定点観測「コットンマム」(その3)

 新しいカーナビが届いたのでテストランを兼ねてコットンマムへ。
 あいかわらず野菜は安くていいものがあるけれど、肉や魚は高くて買えないものばかり。前にも書いたけれど、正月やクリスマスには買うかもしれないが、ふつうの人間は100グラム400円の肉なんか食べない。
 近隣のマンションの価格帯と家族構成を考えても、100グラム400円の肉を日常的に買うはずがない。
 地域の掲示板を見ると、お洒落な品揃えを喜んでいる声が書き込まれていたりするけれど、新築マンションを買って入居前から入居直後の精神的昂揚が終わって、リアルライフの実需になれば、この品揃えのスーパーが成り立たないのは火を見るよりも明らかだ。
 あんまり売れないから、広く薄く並べていて、しかも営業時間の終わり近くには補充を躊躇しているから、遅く行くと商品がない。悪循環だ。
 開店当初からこのビジネスモデルではうまくいかないだろうと思っていたけれど、今日辺りには、いよいよかなり経営が苦しいようすが表に見えてきている。
 あちこちの棚に「空き」ができ、虫食い状態。
 空いた棚の分、いままでなかった安くて売れるものを品揃えとして入れていくのならいいけれど、どうやら単純に在庫を圧縮しているだけのようなのだ。在庫の回転の悪い輸入菓子などをたくさん並べているから、ほんとうに生活に必要で誰もが買いたくなるような商品を並べる場所がない。ジェリービーンズなんか並べたって誰も買わないでしょうが。POSデータ見ないで経営しているのかなあ。
 開店してから9ヶ月になろうとしているのに、問題に気づいていないのかもしれない。
 もしかして、客が少ない原因を、みなとみらい地区とを結ぶ横断道路(橋)の建設が予定より遅れているせいだと思っていて、道路ができるまでの辛抱で、橋ができればたくさん客が来るとおもっているとしたら、それは大間違いだと思う。
 いまの品揃えではどこからだって客は呼べない。高級な肉や輸入菓子は、このあたりではどこでも売っているのだ。わざわざコットンマムに買いに来ない。スーパーはまず「地域のイチバン」にならなくてはだめだ。そのためにはまず日常の食品をちゃんと並べておかなくては。オリーブオイルをたくさん並べる前に、近くのコットンハーバーに住んでいる人が東神奈川まで安い食材を買いに行かなくても済むようにしなくては。(せっかく近くに住んでいる人の需要を逃しているなんて)
 以上、経済小説 を書いている主夫、阿川大樹の提言でした。

 このブログのコットンハーバー関連のエントリーは ここ から。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です