店。
 浜松町。
 文教堂浜松町店。
 京浜東北で横浜へ。
 丸善横浜ポルタ店。
 そごうの中の紀伊國屋横浜店。
 各店の書店員の皆様、お忙しいところお邪魔しました。
 読者の皆様、上記のお店では阿川のサイン本がお求めになれます。
 いつもの(?)崎陽軒本店の地下のアリババでビール。
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Story Box つながりの黒野伸一さんとばったり遭遇、某書店では一緒にサイン本をつくったり。
お互いの本をお店で買って、サインをしてもらったり。(笑)

めまぐるしい

 現在一時帰国中で、日本滞在は一ヶ月。
 しかしながら、さまざまな雑事を放り出してイタリアへ行き、そして、またもどるわけなので、日本にいないとできないこと、このタイミングでしかできないこと、などを計6ヶ月分を1ヶ月で片づけることになると、やたらと忙しい。
 お世話になっている黄金町にも不義理をするわけなので、いる間にはイベントなどにも積極的に協力しなくてはと思う。
 会社員の時はもっと忙しかったはずだけど、幸い優秀な秘書がいてくれたし、任せられる部下もいた。
 いまは、社長兼営業部長兼経理部長兼平社員兼小遣いさんだから、全部自分でやらないと何も進まない。
 やれやれ。
 幸い、梅雨だけどそれほど雨に降られず、7月だけどそれほど暑くなかったのは、助かっている。

黄金町 ワンデーバザール

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 月に一度のオープンスタジオ。
 イタリア滞在中は2回お休みさせてもらっていて、この先も2回お休みになるので、久々のイベント。
 新刊『インバウンド』(小学館)発売先行企画として写真展「基地と音楽の町・コザ」を開催しました。
 小説の舞台になっているコザの町の空気を写真で紹介する展示です。
 告知期間が短かったにもかかわらず、30人ほどのみなさんに来ていただきました。
 わざわざ阿川のイベントのために遠くから来てくださった方もあり恐縮。
 泉区の立場駅近くのおいしいパン屋さん「薫々堂(くんくんどう)」のオーナーご夫妻もお子さんと一緒に来訪。
 お土産までいただきました。
 おかげで、あわただしくて、家でちゃんとした食事ができない日々のなか、美味しいパンを食べる時間をもつことができました。
 午前中には湿っていた空気も午後からカラっと心地よい天気。
 そんなわけで、なかなか執筆モードにもどることができないけど、黄金町生活(?)にはもどっています。

『インバウンド』見本到着

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 午前9時半、まもなく発売の新刊の見本が届きました。
 グラフィックデータで見ていた感じよりやっぱりぐっといいです。(笑)
 寝る前に刷った名刺大の広告カードを某歌手あてに送付。
 コンサートでプログラムと一緒に配布してくださるそうで。感謝。
 見本と一緒に、プルーフを事前に読んで感想や注文(!)を寄せて戴いた書店員さんたちのコメントも同封されていました。
 京都駅近くの某書店さんからは大量注文。ありがとうございます。
 また、沖縄方面では100冊とってくださっている書店さんもあるとか。
 そうなのです。『インバウンド』は沖縄が舞台です。
 近所のダイソーとホームセンターで買い物をして、一旦、自宅に戻り、改めて出勤。
 まず、桜木町の眼科。
 数年前から発症している飛蚊症が、最近、ひどくなったような気がするので、経過の検査。
 結果は問題なし。
「いま、矯正視力は1.2と0.9だけど、もっと眼鏡の度は合わせられますよ」と。
 何はともあれ、よかった。
 目は商売道具。目が見えなくても生きていけると思うけど、音楽家と違って小説家は廃業せざるを得ないと思うので。
 薬で瞳孔を開かせるのがわかっていたので、陽が弱くなる夕方からの出勤にしたのでした。
 午後6時過ぎ、野毛のなじみの店2軒に立ち寄って新刊のポスターを貼ってもらうお願い。
 夢の遊眠社の時も、こうやって都内のいろいろなお店を回って、ポスターを貼らせてもらったのを思い出します。
 遊眠社はそうやってやがて「最もチケットがとれない劇団」と言われるようになり、85万人の観客を集めました。
 すべての仕事は、最後にお客様からお金を頂戴するところまできて、やっと終わり。
 作品は作りっぱなしでは受け手に届きません。
 沖縄に行きはじめて8年、この作品の為の最初の取材が4年前、どこからが始めかわらないけれど、そうやってたった一冊の本のために時間を積み上げてきました。
(もちろん、その間に別の小説を書いたりもしていたわけですが)
 それでも、書いていればやがて書き上がります。
 でも小説は書くのよりも売る方がずっと難しいのです。
 いや、エンジニアとして言わせてもらえば、テレビも自動車も半導体もコンピュータも、作るよりも売る方がずっと難しい。
 あ、そうだ、一緒に届いた契約書もチェックして捺印しないと、出版社から印税がもらえないのだった。売るだけじゃなくて集金も重要です。
 午後7時前、黄金町の事務局に立ち寄って、8日のイベントのチラシを渡してから、やっと事務所に到着。