月別: 2007年11月

結婚記念日 銀座ライオン

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 午前3時、ソファで目覚める。
 ベッドで続きを寝ようかと思ったけれど、意外に頭はすっきりしているので、起きてしまうことに。
 きょうは、24回目の結婚記念日だ。
 物心ついてからの人生の半分くらい結婚生活を送っていることになる。当然、親兄弟と住んでいた期間よりもながい。
 午後3頃、家を出て、新橋から銀座へ。
 七丁目の「銀座ライオン」。この建物は1934年に建造された名建築。
 ビールの注ぎ方のうまい店、料理のおいしい店がどんどん増えている昨今、実は、この店、ビールも食べ物もあまりおいしくない。
 歴史にあぐらをかいて取り残されているところは、電子立国日本の幻影、経済大国の幻影で、とっくに半導体産業は衰退し、ひとりあたりGNPで世界15位(2005年)にまで落ちてまだ坂を転げている途中の、いわば昭和の幻影に生きている今の日本の象徴みたいなところだ。
 でも、歴史というのはかけがえのないもので、味がどうのというのとは別に、ここでビールを飲んでいることに豊かさを感じるのだ。
 祝日の午後5時。年齢層は60歳代中心。20代は外国人より少ない。
 何年に一度しか来ないけれど、銀座にきたらライオンでビールを飲むと決めている、というような人に愛されている店である。
 あとは、銀ブラ。全部の店がきれいなので、歩いてること自体が楽しい。
「ピアジェ」の前にストレッチリムジンがつき、中から降りてきた58歳くらいで若作り、というかんじの男性がひとり、警備員のいるドアをくぐって中に入っていった。
 昨夜の新宿歌舞伎町のようなエネルギーが、僕はとても好きなのだけれど、一方、紅葉や桜が無条件に人の心に安らぎを与えるように、銀座は気持ちのよい町である。
「立田野」であんみつのお土産を買い、家に帰ってから緑茶を淹れて食べた。

花園神社 二の酉

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 午後5時半、新宿歌舞伎町。
 例によって、いくつかの場所を定点観測。
「後楽そば」で、李小牧さんが故郷を思い出すという「肉ラーメン」。
 セントラルロードのマクドナルドで100円コーヒー。
 ここは「おひとりさま」席がほとんどで、それがずらりと横に並んでいる。
 僕のいる列は、8人中、大きな鏡を出して化粧をしている女性2名、何もしていない男性1名、携帯画面を覗き込んでいる人4名、ノートパソコンを拡げて小説を書いている人1名。
 この時間帯の年齢層は比較的若く、10代と20代前半がほとんど。この店、10時間後には、年齢層がぐっとあがり、50代から60代が増える。
 午後7時、友人からメールが入り、新宿3丁目駅に到着とのこと。
 パソコンを畳んで、花園神社に向かう。
 本日は、二の酉前夜祭。
 ここの屋台で呑むのが、このところ、20年来の女友達との年中行事になりつつある。
 仕事の話や彼女の恋愛話を肴に、もつ煮込み、焼きトン、ししゃも、ワンカップの燗酒ふたりで6本。
 電車の中では暑くて卒倒しそうなほどユニクロのヒートテック下着で武装していたが、9時になってかなり寒くなってきた。
 本殿の礼拝の列が短くなっていたので、最後部について「いい小説がいっぱいかけますように」とお願いする。
 靖国通り近くのショットバーへ移動。
 カウンターに座ると、先客にこれまた20年のつきあいの某女性作家がいた。
 ジンバック、XYZ。
 午後10時45分、辞去。
 午後11時55分、帰宅。かなり酔っていて、ソファで爆睡に入る。 

自転車で晩秋を楽しみながら

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 午前7時起床。
 3時間しか寝ていないけど、目が覚めてしまったので。(年寄りか!)
 睡眠時間にこだわらず、とりあえず朝のうちに起きることを心がける。必要ならば今日も午睡をとればよい。
 朝食後、新しいアイデアツールをダウンロードして試験的に動かす。
 午前11時、病院。退院後、二回目の診察。コルセットが取れた。なんと清々しいことよ!
 次は3ヶ月後なので、念のため、痛み止めを4週分処方してもらう。
 会計をして薬を受け取りまでの待ち時間に13階の食堂へ行ってBランチ(840円)。味は入院中の260円の食事の方が美味しいと思う。
 いったん帰宅して、今度は自転車で関内へ。(コルセットなしだぜ!)
 光もさわやかな晩秋の横浜(なんちゃって)
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 ギャレリア・セルテにて開催中の、伯父のグループ展をのぞく。
 伊勢佐木町へ移動して、ユニクロでヒートテック下着などを購入。いつものスタバで、小説書き。
 となりのテーブルでは女の子が履歴書を書いている。
 家事をする気が起きないので、夜は大戸屋。
 そのあとも小説書き。

