【あがわ たいじゅ】
歌舞伎町の女性のたくましさを描いた長編『フェイク・ゲーム』(徳間書店)が5月に発売になりました。
「どんな小説を書いているのですか」と聞かれたときには、ちょっと悩んで「サスペンス小説でしょうか」と答えていますが、現在は、沖縄が舞台の恋愛小説も執筆中。
何にしても「のっぴきならないもの」を書き続けたいと思っています。
日経ビジネスオンラインで『第三企画室、出動す』を連載中。
のっぴきならないのが〆切だけ、にならないように自戒しつつ、これからも、あがく人、たたかう人の物語を書きつづけます。
【販売予定タイトル】
『フェイク・ゲーム』(徳間書店)
『D列車でいこう』(徳間書店)
『覇権の標的』(ダイヤモンド社)
『ワールドカップは終わらない』ブッキング
Diary
【しおみ かおる】
都内杉並区に住んでいます。
銀行員を長くやったのちに、私立中学・高等学校教諭に転じて目下継続中。出版社には取りあってもらえないのですが、ほそぼそと執筆してます。(^-^;
『ガイシの女』(講談社)を数冊、叩き売りしようと思ってます。
【販売予定のタイトル】
『ガイシの女』(講談社)
【たかしま てつお】
神戸の垂水というところに住んでいます。
東京からは、ずいぶん遠いです。新幹線だと家を出てから、東京に着くまで四時間以上かかります。
ミステリー(?)を書いています。最近は、パニック小説だとか、シミュレーション小説だとか言われています。。僕には、よく分かりません。
詳しくは、以下のホームページをご覧ください。
http://www.takashima-tetsuo.com/
【発売予定のタイトル】
『追跡 -鉄道偵察隊-』
『風をつかまえて』
『ミッドナイトイーグル』
『命の遺伝子』
など。
【ひの ややこ】
1978年横浜うまれ。
横浜育ち、横浜在勤。
2002年より作歌をはじめ、ネット発の若手歌人を中心に発行している短歌同人誌「歌クテル」(うたくてると読みます)に参加しています。
紙の上や、紙でないところを舞台に、いろいろやりたいなあ。と、思ってます。
【販売予定タイトル】
「歌クテル 2号」
「歌クテル 3号/太陽編」
「歌クテル 3号/月編」
「歌クテル 4号」
(各500円)
【つねだ けいこ】
俳優、舞台制作を経て、翻訳家となったので、書籍の翻訳もやっていますが、舞台公演の台本翻訳がメインです。
2001年、第8回湯浅芳子賞、翻訳脚色部門受賞。
【販売予定のタイトル】
「リディキュラス!」(新宿書房)
「現代戯曲の設計」(ブロンズ新社)
「モラル・インテリジェンス」(朝日新聞社)
「路上の砂塵~ハーストン自伝」(新宿書房)」
【あらい まさひこ】
2004年、『ユグノーの呪い』で第8回日本ミステリー文学大賞新人賞(光文社)を受賞しました。
あきらめないで長く書き続けていればどうにかなるという典型で、小説を書き始めてから受賞するまで20年かかりました。
自分では寝食を忘れて小説に打ち込んでいるつもりですが、気がついてみると麻雀やソフトボールやドライブなどにも十分に時間を使っていることが判明。
みなさんにお目にかかれるのを楽しみにしています。
【販売予定のタイトル】
『ユグノーの呪い』(光文社文庫)
『ふたりのノア』(光文社文庫)
【だんばら てるかず】
「土地にまつわる習俗」をテーマにした作家。
舞台活動を経て執筆を始める。
キューバやNYでヴードゥーの儀式に参加して踊ったり、東京で秘密結社
フリーメイソンのパーティーに参加したり、横須賀で海中軍事遺跡「第三
海堡」引き上げ工事に参加したりしながら、二冊の著作を書き上げる。
【販売予定タイトル】
『消えた横浜娼婦たち』(2009)
【にしむた やすし】
旅にこだわり、現場にこだわり、実感にこだわり、イデオロギーにとらわれず事象に向き合うことを武器とする新世代のノンフィクション作家。
1970年大阪生まれ。
北方領土・竹島・尖閣諸島・沖ノ鳥島への上陸を試みたり、タリバン政権下のアフガニスタンに潜入したり、といった挑戦的な旅を重ねている。
雑誌「本が好き!」(光文社)にて「ニッポンの穴紀行」を連載中。
【販売予定タイトル】
『僕の見た「大日本帝国」』(2005)
『写真で読む 僕の見た「大日本帝国」』(2006)
『誰も国境を知らない』(2008)
世にも珍しい(?) 『著者が売る本屋さん』
小説家/ノンフィクション作家/翻訳家/哲学者/詩人/歌人が
一堂に会して自身の著作を読者のみなさまに直接手渡しで売ります。
日本で唯一(?)の作家が書店員の本屋さん!
