次の次の小説のロケハン。
横須賀中央駅から少し離れた商店街を取材に行ってきた。
たしかに、寂れているんだけど、けっこう魅力のある店が多いんだ。
「続けていければそれでいい」という価値観をきちんともつことができれば、長生きできるんじゃないかと感じる。
半分シャッターだっていいじゃないか、全部埋まっているほうが異常なんじゃないか、成長しなくてもいいじゃないか。淘汰されて残った人が小さいなりに続けていける形を目指す。
そういう価値観をもつことができないことが「フシアワセ」の始まりのような気がした。
成長という言葉の呪縛、収入が増えなければという呪縛。
僕はいろいろなところの3坪ショップに行くけれど、10年20年、同じ規模でずっと続けている魅力的な店がたくさんあるんだよね。そういう店の集合体になれば、半分シャッターが閉まっていてもOKじゃないかと。
昔あった「名曲喫茶」みたいな佇まいとネーミング。
風雨にさらされたチラシの裏に書かれたメッセージ。
いったいいつから「都合により」休んでいるんだか。
自分の店に誇りを持っていることがわかる、完璧に磨かれたガラス。
横須賀中央駅までもどったあとは、すっかりきれいになってしまった「ドブ板通り」をうろちょろして、汐入から京浜急行に乗る。
日ノ出町で降りて、野毛の立ち飲み「福田フライ」で、イカゲソ、シイタケ、生ビール(合計690円)で小休止(10分ほど)して、徒歩で帰宅。
万歩計はちょうど一周、10000歩。
もちろんものすごく疲れたので、夕食後はバタンキュー。