diary2009

誕生日のオムライス

 午前0時、仕事場で55歳の誕生日を迎える。
 午前4時すぎ、スタジオを出る。
 明け方だが、思ったほど寒くない。
 腹が減っていたので、中華一番本店まで出て、餃子(300円)とレモンサワー(350円)。
 とりあえず、ひもじい思いで店を探すより、いつでも開いていてくれるのがありがたい。
 安定供給の価値というのは、たいしたもの。
 帰宅は午前5時過ぎ。
 まだ暗いが、出勤していく人とすれ違いながら、マンションの玄関をくぐる。
 昼前に起床。
 朝食(?)は、レトルトカレー・カレー職人インド風。
 これは100円ローソンで安定して買えるのだけど、かなり気に入っていて、もっと高いのよりむしろ好き。サラサラでカロリーも低い。
 久しぶりに自転車で出勤することに。
 秋の日は釣瓶落とし。
 55歳の一日は、あっという間に暮れる。
 少年なおもて老いやすく、いわんやオッサンをや。
 伊勢佐木町4丁目街のレストラン「コトブキ」で、オムライス(730円)。
 このあたりは700円出せばかなり立派な中華の定食が食べられるので、オムライスが大好きな僕も、半年以上、指をくわえて通り過ぎるだけで、手を出すことができなかったのだ。
 が、しかし、残り2週間で脱稿できそうな見通しが立った今、脱稿までは数百円レベルの倹約や、長期の健康に配慮した栄養のバランスなど考えることをいったん放棄して、「欲望に忠実に生きる」ことにする。
 ゴール目前のスパートなので、ここまでくれば、ゴールしたとたんにバタンと倒れ込むのもアリ。
 とにかくあと二週間、体力と気力が持てばよい。
(本当のピークはせいぜい3日くらいしかもたないので、まだまだセーブしているけど)
 なかなかボリューム満点の昭和な満足感でした。
 もちろんケチャップです。気取った(?)デミグラス・ソースのオムライスなんかは食べたくない。
 煮詰まったシジミの味噌汁と千切りキャベツと乾燥気味のパセリなんかが、なかなかいい感じ。(笑)
 スタジオに戻ると、いつもあまりいない隣とその隣のスタジオに女性アーチストが勢ぞろい。
 喫煙所で一緒になった立ち話で画家の吉田さんは、2月と3月にそれぞれ個展が決まったとのこと。
 淡々と原稿全体を直しながら、全体をまとめるために挿入したりつないだりしていく部分を洗い出していく。
 午前0時を回ったので、早めだけど帰宅することにする。

推敲、推敲、推敲

 家で食事の準備をするテンションも惜しい状態。
 起きて入浴だけ済ませて、近所のマクドナルドで、チキンバーガーとコーヒー(220円)を摂りながら推敲。
 バスでスタジオへ。
 おっと100円ローソンが改装中で閉まってる。
 推敲を進める。
 本日はクラシックを聴きながら。
 夜、伊勢佐木町のスターバックスへ移動して続き。
 中華ばかり食べているので、和食が食べたくなって、「ひもの屋」へ。ビールもちょっと飲む。
 午後11時すぎ、スタジオへ戻る。
 午前0時頃、アーチスト仲間の増田くんが、温かい缶コーヒーの差し入れをくれた。ありがとう。
 午前2時頃、登場人物を整理するため、端役の二人を別の一人に統合。
 これにともなって、名前を grep して置換。
 似た固有名詞も、分かりやすく変更するため、こちらも、grep して置換。
 こういうとき「秀丸」はとても頼りになる。

いったん推敲に入る

 バイクの駐車場の料金を払いに行ったのだけど、定期券を更新する機械が1000円札を吸い込まないので、更新できず。
 バイクに乗らないのに、わざわざ払うだけのために駐車場に行ったというのに。
 と、あまりいいスタートではない一日。
 せっかく、弁当を持って出るためにご飯を炊いたのに家に置いて出てしまったし。
 ランチは、松屋の牛めし(290円)。
 夕方まで調子が出ないまま秋の日は釣瓶落とし。
 夕食は、聚香園で定食700円。
 長編、感触として残り100枚となったところで、見通しをよくするために、いったん書き進めるのは中断。
 プリントアウトして、推敲を始めることに。
 パソコンから作業が離れるので、早めに帰宅することにする。といっても、午前1時過ぎ。
 日曜の夜とあって、町はひっそり。立ち寄る店もない。