最近にしては好調

 午前8時起床。4.5時間睡眠。
 こつこつと小説書き。
 午後3時前、蕎麦が食べたくなって香露庵まで出る。
 せいろ蕎麦を食べる予定だったのに、となりの女性二人組が食べているカツ丼セットが美味しそうだったので、ついカツ丼セットにしてしまう。
 これが失敗。睡眠時間が足りない上にお腹いっぱい食べてしまい、おまけに執筆のために入ったブレンズコーヒーの暖房が効きすぎ。眠くてまもなく執筆ギブアップ。
 やむなく帰宅して、夕方まで二時間ほどベッドに入って寝る。
 夕食後も、いつものように小説書き。
 今日はそこそこ執筆がはかどった。平均でこのくらいの調子が出ればいいんだけど。あんまりテンション出さないようにゆっくりとビルドアップ。正月明けにかけて仕上げる感じの長丁場なので、テンション上げすぎると続かない。無理に下げることもないけど、無理にあげすぎないのが肝要。

プール控えめ

 夕方、プールへ。
 前回、25分ウォーキング+25mx4で疲れ切ってしまったので、控えめ。
 歩き20分+25mx2。
 それでも、「つかれたぁ~」という感じ。まだ体力の回復には時間がかかるな。
 できる分だけ、粛々と小説書き。

松阪牛のすき焼き

 午前6時起床。
 朝型である。ちょっと時差ボケ気味で眠いけれど、悪くない。
 昨日、懇意にしている松阪の農家から松阪牛が届いたので、さっそく今夜はすき焼きだ。スーパーにネギや椎茸を買いに行き、いただいた1Kgのうち、380gほどを夫婦二人で食べる。
 ご飯も炊いたけど、お腹いっぱいでもう食べられない。
 おいしく、たっぷり、いただきました。
 ただし、問題がひとつ。新築8ヶ月のマンションの居間にすき焼きのニオイがついてしまった。窓を開けても、換気扇をまわしても、いつまでもニオイが消えない。
 まあ、とりあず「松阪牛の香り」を楽しもう。(笑)

学芸大学で高校のクラス会

 寒い。いきなり最高気温13度。窓の外の温度計も予報の通り。
 夕方から学芸大学駅近くで高校のクラス会。
 学芸大学駅前には高校の先輩のやっているコーヒー店がある。早めに出て寄ってから行こう。というわけで、空腹で家を出て、学芸大学の商店街で立食いソバ屋を探して天ぷらソバ(350円)を食べる。小さな贅沢。
 再び駅前に戻って、「カフェ・リ・ドゥ・アングイユ」(ウナギの寝床?)、前に来たのは5年くらい前だろうか。
 シアトル型カフェやドトールなどに圧されて、いまでは珍しくなった昔ながらの珈琲店だ。いまの若い連中は喫茶店に入る習慣がない、とは店主の弁。彼が店を始めて28年になるという。
 夕方5時になったので、少し歩いたところの nelson’s というバーへ。
 ここを貸し切ってのクラス会。担任の先生も参加。
 企業の役員になっていたり、イランイラク国境付近で爆撃に遭いながら発電所作ってきたり、アメリカ資本の買収と戦っていたり、突然離婚されちゃったり、いろいろなところで、みんなそれぞれの人生を送ってきている。
 大学まではサラリーマンになりたいと心から思っていたんだけど、いまにしてみれば自分は本当は大工になりたかったように思う、と酔ってなんども言っていたやつがいた。
 二次会は駅前の「笑笑」。ほとんど全員が参加。
 居酒屋はオーダー端末で人手を省こうとしているけど、酔っぱらったオジサンたちはめんどくさいからすぐに従業員を呼ぶし、端末を使えば使うで、反応がくるまでに何度もボタンを押すから日本酒を何十本も頼んでしまったり、かえって手間がかかって店の省力化になっていない。(笑)

