照屋勇賢

 金城宏次の紅型染工房で、照屋勇賢に初めて会った。
 話したのは、黄金町のことや、文明論みたいなことなど。
 彼は2005年のヨコハマトリエンナーレに参加していたのだけど、その年、僕は山下公園のコンテナしか見ていないので、彼の作品は写真でしか見たことがなかったのだけど、新しい「紙袋」の作品を持ってきて見せてくれて、初めて彼の作品の現物を見た。
 あーだこーだ言いながら、光の当て方を変えたりして、しばし遊んでしまった。
 元はマクドナルドの紙袋なのだけど、紙袋なだけに形を保って運ぶのがたいへんで、専用の木箱をつくっている。
 話をしたら黄金町に来たがっていた。
 吉本直紀さんが作った「黄金町バザール2016」のPV3本をとても気に入っていた。
 沖縄とニューヨークを行き来しているのだけど、最近は韓国や中国経由で沖縄へ入る方が飛行機が安いので、東京を通る機会がなくなっていて、それがネックみたいだ。
 日本の国際競争力の無さは文化にまで影響を与えている。