東京工芸大学公開講座

 前日、早く帰ってきたから早く寝るつもりだったのに「朝まで生テレビ」を見てしまった。(途中までだけど)
 バカだなあ。
 4時間ほど寝て8時半に起床。
 本日は、東京工芸大学の公開講座で講師。
 講師料はその場で現金払い。日雇い仕事である。
 早めに出て、本厚木へ。
 駅近くのマクドナルドでコーヒーを飲みながら、少し仕事。
 昼前、大学のK先生とランチ。
 日頃、仕事場近くで中華ばかり食べているので、何ヶ月ぶりかにハンバーグを食べたら、すごくおいしかった。
 公開講座は無料だけれど、知識欲の旺盛な年輩の人たちが120人。
 平均年齢は65歳くらいだろうか。
 終了後、演壇に寄ってきてくれた人。
 ひとりは学生で、小説家用のエディターを開発したいと思っているとのこと。
 もうひとりは、僕の著作を2冊読んでくれて、わざわざやってきてくれた人。
 ありがたいことです。
 あまり寝ていないせいもあって、帰りの相鉄線では、仕事はできず、うとうと。
 横浜に着いてどっと疲れていたので、駅前で焼き鳥とビールにして休みにしてしまおうかと西口に出る。
 ところがとんでもない混雑で、雑踏に圧倒される。
 駅近くの飲食店もどこも満員だ。
 この日本のいったいどこが不景気なんだか、という光景である。
 あきらめて駅に戻るけど、焼き鳥を食べ損なったルサンチマンが克服できず。
 家に向かわず、わざわざ京急で日ノ出町まで出て、18時間前にそこにいた「ひのでや」へ再び。
 焼き鳥でなく串揚げに転ぶ。
 中ジョッキ(500円)、鯨カツ(150円)、あじフライ(150円)、牡蛎フライ(150円)の計950円で幸福になる。

幸福のコスト

 連載「第三企画室、出動す」の校正。
 事業仕訳を生で聞きながら、ゆるゆるに長編の執筆。
 テンションを無駄に使いすぎないように。
 切りがついたので、早めの帰宅。
 日ノ出町駅前を通りかかったら串揚げ屋「ひのでや」がやっていたので、つい暖簾をくぐる。
「12時までですけど」
「じゃあ、さくっと」
 時刻は11時45分だった。 
 フライ3つと、レモンサワーで800円。
 仕事を終わってちょっとだけ飲む。これでけっこう幸せなんだよなあ。
 幸せな生活のためのお金なんてたかがしれている。
(まあ、もう少しあってもいいと思うけどね)

長編にもどる

 連載原稿の修正。
 東京工芸大学での公開講座講義資料の仕上げ。
 夕方から、やっと長編原稿に戻る。
 ちょうどいいタイミングで編集者から電話が入る。
 前回は、彼から電話が入った夜に「小説の神様」が降りてきたのだった。「神を呼ぶ編集者」と呼ぼう。
 まだまだ分量的に残っているけれど、だいぶ終わりが見えてきている。
 充実しているから心は折れないけど、体には無理がかかっている。
 腰が痛くてロキソニンか湿布のどちらかまたは両方が毎日欠かせないし、胃の働きが悪くて重い感じのする毎日。
 目は、ブルーベリーのサプリメントをとりながら、時々目薬を差す。まあ、年だしね。(笑)
 あと三日というなら突っ走ってしまうのだけど、あと2週間はかかると思うと、ペース配分が難しい。
 マラソンでいえば、30km手前、といったところか。どこからラストスパートするか。
 必ず完走できて、かつ、できるだけ早く。
 小説家の暮らしは、アスリートのそれにかなり似ている。
 負荷をかけすぎると体や心を壊す。負荷をかけなければいいものはできない。常に壊れるぎりぎりで最高のパフォーマンスを出すようにする。
 そんなわけで、小説の執筆に pomera を全面的に使って試す余裕はなく、日記を pomera で書いてみる程度。
 しかし、入力に対する反応も、キーボードの感触もいい感じだし、新型 pomera はなかなかの出来映えだと感じる。
 遅いランチは聚香園で肉団子黒あえの定食。(680円)
 翌午前1時すぎ、帰宅の途につく。

