京都へ

 午前9時45分起床。4時間くらい寝たかな。
 新幹線で京都へ出張。
 もともとは青春18きっぷで行こうと思っていたのだけれど、昨今の腰痛でぎぶあっぷ。素直に新幹線で。
 二時半、山科駅到着。久しぶりに来たら駅前に切符の安売り小屋ができていた。新幹線の切符は横浜よりも170円ほど高い。京都には他にもチケット屋ができていて、ここで特徴的なのは近距離の切符も安売りされていること。
 もともと、40年ほど前、大阪では回数券を買ってバラ売りすることで生計を立てているオバちゃんがたくさんいたのだけれど、大阪万博で「外国から来るお客さんにみっともない」ということになって一斉に排除された歴史がある。どっこい、伝統は生きていたわけである。いいなあ、こういうたくましさ、好きだなあ。
 とある医療法人でお仕事をしたあと、先斗町のワインバー「鶉亭」で接待を受ける。オーナーソムリエが、いいワインをどんどん開けてくれる。金に糸目をつけなければ、とてもよい店である。(笑)
 ここでちょっと面白いことがあったのだけど内緒。(そのうち小説のネタにするかも)
 午後11時すぎ、道に迷いつつ、先斗町のお気に入りの店「長竹」へ。
 なんど通っても、前を通り過ぎてしまって発見するのが難しいのだ。
 ほとんど閉店準備をしている店に無理を言って飲ませてもらう。
 ひとりいた女性客(心理学の先生)がカリフォルニア大学サンタクルーズ校に留学していたという。シリコンバレーに通っていた頃、休日にサンタクルーズには行ったことがあるので、ちょっとサンタクルーズ論議など。UCサンタクルーズのマスコットは Banana Slug という巨大なナメクジなんだそうだ。ちょっとカウンターカルチャー的な自然保護の伝統があるキャンパスだという話。
 ちょうど、ワインバーではUCデイビスの醸造科がカリフォルニアワインの醸造技術を牛耳っているという話をしていたところ。
 帰ろうとしたところで、大阪の大学の経済学部の先生が芸子さんをふたりともなって来店。昼から女性たちをひきつれて、滋賀の方へ遊びにいっていたところだそうで、お大尽遊びの真っ最中。
「騒がせてすみませんね」
 と、初対面なのにビールをご馳走になる。
 ふだん着物の芸子さんは、洋服でもつい浅く腰掛けるクセが出てしまう、という。(帯が潰れないように座るから)京都らしい話を聞いてうれしくなる。
 このみせ、3年前に来たときにも、別の大学の先生3人に会った。やたらと大学の先生の多い店だ。
 結局、0時半頃まで飲み、タクシーでホテルへもどる。
 酔っぱらって、部屋の電気をつけたままバタンキュー。

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