阿川大樹改造計画第一弾

 昨日の日記に書いたけれど、*年(軽く10年以上だ)の準備期間ののち、ようやく出版社に期待してもらえるところまで辿り着いたみたいだ。
 ここからがいよいよ本番。
 阿川大樹はかわらなくっちゃ。(なんかのCMみたいだ)
 というわけで、まずできるところから。
朝型へ
 昨日起きたのは「午後」5時だったけど、朝型に改造するため、午前5時にハルシオンを呑んでムリヤリ就寝。
 今朝は、午前10時に起きました。
 明日は、午前8時ごろに起きるようにさらに調整の予定。
午後1番でプールへ
 水中ウォーキング20分+25mx4。
 運動量はセーブしたつもりだったけど、今の体力では昼間の運動としては多すぎて、ちょっと失敗。
パソコンの電源を交換
 パソコンのファンの音がまだうるさい。
 冬場は、CPUファンはほぼ止まっている時間がほとんど、というところまで改良できているけど、古くなって電源のファンの音がうるさくなってきた。
 実は春にすでに Silent King 4 という静音電源を買ってあったのに、交換していなかったので、これを機会に交換を決断。(いままでもいちおう Seasonic の静音電源だったのだけれど、設計が古いし、そもそも加齢によってファンノイズが増えていた)
 これが思ったよりたいへんで、大型のCPUヒートシンクのせいで、ネジをハズしても電源がケースから出せない。(ヒートシンクが引っかかってじゃまをする)
 ヒートシンクを外すと、せっかく好調な熱伝導が壊れる可能性があるので、マザーボードごと外して、空間を作ってぎりぎりやっと交換成功。
 これは大成功で、とっても静かになった。よおし。
 ただし、夏になればファンが回り出すので、改善は冬場だけ。その頃にはできればお金をかけて水冷パソコンを買えるといいな。
 連続的な機械ノイズは長時間の間に精神的疲労が起きるし、集中するまでのビルドアップの閾値も上がってしまう。
(コーヒーショップの方がパソコンのファンの音よりずっといいので、出かけると調子が出る)
 というわけで、少し改造が進んだ。
 ただし、改造しただけで、原稿はあまり進んでいない。(だめじゃん)

悲鳴

 このところ、書き下ろしの引き合いをよくいただく。
 全部ひきうけると*冊になる。既刊の*倍だ。
 ありがたい。ありがたいが、戸惑っている。
 いままでの執筆ペースでは全部こなすのに何年もかかってしまう。それでは出版社も困ってしまうし、こちらも立ちゆかない。
 職業作家としての執筆体制を確立しなければならない。
 質を落とさず、マンネリに陥らず、それぞれに渾身の作品を、年に4冊書くことを目標値として決めた。
 資料集め、取材、打合せ、書くこと、ゲラ、など、かなり同時並行でやっていく体制にする必要がある。
 ちゃんと切り捨てるべきことは切り捨てて、日常生活を「戦う小説家」に改造して行かなくては。
「うれしい悲鳴」という言葉があるけれど、じっくり考えてみたら、ほんとに悲鳴を挙げたい気分になってきた。なんとなくニヤニヤ喜んでいる場合じゃなくて、むしろこれは本当にピンチだ。
 どうする阿川大樹。

売春飲食街 黄金町/初音町

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 次の次、第4作に予定してる小説の取材。
 横浜大岡川沿いの黄金町から初音町にかけて桜通といわれる場所があり、そこは2005年に排除されるまで、「ちょんの間」と呼ばれる売春宿街だった。
 聞くところによれば、15分3000円とか5000円とか。 (ながい歴史のあることだからたぶん調査時のちがいだろう)
 間口は自転車の長さほど。
 看板には「スナック」とあり、なかにカウンターはあるが、そこで酒を飲む人はいない。一番奥の狭い階段を登ると二階にセンベイ布団が敷かれた部屋があるわけだ。ドアの形は多少違うが、建築様式はきわめて似通っている。
 2002年ごろには、夜になると、白人女性(東欧系)が店の外に、ボディコンとか超ミニで立っていて、ピンクや青の蛍光灯で照らされていた。肌が白い彼女たちはそんな光で現実感のないSFかCGの世界の女みたいに見えたものだ。
 路地の向こうとこちらのエンドには用心棒と思しき男性がそれとなく立っていた。推測されるその役割は、狼藉者の排除、女の逃亡防止、警察の手入れの検知。
 女性はコロンビア人やタイ人が多かったという人もいる。
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 2005年、行政によって一掃された売春宿は、いわゆる再開発が起こっている。が、イメージの悪い街の狭くて小さな物件、つまり、安い家賃によって、若者たちにビジネスチャンスを生んでいる。
 新しい店の中を覗くと、かつての室内の構造がよくわかる。
 大岡川を隔てて二本ほど伊勢佐木町よりの通りを若葉町といい、そこはタイ人街である。
 10kg入りのタイ米が買える小さなマーケット。
 タイ料理の店が点々と並ぶ。
 そのなかの一軒に夕食に入った夜9時過ぎから11時前まで、店の中はタイ語しか聞こえてこなかった。
 大きなスタイリストバッグをふたつ、重そうに両肩にかけた女が、店の主人のところに、音の出るぬいぐるみを行商にやってきた。会話はやはりタイ語だ。
 しばらく彼女の顔をじっと見つめて話を聞いていた店の主人は、やがて顔の前で手を振って「いらない」と意思表示をした。
 一晩にいったいいくつ売れて、彼女の収入はいくらになるんだろう。
 午後10時現在、彼女のバッグははち切れんばかりだった。
「ちょんの間」の内部を撮影した関連エントリーは こちら
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