最近では、ブログを書く人など、書くこと自体を職業としていなくても、「書き手」が増えているから、pomeraみたいな道具は、もしかしたら、ものすごく需要があるのかもしれない。
一昔前、神話があった。
「タイプライターがふつうに使われる欧米と違って、日本人はキーボード操作が苦手である」という神話だ。
家電メーカーは、どうやらいまでも、どこかそう思っているふしがあって、テレビのリモコンにキーボードをつけないから、ビデオのタイトルを入れたりするのがすごくたいへんだったりする。
せっかく機械の能力としてはいろいろ便利になって編集能力やタイトル管理機能があったりするのに、文字入力のインターフェースが悪すぎるのだ。バカだよね。
USBでキーボードを挿せるようになっていれば、多くの家庭にあるキーボードで文字が簡単に入力できるというのに、50音の表の上をカーソル移動して文字を選ばせられる。
(せめて、携帯電話方式でテンキーで文字入力できればずっとまし)
実際は、いい道具さえあれば、それで文字を書きたくてしょうがない人はたくさんいるのかもしれない。
著述を直接職業としない人でも、実際、会社での仕事の多くは文書作成だし、仕事以外にも、ブログに日記を書いたり、自分史を書いたり、趣味で小説を書いたりする人はものすごくいるから、いまや「使いやすい文章入力ツール」があったら少々のお金を出しても手に入れたい人は意外に多いのかもしれない。
若い世代は、すでに携帯メールでコミュニケーションしながら育っているから、思いの丈を文字にする文化は、これからますます盛んになるだろう。
文房具屋さんの KING JIM が「電子鉛筆」として pomera を発売したのはひょっとしたら必然なのかもしれない。電気屋さんやパソコン屋さんこそが、キーボードやパソコンをいつまでも特別な存在と考えていたけど、ユーザーの方はとっくに書く道具として使いこなしていたのではないか。
pomera とその評判を見聞きしていると、そんな気がするのだ。
筆記用具だと思えば3時間しか使えないなんてあり得ないし、ネットにつながらないとダメだなんてことも別にない。そんなボールペンや鉛筆がどこにあるっていうんだ。
都内へ出勤。
道が空いていて、いつもよりも早く渋谷に着いたので、マクドナルドがまだ朝食メニューではないか。
というわけで、マックは断念して、直接、駒場図書館を目指す。
キャンパスに着くとさっそく条件反射的に腹が減っている。(笑)
新しいメニューに挑戦、というわけで、「富山ブラックラーメン」(400円)。本当に富山にこういうラーメンがあるのかどうか知らないけれど、醤油味で焦げ茶色のスープだ。スープはふつう。麺はそこそこ悪くないかな。
おなかが空いているので、スープまでしっかり飲んじゃったよ。(笑)
ITALIAN TOMATO CAFE Jr. で連載の企画についてpomeraでメモを作る。
途中、使いだしてから初めて「電池の残りが少なくなりました」とのメッセージが出て、充電式の eneloop を、予備の単四電地に交換。電池で動くということはなんとすばらしいことか。
全体を通じてのテーマとか、サブエピソードの規模とか。
掲載だから1回ごとに、それなりの「山場」をコンスタントに確保する必要があるのだが、単行本化のときには、それではリズムが悪くなってしまったり、冗長になったりするので、どのみち、かなりの書き直しは必要になるだろう。
刊行周期を週刊とした場合、1回の分量は原稿用紙にして、15枚から20枚程度なので、スペック的には pomera で書けてしまう。むしろ、確実に締め切りを守るには、pomera のような道具でいつでもどこでも書けるということは大きなメリットかもしれない。
長編の執筆では、数量的なバランスや、構造を俯瞰するために、アウトラインプロセッサや Excel などのツールを頻繁に参照するので、パソコンが必要になることが多くなるのだけれど、こうして考えごとをしながらどんどん書いていくような場合は、pomeraでまったくストレスがない。入力ツールとしてほとんどPCに遜色がないといえる。
もう少しこうだったらさらに便利になるのになあ、というところはもちろんある。
明日明後日がセンター試験なので、駒場キャンパスは午後休講。食堂も図書館も午後五時まで。
家に帰ったら、ハドソン川に旅客機が不時着して全員助かったというニュース。すごい。

午前5時、サッポロ一番味噌ラーメンを食べて寝る。(わ、体に悪そう)
午前8時40分起床。当然、眠い。
例によって、妻の通勤に便乗して出勤。
恵比寿から歩き、並木橋近くのマクドナルドで、朝食をとりながら仕事開始。
コーヒー(クーポンで100円)+チーズバーガー(120円)=220円。
昼になって、店が混んできたので駒場図書館に移動。
pomeraで、コラムを書いたり、タイトルを考えたり。
イヤホンのBGMは久々にベートーベンの「運命」。
昼食は、鶏唐揚げみぞれ和え(290円)+五種雑穀米S(100円)+味噌汁(20円)=410円。
家からタッパウエアでご飯をもってきて、カフェテリアでおかずだけとっている学生が目立つ。けっこうみんなつましいのだ。
