diary2010

御殿場アクシデント

道の駅「どうし」を出ても道は順調で、ほどなく山中湖村平野に出た。
「テニスしに来たのはここだったかなあ」
 などと、なんとなく記憶にある景色を通り抜ける。
 大学生の時も、NECの社員の時も、ASCIIの社員の時も、このあたりにテニスをしに来た。
 いい天気だけど、たくさんあるテニスコートに人影はなかった。
 観光地に来るのが目的ではない。
 オートバイで走るのが目的だ。
 なので、湖水が見えても特に湖畔に降りるわけでもなく、一路、僕は御殿場を目指していた。
 思ったよりも気温が低かった。
 Gパンの下にユニクロのヒートテック下着は着ているのだが、膝までのもの。
 冷えてきたのか、左側、ギアシフトをする方の足の外側の筋肉になんとなく違和感を感じ始めた。ひくひく痙攣を起こす前兆のような感じ。
 そんななか138号線は御殿場に向けて渋滞し始めた。
 ストップ&ゴーが続くなかで少し流れ始めた矢先のこと。
 目の前に乗用車の後部が迫っていた。
 どうやら、僕は一瞬、よそ見をしていたのだ。
 ぐんぐん迫ってくるなかをフルブレーキング。
 時速2-30Kmほどの速度だったはずだが、オートバイは大きく前のめりにダイブして、一瞬、後輪のグリップを失い、それが回復した瞬間、オートバイと僕の身体は左肩を下にして路面にあった。
 スピードを出していたわけではない。カーブでもない。どう考えても転ぶようなシチュエーションじゃないから、心に準備はまったくできていなかった。
 背中にいままで感じたことのない痛みを感じた。
 けれど、そんなにひどい状態ではないと思った。
 路面とオートバイとに挟まれた左足に激痛があるわけではない。
 頭はヘルメットに守られてなんともない。
 たいしたことはないと思った。
 けれど、しばらく動けなかった。
 後ろにいたオフロードバイクの人が助けに来てくれ、道路を塞いでいる僕のバイクを起こして、道の端まで動かしてくれている間も、僕はアスファルトに横たわっていた。
 バイクがなくなった路面で転がっている自分の姿を天から見ている自分がいて、早く立ち上がらなければ、と僕は起きあがった。
 立てた。
 足は大丈夫。
 いろいろなところが痛いことは痛い。
 しかし、致命的なことはなさそうだ。
「大丈夫ですか」
「ありがとうございます。大丈夫です」
「足、ひねっていませんか?」
 そういわれて僕は膝の曲げ伸ばしをしてみた。すり傷が痛むが関節痛はあまりない。
「少し休めば大丈夫みたいです。ありがとうございました」
 僕のバイクがどいた道路はふつうのトラフィックに戻っていて、僕はそれを呆然と見送っていた。
 車が通りすぎる隙間から、割れてしまった、僕のバイクのオレンジ色のウィンカーの破片が見えた。
 昨日買ったばかりのユニクロのジャケットの腕に穴があいていたのが悔やまれた。
 膝がズキズキするけど、これはすり傷だからまあいい、と思った。
 肩と脇腹と背中と胸が痛くて、もし、このバイクがまた倒れたら自分では起こせないと思った。だが、幸いいま、バイクは立っている。
 ブレーキもクラッチも、レバーは折れていない。
 エンジンはかかるだろうか。
 セルを回すとわずかな不安の時間の後、エンジンが回り始めた。
 よかった。
 ギアはどうだ。
 ニュートラルが出ない。ニュートラルランプが点かないだけでなく、ギアがそこまで下がらない。
 とにかく跨って、クラッチをつないでみた。
 トルクがない。
 それでも7千回転くらいでつないでやると走り出した。
 すぐにつなぐとエンストするので、またクラッチを切る。
 ある程度の速度が出ればなんとか走れる。
 どうやらこのギアのよりも下には入らない。足で探りながら上を調べると一段しかシフトアップできない。
(交通の流れが悪いので、それを調べるのにも結構時間がかかった)
 つまり、5速と6速しか使えないらしい。
 さらには、ニュートラルが出ないので、停まっている間中、クラッチレバーを握っていなければならない。
 渋滞していなければ問題にならないけれど、道路は混んでいた。
 しかし、なんとかしかるべきところまで走っていくしかない。
(つづく)