多彩な著者による、多彩なタイトルを、
書いた人が、直接、読者に販売します。
【開催日時】
2009年9月5日(土) 午後1時-5時
【場所】
黄金町 Story Studio (黄金スタジオE)
京浜急行黄金町駅より 徒歩5分 大岡川沿い/京浜急行ガード下
【参加予定の作家たち】
新井政彦(小説家)
汐見 薫(小説家) 来場キャンセル 本は販売します
高嶋哲夫(小説家) 来場キャンセル 本は販売します
檀原照和(ノンフィクション作家) 午後3時まで
常田景子(翻訳家)
西牟田靖(ノンフィクション作家)
日野やや子(歌人)
水瓶ジュン(詩人) 来場キャンセル 本は販売します
村松恒平(哲学者/編集者)
阿川大樹(小説家)
午前九時前起床。
朝食は好物の「たぬきそば」。
だいぶ前に横浜橋商店街の天ぷら屋で山のような量で一袋50円だった揚げ玉。にんべんの鰹だしを5倍に薄めたつゆ。98円のゆで麺。
朝から好物が食べられて幸せ。
ね、幸せなんて簡単に手に入るのさ。
夕方から都内へ出かけるので、スタジオには早めの出勤。
午後4時半、いったん帰宅。
午後5時、着替えて出かける。
都立大学駅前。
友人である歌手・小林淳子さんの慢性骨髄性白血病の治療費用を集めるチャリティコンサート。
チケットはすでに事前に完売していたのだけれど、当日、無理矢理、押しかけて、受付でなんとか入れてもらった。
小林淳子という人は、世間では無名に近い人だけど、一流の歌手である。
僕は彼女の歌を何度も聞いているけれど、いままで聞いた中でも今回の「手で語る愛」は最高のできだった。
54年間生きてきた僕が、音楽を聴いて涙を流したのは、サンフランシスコ近郊の Concord Pavillion で行われた Concord Jazz Festival の Wynton Marsalis と、2007年6月24日と今日の小林淳子の二人だけである。
(別に、彼女が白血病だから泣いたわけではない。少なくとも2007年に彼女は白血病ではなかったし、そんなことは簡単に忘れさせる演奏なのだから)
21世紀になって、彼女は演奏活動をあまりしなくなっていた。
たまにすると、どこかに自分の思い描く歌が歌えない苛立ち、みたいなものが感じられた。(それでも素敵な歌を唄っていたけれど)
それは例えば、バックバンドと瞬時に駆け引きをするステージの勘のようなものであったり、おそらくは、年齢を経て以前のように音域が取れなくなった自分と、出ない音を必要だと思う自分との、ギャップを受け入れられないというようなことのように僕は感じていた。(あくまで僕が勝手に感じた「例えば」の話だ)
昨年の9月に病気が発覚し、白血病の特効薬「グリベック」の副作用で、しばらくは声も出なくなっていたという。
(1錠3000円以上するグリベックを一日4錠飲み続けなければならない、という高額な医療費問題が、今回のコンサートのチャリティになっている)
声のでない状態から少しずつ出るようになる過程で、彼女は自分からどんな声が出るのか改めて見つめ直して、「今の時点で自分がもっている声」を自分で新しく探り、その声をもってどのように表現したらいいか、歌そのものを再構築したように思う。
それは、ステージから離れ、年齢を重ねて、いろいろなものを失う引き算の中での迷いのある歌ではなく、いったん声を失い、それを取り戻していく中で、ゼロから足し算で彼女が歌を作り直していった成果であったように思う。
例えば、以前の自分という、失ったものに近づけるのではなく、自分が新しく手に入れた自分の声を、今までとはちがう形で客観視して、それを得られた喜びを感じながら、もっているものを最大限に使って歌を唄うことができたという、そういうことなのではないかと思う。
今日、僕は、ひとりの歌手が再びステージに戻って来たことを喜んだ。
そして、彼女が(その友人を含む)自分の力でホールを満員にし、自らの歌で何ヶ月分かの薬代を稼ぎ出したことを、喜んでいる。
ステージから離れていた歌手が、生き延びるため、薬代のためにステージに戻ってきたのだとしたら、神様というのはなかなか上手な意地悪をするものだ。
「あんたは歌手なんだから、薬代くらい自分の歌で稼ぎなさい」
天上で彼は笑っている。