diary2012

本格稼働

 午前中、音が小さいと評判の無印良品のサーキュレータが届く。
 仕事部屋はあまりに狭いため、エアコンを点けるとすぐに上空が暖まり、そこで止まってしまう。
 その結果、空気が攪拌されないので、足下が冷たくて頭が暑い、という状態になる。
 これでは困るので、上下の空気を攪拌するためにサーキュレータを購入した。
 部屋の一番隅に設置しても耳から1.5mの距離しか取れない。風量は要らない。狭い部屋で静かに回ってくれることが絶対条件。
 昨夜のうちに届いていた STORY BOX 30(2月発売)の連載小説「インバウンド」の再校について、昼過ぎに電話で編集者とやりとりをして、それから出勤。
 荷物があるので、久しぶりにバス通勤。
 サーキュレータの効果絶大。騒音レベルも合格。
 これで新事務所のセットアップは完了とする。
 なお、新事務所は極限まで狭いので、引越祝いなどのお心遣いは無用です。
 何かを戴いても置くところがありません。ほんとに。
 夜10時になってから、連載エッセイに手をつける。

IKEAで調達

 朝食を摂らずにIKEAへ向かう。
 IKEAのレストランで朝食。
 旧オフィスで使っていたコクヨの引き出しユニットが大きくて重くて新オフィスには置けないので、代わりのものを調達。
 その他、細々として物たち。鏡とか、額とか、ライトとか。
 ランチもIKEA。
 荷物と僕を黄金町でドロップしてもらって車は妻に託す。
 壁にコートかけをつけ、引き出しユニットを組み立てる。
 それにしても引き出しユニットの組み立てにはネジとその仲間を80本くらい使った。
 ちょっとした工事だね、これは。
 仕事場が仕事場らしくなってきた。
 午後九時前、編集Sさんから電話。
 午後11時過ぎ、帰路につくが、余りに寒くて、野毛の沖縄酒場に立ち寄ってしまう。
 さっさとタクシーで帰った方が安上がりだった。(笑)

ミニマムな部屋のミニマムなオーディオ

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 出勤前にカレーを作って朝昼兼用で食べる。
 旧事務所では ONKYO のブックシェルフ・スピーカーを床置きで使っていた。
 十分小さいのだけど、なにしろ新事務所の仕事部屋は、かつての「ちょんの間」だから、これ以上ないというほど小さい。
 新事務所は3部屋だが、合計床面積は、一部屋だった旧事務所よりも狭いのだ。
 というわけで、アンプもスピーカーももっと小さくしたい。
 ということで、オークションで DENON のサテライト・スピーカーを2800円で落札。
 アンプは雑誌「ステレオ」1月号の付録だった LUXMAN 製のデジタルアンプ。(雑誌と付録で2800円)
 昨日の未明に落札したものが本日午前中に届いた。
 高さ17センチなので、通勤用のリュックサックに入ってしまう。そこにアンプも入れて出勤。
 さっそくつないで仕事部屋にセット。
 すごくいい音で、いい音過ぎて、仕事中にはっと驚いてしまうほど。
 合計5600円で大満足。
 実際のスピーカーは天井近くの壁に設置してあるのだけど、写真で大きさをわかりやすくするために、煙草の箱と比べてフロントネットを並べてみた。
 小さいでしょ?
 窓の外に大岡川が写っている。
 狭いけど部屋の形が台形で直方体でないことも音響的には共鳴しにくくなっているかもしれない。
 ただし、ヘッドホンで聞きたいときに繋ぎ替えるのが面倒。
 黄金町の事務局に旧事務所の鍵を返却。