オートバイでちょいと遠回り

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 マンションにオートバイの駐車場が不足していて駐めることができない。
 そこで仕方なく外部に駐車場を借りている。
 それがAPECの警備の都合で移動を余儀なくさせられた。
 実は雨さえ降らなければ僕にとってこれは好都合。
 何故かというと、移動させられた行き先の方が、家から近いのだ。
 暑さも去り、バイクにはちょうどいい季節だから、どんどん乗ろう、と思うわけだ。
 そんなわけで、黄金町まで少し遠回りして出勤しようとオートバイに跨り、みなとみらいから首都高に入った。目的地は千葉だ。
 いや、その瞬間まで目的地は千葉になるはずだった。
〈大黒-東扇島 事故通行止め〉
 なんてこったい。
 ここが通行止めでは、千葉へ向かうアクアラインに入ることができない。
 というわけで、急遽、目的地を変更して、東名高速方面を目指すことにした。
 しかし、そもそも千葉方面にしたのは御殿場インターチェンジ手前が渋滞しているという情報があったから。
 ならば、というわけで、国道16号をそのまま北上して、相模原から道志を通って山中湖に抜けるルートを行くことに。
 交通は順調で、気持ちよく走り、道の駅「どうし」で休憩。
 いやあ、バイクがたくさんいる。
 NEC相模原事業場に勤めているころ、山中湖にテニス合宿なんかに行っていた時分には、よく通った道だ。
 当時は未舗装路もあったりしたけど、いまは完全舗装。
 道志村というと寒村のイメージなのだけど、道の駅の食堂のメニューはけっこういい感じにオシャレ。
 売り切れていたけどポトフなんかもあるのだ。
(田舎のオシャレは勘違いが多いけど、ここのは趣味がいい)
 というわけで、盛りつけも素敵なでっかい野菜入りカレーで、朝昼兼用。
 腹ごしらえもできたところで、山中湖まで残り38Km。
 そのまま、山中湖へ出て、あとは御殿場ICから東名高速でさらっと横浜へ戻る。
 というつもりで走っていたのだが……。
 このあと、第二のルート変更。
 意外なドラマが待っていた。
(つづく)
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コザの話をしながら飲む

 運動不足気味なので遠回りしながら徒歩通勤。
 ヒートテックの下着を買うつもりで伊勢佐木町のユニクロに入ったら、オートバイに乗るのにちょうどいいジャケットを見つけたので、つい買ってしまった。
 すっかりユニクロ商法の戦略にひっかかった。
 でも、夏物はほとんど買わなかったぞ。(て、威張ってどうする)
 で、日ノ出町の Lcamp でナポリタン。
 懐かしい味ではなくかなり美味しくできたアルデンテのナポリタンでした。
 あとはこつこつと細かな仕事。
 夜10時過ぎ、野毛の琉酒「玉ちゃん亭」へ。
 ここのご主人はコザの出身。
 当然、コザの話になるのだけど、最近のコザについては僕の方がよく知っていたりする。

とある新人賞の話

 APEC警備上の理由により、バイクの駐車場の移動。
 どうせなのでそのまま黄金町へバイク出勤。
 前回、雨に降られたままだったので、スタジオの裏でバケツに汲んだお湯に食器用洗剤を少し入れて洗車。
 ピカピカ(当社比)になりました。
 マンション理事会の事務的な仕事。
 小口の仕事を納品したり、小口の仕事が新しく入ったり。
 いったんスタジオへ出てしまうと、どうしても帰りが遅くなる。
 午後1時、みなとみらいの臨時バイク駐車場の直前で、検問。本日は函館ナンバーの北海道警。
 こっちも向こうもご苦労様って感じ。
それはそうと:
 第5回ポプラ社文学大賞に俳優の水嶋ヒロさんの作品が選ばれた。
 これは出来レースなんじゃじゃないか、などと喧しい。
 これに関しては、別に書くつもりだけど、スポーツができて顔がよくて小説が書ける人だっていて当たり前だと、僕は思うのだけど、芸能人はちゃんとした小説など書けるはずがないという前提でとやかく言う人がいるんだよね。
 突出した存在をバッシングする人々の心の貧しさが情けないね。
 どっちにしても、そういう話は作品を読んでみてからする話だ。
 ちなみに、僕は水嶋ヒロという俳優がいることを、今回の受賞で初めて知った。

フットサル

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 フィレオフィッシュとコーヒーで一日が始まる。(200円)
 午前9時から午後2時まで、マンションの理事会。
 部屋にもどって、スパゲッティにレトルトカレーをかけて昼食。(材料費約150円)
 両足首にテーピングして、フットサルに参加。
 久しぶり。
 最初の2ゲームくらいはけっこう動くことができた。
 たびたび、いいパスをもらって右サイドに入り込み、3点をアシスト。
 まもなく疲れて思ったように動けなくなる。
 というわけで、その後は、ほぼキーパー。(フットサルではゴレイロと呼ぶ)
 こちらも思ったよりは反応がよくて、けっこうナイスセーブ。
 ペナルティキックも止めたし。
 会費1500円で2時間たっぷり遊びました。
 もう少しちゃんと身体を造ってもっとしっかり楽しみたいものだ。

