高都幸男を偲ぶ会

二子玉川というか上野毛の坂を降りたところにある稽古場で開催された「高都幸男を偲ぶ会」へ。

会場へ行く道の途中、上野毛稲荷神社に参拝。
ここは小中学校の学区内で、子供の頃、お祭りといえば、この稲荷神社と中町天祖神社。
上野毛稲荷は、中学のときに組んだ、人生でふたつ目のバンド「ザ・トーイチ」のメンバーの一人が鳶職の父親の手伝いで祭礼を支えていた。(彼はそのまま鳶職を継いでいる)(もう一人は区議会議員になった)
高都は「夢の遊眠社」立ち上げた時のメンバーの一人。
音響、選曲、効果の担当で、演出補として野田秀樹が舞台にいるときに彼の演技にダメを出す役割でもあった。
僕は別の道へ行ったけど、彼はずっと野田と一緒に演劇作品を作り続けていた。
生まれてから現在に至るまで、もっともたくさんの回数一緒に飲んだ仲間の一人だと思う。何十回と飲んだはず。百回かもしれない。
結婚式にも出たけど、そのあと、それぞれの分野で活動していたので、ほとんど会うこともないまま、昨年65歳でなくなってしまった。
なくなったことを知らなかったのだが、昨日、同じく多摩美術大学で教鞭を執っている黄金町仲間のアーティスト岡田裕子さんから「偲ぶ会」の知らせを戴いた。
祭壇は、おそらく学生政策の「遊眠社らしいショボい材料でショボく作られた波の上を船でどこかへ漕ぎ出す感じの大道具」的で、そこに彼が芝居に使っていた音楽が次々に流れされていて、僕が関わったときの芝居で使われた曲が流れたときには泣きそうになった。
野田秀樹、高萩宏など、「遊眠社」立ち上げ時の主要メンバーに久しぶりに会った。メンバーには財閥系生命保険会社の会長になっている者もいる。(すごいね。ほぼサラリーマンの頂点だよね)
亡くなった友人を「偲ぶ会」に、いちばんいいワイシャツといちばんいいスーツを着て行って来た。 そういえば、昨年は一度もスーツを着なかったように思う。 不幸の時だけスーツを着る。 今年はめでたいことでも着る機会があるといいな。 帰りに革靴の紐が切れたの買っておかなくては。