夜のかいだん広場上映会

 午後5時半から、かいだん広場で「夜のかいだん広場上映会」。
 バザール期間中、毎週土曜に行われているが、今日は阿川大樹と吉本直紀さんの映像作品を上映する日。
 
 ステージに立つ者は、少なくとも見えるところでは、わざわざ見に来て下さるお客様すべてに平等に接しなくてはならない。
 北島三郎や越路吹雪は、たとえ観客席に知り合いがいても、すべてのお客様に分け隔てなく見えるように振る舞う。気がついていてもステージ上から知り合いに向かって特別な視線を向けたり声を掛けたりしない。でなければ一般のお客様が「自分が大事にされていない」と感じる可能性があるからだ。
 いろいろな舞台などで、一般の観客の見えるところで、主催者側が自分の知り合いなどと話をしているのをみると、作り手のスタンスが「学芸会」や「お稽古事の発表会」なのねと、プロフェッショナル性を疑う。
(そもそもプロはそういうことはしないので、するのは最初から素人に限られるけど)
 自分も、出演者であれスタッフであれ、開演前の舞台の準備など主催者側として観客からみえるところにいるときには、その姿がすべての人から見られていることを前提に、公に徹することを信条としている。
 そういう場面で、知り合い、とりわけ家族などから声を掛けられるのは、場面を台無しにされる感じで残念だし、恥ずかしい。
 とまあ、そんな事件があったので、あとで母親とケンカした。