生きることとは、やらないことを決めるということ

 台風14号がやってくる。
 夕方から夜に最接近ということで、出勤は取りやめにして家事。
 シーツを洗ったり、タンスから出した冬の下着類を洗ったり、溜まっているゴミを出したり。
 家事というのはいくらでもあるし、やったほうがいいことは無数にある。
 なので「家事をやる」と決めるとそれで大いに忙しい。
 大事なことは「これはやらない」と決めることなんだよね。
 やったほうがいいがやらないで済むことはやらない、という選択をしないと、人生は何もしないまま終わってしまう。
 やった方がいいことは無限にあり、人生の時間は有限だ。

断水、そして厳戒体制の町

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 マンションの共用部分が点検のため停電。
 その結果、インターネットやテレビ受信ができず、さらには断水。
 ヤカンに水はあるのでお茶は淹れられるのだが、トイレに行きたくなっても流す水がないのが困る。
 というわけで、朝食はマクドナルドへ出ることにした。200円。
 昼近くまで長居をして書き物。
 昼には復旧したので、シャワーを浴びる。
 風邪気味だったので4日ぶり。
 APEC開催のためパシフィコの駐車場に置いてあるバイクに関して手続きが必要、ということでパシフィコに入ろうとすると、一番近い入口が立ち入り禁止になっているではないか。
 立っている警官に聞いて、みなとみらいホールの方の入口まで行くことに。とんでもない遠回りだ。
 駐車場事務所で書類を書いて、代替地の駐車場の入場証をもらう。
(移動するのは別の日)
 あたりの警察官の数はますます増えている。
 発表によれば全国から動員して2万1千人体制だとか。
 それらが狭い場所に密集しているわけだからすごい警官密度だ。
 近隣のオフィスビルの空きフロアなども、ことごとく警察に借り上げられている。空き地も警察車両のための駐車場やプレハブが建っている。
 そのほか、保安上の理由により、APEC終了まで書かない方がいいようなふだんと違う警察の動きもたくさん目にする。
(推理作家にとってはオイシイ観察ができてありがたいのだけどね)
 住民には写真入りのIDカードが発行されているのだが、今後もバイクのアクセスのためにパシフィコに出入りすることがあったりするので、そろそろ持ち歩いた方が面倒がないかもしれない。
 とにかく着々と厳戒態勢だ。
 それにしても、人の多い大都市横浜でAPECをやろうなどと誰が言い出したのだ。
 経済効果のプラス要素は借り上げられたホテルなど、極めて限定的である一方、警備費用と経済停滞効果の方が多くなるはず。
 観光客や外来者をあてにしたみなとみらいの物販の店など大打撃を受けるはず。
 もちろん、住民は大迷惑。
 パシフィコでの用事が終了した時点ですでに3160歩歩いていた。
 そこから、さらに徒歩で黄金町の仕事場へ出勤。

葛根湯が効く

 前夜、寝るときにも喉がひどく痛いので、明治のトローチを口に含んで眠った。
 起きてすぐにうがい。
 気温10度そこそこと急な寒さだ。
 完全に秋はなくって夏からそのまま冬。
 風邪を引いていることだし、本日は出かけるのをやめて、在宅にて家事の日とする。
 まず、衣替えを50%ほど。
 暑がりなこともあって、夏物も常に最小限は残しているのだけど、それ以外の半袖短パンを、フリースやヒートテックなどと入れ替える。
 同時に、夏物冬物の一部について、傷んでいるもの、着たくないものなどを廃棄対象とする。
 4部屋分のエアコンのフィルター掃除。
 脚立に乗って天井の吸入口のフィルターをはずし、掃除機でフィルターの目詰まりを掃除する。
 やはり居間のフィルターが群を抜いて汚れていた。
 6時過ぎ、車でスーパーへ買い物。
 切らしているもの、まもなく切れるもの、などいろいろ。
 夫婦ともに仕事ばかりしているものだから、家のことができず、買い物も最小限で済ましている状態が続いていたので、いろいろ差し障りが出てきていた。
 夕食は鍋。
 食後、葛根湯を飲んだら楽になった。
 なんだ、最初から服用すればよかった。

風邪ひいた

 のどが痛いので昨日からビタミンCの大量摂取を続けている。
 朝食はマクドナルド。200円。
 朝から主題録音を聞きながらメモ起こし。
 昼食はてんやの天丼。500円。
 午後2時、新作落語プロジェクトの打ち合わせ。
 終了後、またメモ起こしに戻る。
 午後9時過ぎ、切り上げて帰宅。
 夕食はつけ麺大王でラーメンと餃子(850円)

単純作業

 午後3時、仕事場のある黄金町地域のアーチスト連絡会。
 日経ビジネスオンラインで連載をしていた「第三企画室、出動す」を書籍化するための準備作業。
 機械的な作業なので、あまり頭は使わないけど、黙々と一日続ける。
 午後9時過ぎ、終了。