早めに帰る日

 28日に開催される東京工芸大学公開講座の講義資料作成の日。
 黄金ラーメンで今週のサービス、モヤシそば(500円)
 午後10時半には区切りがついたので、ちょっとだけ野毛に立ち寄って帰る。
 おいしいものを食べると癒される。

MJ、あなたはえらい

 26回目の結婚記念日。
 執筆疲れが溜まっているので、思い切って仕事は休みにする。
 11月に入ってから、休みは2日目。
 午後1時から3時前まで、マンション管理組合関係の説明会。
 午後4時40分、「109シネマズ横浜みなろみらい」で、マイケル・ジャクソンの映画 “This Is It”. (夫婦50割引ふたりで2000円)
 僕の知る範囲で、見た人がすべて絶賛していた映画だけど、ほんとによかった。
 マイケル・ジャクソンの音楽自体も、そして、映画も、緻密な作りでまさに芸術の域。
「芸術」を振りかざしている人は、こういう映画をちゃんと作り手の目で見てみるといい。芸術が大衆的人気と必ずしも対立しないことがよくわかるはずだ。
 バックステージを描いた映画であるということもあり、少しだけステージパフォーマンスの世界に居たことのある僕は、終始、MJだけを見るのではなく、「舞台演出家的な目」で映画の画面の隅から隅まで注意深く見ていたけれど、ものすごくたくさんの発見があった。
 それは「音楽家もどき」として音楽を作る視点で見てみても同様・
 作り込みのきめの細かさといったら、「小澤征爾+ウィーンフィル」と比べても、「カラヤン+ベルリンフィル」と比べても、勝るとも劣らない。
 まさに、King Of POP だ。
 たぶん、何度見ても、新しい発見がある映画だろう。
 僕はもともとMJを熱狂的に支持していたわけではなかったのだけれど、その不明を恥じたい気分だ。
 MJ、あなたはすごい。
 終了後、ただちに関内蓬莱町のギリシャ料理「スパルタ」へ。
 美味しいギリシャ料理とワインを堪能して、午後10時前に帰宅。
 酔っぱらっていて、そのままバタンキュー。

原稿、進む

 この二ヶ月で、もっとも一日に書いた原稿枚数の多かった日。
 午前1時過ぎ。
 帰宅の途につくが、日曜日だし、店が開いていない。だまって帰る。
 まだ先は少し遠い。

レストランの予約ができる店(笑)

 土曜日だけどもちろん仕事。
 関内弁天通りの上海料理「揚子江」に月曜日の予約を入れるついでにランチ、と、店によったら、ランチは臨時休業で、シェフの黄さんは、ひとりで本を読んでいた。
 23日の予約をしようと思ったら、上海ガニのシーズンということもあり、貸し切りで満席だそうで。残念。
 しかたなく、とりあえずの朝食兼昼食は、となりの地下の「うな丼屋」でうな丼(500円)。
 コストパフォーマンス、とってもよし。久しぶりに鰻を食べたような気がする。
 小説の神様や女神様と一緒に、淡々と、原稿書き。
 夕方、すず家で、たぬきそば。(450円)
 午後11時半過ぎまで仕事。
 ぎりぎり開いていた都橋「華」に寄ったら、ギリシャ料理「スパルタ」のオーナー・シェフと一緒になったので、その場で、結婚記念日のディナーを予約。
 実は、スペイン料理「カサ・デ・フジモリ」を予約してあったのだけど、味付けがすごく濃いということなので、今回はやめにして、あっさりスペインからギリシャに乗り換える。
 一日の家に、中国->スペイン->ギリシャ、と、変遷したアニバーサリーディナーの場所。
(実は、「揚子江」のシェフも華のお客さん)