ひかわ玲子

【ひかわれいこ】
 なんだかんだで長く文筆で仕事をしています。
 最初に物語を書いて原稿料をいただいたのは、1983年、「イズエ・ラ・リンの竜」というファンタジーを友人のイラストレーターと組んで、雑誌に載せていただいた時のことです。
 1988年に、翻訳の仕事で、初めて本を商業出版していただきました。これは、創元推理文庫でシリーズものとして刊行されていた、マリオン・ジーマ・ブラッドレーというアメリカの女性SF作家が書いた〈ダーコーヴァ〉という世界を描いた作品の一作で、『壊れた鎖』という本でした。氷川玲子名義です。
 1989年、結婚した年に、六月から、『ドラゴンマガジン』という中高生向けの小説雑誌でファンタジーを書くチャンスに恵まれました。『バセット英雄伝エルヴァーズ』という物語です。イラストを描いてくださったのが、当時、『マクロス』というアニメーションで人気を博していた美樹本晴彦さんという方だったこともあり、それから四年あまり連載を続けることになり──また、今も書き続けているハラーマ大陸、という空想上の世界を構築して異世界ファンタジーのシリーズ、〈女戦士エフェラ&ジリオラ〉も多くの読者に恵まれ、あれから20年、今も作家として活動を続けています。
 今年で20年目ですね。
【販売予定タイトル】
 当日は、「ローラリアス」という、30周年を迎える老舗のファンタジー同人誌で参加したいと思います。
 わたしが書いた、アーサー王伝説の短編の他、2007年に他ならぬ横浜で開催されたSFワールドコンにおける、ファンタジー・パネルのレビューなども載っています。
 あと、わたしがデビュー15年目の時に記念に作った同人誌も持っていけたら行きたい、と思います。
 よろしくお願いします。