旧事務所撤収日

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 午後3時過ぎ、新事務所の旧オーナーのフタミフユミさんが芝生の撤収に来る。
 フタミさんは「芝生の上でおこること」という作品を作っていて、移動先がはっきりするまで、僕が預かって芝生に水をやって育てていたもの。
 アーティスト仲間4人が、手順を考え、いったん準備が終わるとあっというまに作業完了。
 芝生がなくなって現れたのは飲食店だった頃の下水管。
 床から突き出てテープで開口部を塞いだけの状態。
 下水の臭いが上がってくる主な原因はここかもしれない。
 午前中にアマゾンから届いた東芝製の脱臭機を仕事部屋に設置。
 トイレにも無臭の消臭剤を設置。
 あとは旧事務所の掃除。
 掃いたあと、床の雑巾がけ、シミの残っているところを重点清掃。
 外のガラス(2.2mX2,2m)を磨く。
 内側のガラス戸4枚もテープを貼った跡をきれいにして磨く。
 夜八時過ぎ、静岡まで出張していた妻が合流して、新事務所を見せ、週に一度の「きらく亭」で、一緒にワンコインディナー。
 ううう、いつもながら充実の内容でおなま一杯。
 連日の肉体労働で、痛めていた肩が痛み出し、腰も辛い。
 簡単な引越で、たいしたことをやっているつもりはないのだが、自分が思っているより体は年をとっている。
 二日続けて、湯船に湯を張って温めてから寝る。
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掃除の終わった旧事務所のスタジオ

引越バレバレ

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 旧事務所から新事務所へは徒歩1分。
 その途中を台車で往復して荷物を運んでいる。
 一日に何度も台車を押した僕が通りかかるので、途中にある「マイノリティーズ・コーヒー」には引越がバレバレだった。
 それはそうだ。
 疲れが溜まってきている。
 というわけで、久々に美味しいコーヒーを飲んで雑談。
 机を運び込んだら、とりあえずすぐにPCとインターネットを稼働させる。
 これでいつでも仕事に着手できる。

鰻、のち、ゴールデン街

 本日も黄金町へ。
 10日までにだらだらと引越しだ。ただし、執筆機能が断絶する時間はできるだけ短くする。
 新旧事務所の大家さんである黄金町エリアマネージメントセンターに立ち会ってもらって、トイレの臭気問題の実況見分。
 台車を借りて1回だけ運ぶ。
 運んだものは音楽関係の機材とギター2本。(他にギター1本とアンプ2台があるけどそれは明日以降)
 とりあえず仕事に関係のないもの、しばらく使わなくてかまわないもの、引っ越し先の一番奥に入っても困らないもの。
 あとは旧スタジオで、荷物の分類作業を開始。
 新スタジオへ移動するもの、自宅へ持ち帰るもの、廃棄するもの。
 廃棄するものでまだ使える大きなものは、黄金町アーティストのメーリングリストにもらって欲しい不要品として情報を流す。
 いまのところ、座椅子、ファックス複合機、14インチ液晶ディスプレイの3点。
 まだデスクは手つかずなので、仕事はできる。
 引越で仕事のできない時間は4時間以内に抑える段取り。
(そもそもノートパソコンがあるから、事務所がなくても仕事はできるけど)
 部屋はいよいよカオスと化してきた。
 午後5時、スタジオを出て都内へ向かう。
 移動中に着信があり、三田駅ホームでゲラについて編集者Sさんとと電話打合せ。
 電車が来たので、神保町の駅を降りたところで続き。
 なんか、この感じが懐かしい。
 会社員時代は約束がひしめいていて、約束以外の人と移動時間にしか話ができなかったりして、電車移動では話ができないので、電車で行ける場所へタクシーで移動しながら電話で話をしていたりしたものだけど。
 判断のスピードにプロジェクトの成否がかかっていたから、タクシー代を惜しんでいる場合ではなかった。
 まさに時は金なり。
 会社のトップが運転手付の社用車を使うのは贅沢ではなく必要なのだと、当時とてもよくわかった。
 このSさんのS社はすぐ近くだけど、今日は別のK社Tさんとの会食。
 普段、黙々と仕事をしているけれど、編集者とのやりとりは何故かたいてい同じ日に重なる。
 神保町の小さな店「かねいち」で鰻をご馳走になり、新宿ゴールデン街へ流れて終電で帰宅。

