日: 2013年5月3日

仮装の夜

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 今夜のドレスコードは「仮装」。
 昼、マスク制作のイベントが行われていて、遅い時間に通りかかったらまだやっていたので、急遽参加。白い「お面」に、絵の具で色を塗っていく作業。
(実は仮装の用意は事前にしてきたので、作らなくてもよかったのだけど)
 技術はない上に、筆がひどく使いにくい。弘法だって筆を選んだのに、いわんやシロウトをや。
 道具が悪い上に技術もない。
 イメージはあるのに、手をかけていくとどんどん駄目になっていく。
 絵の描ける人がうらやましい。
 義務教育の図画工作で、せめて「かけ算の九九」のように絵を描く上での基本技術を身につけさせて欲しかった。
 けっこう時間を使ってまあなんとかマスクを完成させる。
 夜遅くから、仮装パレードがある。
 それに先だって、夕食のレストランにも仮装して出かけることにする。
 大人の学園祭なのだから楽しまなくては損だし、どうせなら人々にも楽しんでもらった方がいい。
 相席のテーブルで、同年配風の夫婦、それから、40代の頃に奥さんを亡くした一人旅をしているという年金世代の男性。初めて会う人同士だけど、こちらが仮装をしていったことによって、会話のきっかけができたから、以後、楽しい夕食となった。
 午後10時過ぎから仮装パレード開始。
 行き着く先はシアターで、そこでサンバのリズムで仮装した人たちが踊る。
 すごい熱気だ。
 11時過ぎ、体力も尽きてきたので辞去して、ピッツェリアへ。
 ピザだけでなく、すべてのレストランの中でここが一番イタリア風のものがある。
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終日航海

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 長崎から次の寄港地鳥羽までは520海里の終日航海。
 気温も上がり、風も弱くて絶好のクルーズ日和。
 朝起きてまずジョギング、約4Km。
 ジョギングトラックになっている救命ボートのさがったエリアでは保守要員がボートを降ろすクレーンにグリスを入れて回っている。
 シャワーを浴びて、朝食は後甲板のオムレツステーションへ。
 気候がいいので気持ちよい。
 肝心のオムレツは火が通り過ぎ。
(食品衛生上の理由で半熟のオムレツは作らないということらしい)
 部屋にもどって書き物。
 12時過ぎ、レストラン・ファンタジアでフルコース。
 ううむ。メインの魚が醤油味だ。
 あのね、日本食も別に用意しているのはいいとして、一方でちゃんとしたイタリア料理を食べさせてくれ。
 オリーブオイルすらほとんど使っていない。
 日本中にイタリアンレストランがどんどん増えているというのに、「日本人はオリーブオイルは苦手」っていったいいつの時代の神話だ。
 船内でいろいろトラブルがあったからだと思う。
 長崎から大量にHISの社員が乗り込んできたようで、そこいら中にHISのジャンパー姿の人が目立つ。改善に努力しているのは分かるけど、フルコースを出すレストランに青いジャンパーを着て監視員のように立っているのは、ひどく感じが悪いのでやめて欲しい。
 部屋にもどって書き物。
 船室はスターボード(右舷)なので、航海中、釜山からこっち、窓の外は海ばかり。携帯電話の電波もほとんど届かない。
 前回の終日航海日は天気が悪かったので、みな、ここぞとばかりプールサイドに出ている。
 午後2時過ぎ、それまで18ノットほどで航行していた Costa Victoria は、速度を15ノット以下にまで落としていた。
 天候の見通しがよいのだろう。入港時刻に合わせて時間調整をしているようだ。
 行程はは520海里を18ノットでいくと29時間で着いてしまうが、プランの上では37時間ある。