エンジン停止

 今年二回目のヨット。
 昨年からオーナー二人がそれぞれに忙しく、なかなか船を出せない。クルーのみんなにはほんとに申し訳ない。
 
 ゲスト1名を含め、本日は5人。
 僕は買い出し班で、スーパーの開店を待って、流水麺だのハムだの野菜だのフルーツだの。
 午前11時前、出航。
 リハビリにはちょうどよい緩い風でするする走る。
 ランチは八景島の入り江で、と思い、エンジンをかけてそちらを目指したところで、まもなく突然エンジンが停止。
 海上でエンジンが止まったのは初めて。
 弱いけど風があるので、ヨットは別に困らない。モーターボートなら、この時点で「遭難」である。
 とりあえず八景島はあきらめてホームポートを目指す。
 風がなくなってしまうと帰れなくなるので、とにかく少しでも早く基地の近くへ行く方がいい。
 運河の入り口にさしかかったところで、メインセールをおろし、ジブを#1から#3に縮めて、ヘッドセールだけで港へアプローチ。
 簡単ではないけど、セーリングでホームポートの桟橋に着けられるコンディション。
 ところが、横浜市民ハーバーからレスキューが出るから、止まって待てというスピーカーからのアナウンス。
 好意と素速い対応はありがたい。
 けれど、セーリングで着眼するまでイメージができていて、その流れの中で航行しているところで、狭い水路で予定外の行動を強いられるのは実は結構迷惑。
 自由が利く最低限の速度しか出ないような状態で外から指示され、狭い水路で止まってしまうと流されてしまうのだ。
 案の定、浅瀬に寄ってしまってキールをこする状態に。
 幸いすぐに離礁し、そこへレスキューボートが来て、横抱き。
 その状態でホームポートの桟橋に着岸。
 食べ損なったランチはクラブハウスで。
 エンジンが止まっても楽しいヨットの一日でした。