珍しく、都内

R0015236.jpg
 上野駅構内のブックエキスプレス・ディラ上野店は、週に100冊「D列車でいこう」を売ってくれたこともある、阿川が足を向けて眠れないお店だ。
 その店が9月末で閉店になると聞いて、都内へ出る機会にお礼に置くことにした。
 3D飛び出すポップを作ってくれた書店員の神谷さんに心ばかりのお礼をもって。
 売り場へ到着する。お店全体を歩いてみる。
 駅構内の書店とあって、平日昼間にもすごくたくさんのお客さん。
 警備のジャケットを着た人が目立つように巡回。
 買いに来たのではないのに売り場の様子を見ているのだから、こちらはめいっぱい挙動不審な客である。
 こういうときに騒ぎを起こしたかったら警備の人と目があったときにあわてて反らしたり、肩から提げた鞄のジッパーを開けておくことだけど、それは本日の訪問の主旨ではないので、むしろじっと目を見る。
 万引きしない人間と早期に判断するのを助けることが、向こうの防犯に協力することになる。
 で、「D列車でいこう」は、発売二ヶ月半を経て、文庫新刊の島に、未だ4面で「神谷さんのポップ」とともに展開されていました。
 で、神谷さんを探すのだけど見つからない。
 休憩中かもしれないので、いったん向かいの Beck’s に入ってコーヒーとチーズケーキを食べながら、売り場の定点観測。
 途中、「D列車」を手に取る人がいたような、いないような。(遠いので、どの本とまではわからない」
 見ている間に、その島から2冊売れたみたいだけど、色からして「D列車」ではなかった模様。残念。
 久しぶりのチーズケーキを食べ終わったところで、店に戻ってもう一度一巡しても神谷さんがいないので、意を決して事務所の扉を開けて挨拶。
 神谷さんは帰宅済みということで、代わりの方にプレゼントを渡してきました。
 なお、月末で閉店というのは駅の工事のために少なくとも3Fの全店が閉店するということらしい。出版不況のせいで経営が成り立たなくて閉店、ということではないようで、ちょっと安心。
(駅ナカなので、この店は、ほんとにお客さんいっぱい)
 神谷さんへのことづけを頼んだ後は、日比谷線で神谷町へ。
 偶然だけど、本日は「神谷デー」である。
 こちらは同じく「D列車でいこう」(徳間文庫)の表紙の装画を書いてくださった石居麻耶さん「石居麻耶・きらきら」展が、本日より10月2日(土)まで、開催されているのだ。
 著者はふつう装幀デザイナーとか装画の人とやりとりする機会はない、のだけど、今回は編集者を通じて個展のことを知ったので。
 時間が早いので、神谷町から赤羽橋まで東麻布の商店街などを歩く。
 古くて伝統ある店も、ただ古い店も、新しい店も、それぞれあるが、こういう都会でも商店街というのは空洞化が激しいことに変わりがない。そもそも夜間人口が減っているのだろうし。
 なんて思いながら、東京タワーの麓の西側を歩くので、秋の傾いた陽を受けて輝く東京タワーが、いろいろなところから顔を出してくる。
 そういえばこの東京タワーも世代交代していく老兵なのか。
 赤羽橋についてからレセプションまではまだ1時間ほどあったので、カフェで原稿書き。
 ギャラリーのあとは、新宿へ出て「バイオハザード4」。
 初めて3D映画を見たけど、3Dと書いてある映画は「見なくていいマーク」と認定。(当社比)
 でも、飽きずにヒマは潰れるので暇な人にはお勧めできる。
 なかなか映画を見るヒマもない、という人にはお勧めできない。
R0015243.jpg
R0015246.jpg