八木啓代ライブ@下北沢テピート

 午前8時過ぎ、自動的に目覚める。
 いつもながらラッシュ時になると頭の上を京浜急行ががんがん通過するので、寝ていられないのだ。
 雨は上がっているが、空はどんより。
 伊勢佐木町商店街にいくつかある昔ながらの「喫茶店」で昔ながらのモーニングセットにしてみよう、と町へ出る。
 目当ての一軒が休みで別のところはまだ開いてなくてさらに別のところ。
 ナポリタン(650円)があったりするいわゆる喫茶店である。
 モーニングセットにしたって、380円のコーヒーに6枚切りのトーストがついてくるだけで、ジャムもなければゆで卵もサラダもついていない。ほんとに食パン一枚だけ。いまどきこういうのも珍しいよね。
 マクドナルドが味に於いても価格に於いても圧倒的に競争力がある。でも、ここはここでお客さんが入っているんだなあ。自分の土地建物であれば、十分やっていけるのだろう。
 結局、家とか店舗とか、家賃を払って経営するのはなかなか大変だけど、自分でもっているのなら、飲食店は粗利が大きいから、続けていくこと自体はわりと楽なのではないかと思う。
 そのくらいで成り立つ幸福なビジネスっていうのがもっとあるといいのに。だれもが過酷な競争を戦い抜かなくても生きていけるような。
 午後、早めに切り上げて帰宅。
 シャワーを浴びてから、下北沢へ。
 メキシカンレストラン「テピート」で、八木啓代さんのライブ。今日は、古いつきあいの小説家とか翻訳家とかも一緒のテーブル。ひさしぶり。
 伴奏のギタリスト小林智詠さんとものすごく息が合っていた。
 このユニットで聞くのは僕自身は何年かぶりだけど、ふたりはもう長いこと一緒にやっている。
 八木さんが歌うようなバラード系のラテン音楽は、ツービートの基本のなかで、細かくテンポが揺らぐ。(あくまで僕の理解)
 なのに、ギターとボーカルの音符の頭が「いちいち揃って」いて、とても丁寧で気持ちのよい演奏になっている。
 コース料理もとてもおいしかった。
 ダイエット中なのになあ。(笑)