前に見て、僕もそうしようと思ってみたけど、いい年をしたおっさん(白髪があるから学生たちからみたら「じいさん」かもしれない)がそういうことをしていると、みすぼらしくて、若者の夢をくじくからやめておいた方がいいと思い至る。
大人は若者の手本にならないとね。(意味不明)
ここのところ、ほぼ一日中、新刊のタイトルを考えている。
タイトルは売上にとって重要なので、最終的に編集者の意見にそうべきだというのが僕の考え方であるけれど、そのためのたたき台になる案はできるだけ、多彩にインスピレーションに満ちたものを用意するというのが僕のスタンス。
午後四時、渋谷に移動して打合せ。
『D列車でいこう』を読んでいたという編集者から連載のオファー(詳細内緒)をいただく。ありがたいことだ。
長編と連載を同時進行するには、そのスタイルを確立する必要があるので、仕事全体をみわたして、自分なりのやり方をつくっていくことが肝要。
プロというのは、結果をきちんと出すためのやり方を自分で見つけられる人ってことだ。
イチローしかり、山本昌しかり、伊達公子しかり。
新しいチャレンジであるし、生活のリズムにとっても、経済の安定にとってもいいチャンスなので、いかに時間を作り出していくことができるのか、形を作り出していこう。
野毛に立ち寄って、某ホテルの料理人の人などと歓談。
明日は、エッセイを1本、仕上げなくては。
本年も、本格的に始動って感じ? 語尾上げ(笑)
暮れからずっと腰が痛い。基本的には運動不足。
というわけで、自転車で出かける。
ジャックモールをたくさんの人が歩いている。中央市場にはだれもいない。ポートサイド公園は近所の人が子供連れで出ている。ベイクォーターに入る駐車場待ちの列も長い。
高島中央公園も子供連れ。
中華街はバカ混み。駐車場に入るための行列がワンブロックをぐるりと囲んでいる。いつもは空いている中華街の Blenz Coffee も今日は満員。元町も人でいっぱい。元町のスターバックスはほとんど外まで列ができているし、歩道は行き交う人がひっきりなし。
というわけで、横浜の中心部の、観光やショッピングのエリアはどこも大混雑だ。
僕は、山下公園のマクドナルドでチーズバーガーとナゲットとコーヒー(クーポンを使って320円)で昼食。
入ったときには行列だったけれど、pomeraでちょっと原稿を書いているうちに空いてきた。
帰宅して、続きの仕事。


pomera(ポメラ)がやって来た。
一部では絶賛されている、テキストエディター専用マシンだ。
小さな液晶画面に、開くと小型のノートパソコンと同じ大きさになる折り畳み式キーボードがついている。
インターネット機能もない。メールもウエブブラウジングもできないし、もちろん音楽も写真も動画も扱えない。ただただ文字を書くだけしかできないが、文字を書くのに必要十分な機能があり、文章を書くことについては妥協していない。
売り出したのは文房具メーカーのキングジム。
会社の会議などでメモを取るための軽便な道具として企画したらしい。
ところが、これが仕事上で文章を書くことの多い人たちが待ち望んでいる道具だったのだ。
ノートパソコンは1kgかそれ以上、pomeraは370g。ノートパソコンのバッテリーは数時間しかもたないが、pomeraは単4アルカリ電池で20時間。充電器など持ち歩かなくても、電池切れになったらコンビニで調達できる。
僕もその一人だが、パソコンを使っているほとんどの時間文章を書いているような人々にとって、じつはノートパソコンにもっていた不満がきちんと解消されているのだ。
というわけで、発売前から様々な媒体で取り上げられ、発売と同時に絶賛を受け、初期ロットはあっというまに売り切れて日本中の店頭から消えてしまっていた。
メーカーの予想を遙かに越える売れ方であり、ユーザー層も想定していた一般のビジネスマンというより、ヘビーユーザーに受け入れられるものになっていた。
いま、この文章もpomeraで書いている。入力にほとんどストレスがない。
外出時には1kgのノートパソコンを常に持ち歩いていたけれど、これだけですめば、ずいぶんと楽になる。
電源もスイッチを押して2秒で立ち上がるので、パソコンのような待ち時間もない。
バックライトのないモノクロ液晶もとてもコントラストが高くて見やすい。実にすばらしいマシンだ。
ヘビーユーザーが高機能な道具を求めているというのは、最初から誤解だ。
板前は十徳ナイフは使わない。万能包丁も使わない。
出刃包丁、菜切り包丁、蛸引き、と、それぞれの用途に特化した専用の道具を使う。
余計なことはできなくてよいから、やりたいことが妥協せずにしっかりできる必要がある。
どこでも時間を惜しんでできるだけ長い時間文字を書きたいのに、要りもしないカラー表示ができるかわりにバックライトが電気を食って電池が保たない道具は、かえって困るのだ。
外へ持ち出すから小さくといっても、十分な速度で自然に文字が書けない窮屈なキーボードでは困る。
文字を書くことに特化した基本性能を持った上で、その先に付加機能がなければならないのだが、実際は、あれもこれもできるようにすることで、ノートパソコンも中途半端な道具になっていたのだ。
様々なことができる多彩な機能を持つパソコンという道具が成熟して、おのおのの機能をよりブラッシュアップした単機能の道具が出てくるのは、ある意味で当然のことだろうと思う。