トラブルを楽しむ技術者気質

 正月4日(仕事3日目)。
 世の中にまだ休みの人と仕事を開始した人が混在し始めた。
 三日連続でセキチューへ。
 引越をするとなると、いろいろと細々としたお金が出ていく。
 黄金町にも人が出てきて、アーティスト仲間にも何人か「あけましておめでとう」の挨拶。
 新事務所で直面している下水臭問題の調査。
 どうもトイレの床排水口か床のコンクリートのクラックがあやしい。
 悪いところを追いかけていって原因を見つける、という不良解析はエンジニアの楽しみのひとつでもある。(笑)
 というわけで、調査結果と改善依頼のメールを出す。
 新事務所に真っ先に運び込んだものは、オーディオアンプとスピーカー。
 No Music, No Life !
 引越関係はいったん区切りをつけて、連載のゲラに本格着手。

ペンキ塗り

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 三度目のセキチューに立ち寄って黄金町へ。
 いよいよ仕事部屋の壁塗り。
「まずは引き戸から」と外して床に置くが、戸は置けても塗装の作業スペースが取れない。
 しかたなく立てたまま塗る。
 ちなみに部屋の広さは210cmx165cm。
 そうなのだ。新しい仕事部屋は元特殊飲食店、つまり、ちょんの間だった建物。
 ちょんの間の部屋はかように狭い。人間が二人、横になれるだけの必要十分な広さ。
 意外と旨く塗れる。で、段々上達する。
 というわけで、要領がわかってきた頃には塗り終わってしまう。
 旧スタジオから床に敷いたラグを運んで敷く。
 これで、荷物を運び込む体制ができた。
 残る問題は、下水の臭いが上がってくること。
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さっそく始動

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 世の中はまだ正月だけど、こちらは本日から始動。
 箱根駅伝の往路5区の山場で家を出る。
 この時間ならホームセンターも道も空いているという算段。
 思った通りで、順調に買い物を済ませた。(はずだった)
 新しい仕事場はいまのところから徒歩1分。
 かつて、ちょんの間だった建物をリノベーションしたところ。
 大晦日まで、アートストのフタミフユミさんが使っていたところ。
 3階建てで3部屋だけど、一部屋の広さは2mX2.5mほどで、しかも長方形ではない四角形。
 一応、気分を一新しようということで、執筆用の2階部分の白い壁を白く塗り直すことにした。「自分の部屋」にするための手続きのようなもの。
 水性ペイントで壁を塗る、というさほど難しくないことなのだけど、慣れないことで段取りが悪く、いざ取りかかろうとするといろいろ足らない。
 というわけで、ふたたびホームセンター・セキチューへ向かう。
 思った通り、駅伝が終わって家から人が湧いてでてきて、道路も店も混雑。
 なんとか買い物を済ませて、またスタジオへ。
 ところが、まだ足りないものがあった。
 何やってんだか。
 というわけで、必要なマスキングだけを済ませて、3度目の買い物は明日にする。

謹賀新年

 あけましておめでとうございます。
 みなさま、ことしもよろしくおねがいします。
 大晦日から泊まっていた母を加えて、珍しい3人の朝食。
 昨夜はフランス料理のオードブルだったけど、今朝はそれぞれのプレートにほんの少しずつ並べた和風のお節。そしてお雑煮。
 我が家の雑煮は、焼いた餅に清まし汁をかけて、上から茹でた小松菜と削り節を載せただけのもの。
 女子サッカー全日本の決勝をテレビ観戦。
 車で母を自宅に送り、その足で、妻の実家へ。
 妻の実家で、本格的な和風のお節料理とキリン・フリー。
 テレビを見ながら、あーでもない、こーでもない。
 ふだん、ニュースとスポーツ以外にあまりテレビを見ないので、それなりに新鮮。
 帰り道、まだあまり腹が減ってないけど、とおりすがりの「きむら初代」でラーメンの夕食。
 以上で、我が家の正月は、ほぼおしまい。
 そういえば、今年になってまだ酒をのんでいない。(て、まだ一日だ)